視人庵BLOG

古希(70歳)を迎えました。"星望雨読"を目指しています。
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フェルメール(アルテ・マイスター絵画館::ドレスデン)

2009-03-12 08:35:45 | 2009ドイツ旅行
ドレスデンにある2枚のフェルメールは18世紀に建てられたツヴィンガー宮殿の北側部分(下写真の右側)にあるアルテ・マイスター絵画館に収蔵されています。
10時開館少し前ですが、小雨で気温は4℃くらいでしょうか?完全に冬です。


アルテ・マイスター絵画館の内部です。15~19世紀の絵画がところ狭しと飾られています。一番奥の部屋にラファエロが視えます。
(写真はフラッシュ、三脚を使用しない限りOKでした。)


奥の部屋のラファエロです。「システィーナのマドンナ」ですね。
中学生くらいの生徒たちの見学授業です。15人くらいでしょうか?この絵について1人の生徒が説明し、その後生徒同士でディスカッションしているようでした。
開館直後とはいえ、こういう空間で勉強できるのはいいですね。


さて、お目当てのフェルメール。ひっそりと小部屋に飾られていました。
右が「窓辺で手紙を読む女」左が「取り持ち女」です。
小生が是非視たかったのは「取り持ち女」。
小林頼子氏の「フェルメール」(P57)によると、キリストが信者たちに説いた譬え話「放蕩息子」に端を発したテーマだそうですが・・・・


フェルメールが物語画から風俗画に転向する時期の作品だそうです。
このなんとも言えない、猥雑感が素適です。
技術的には手に持っているグラスの映り込みのリアルな表現は絶品です。


アルテ・マイスター絵画館にはこんな絵もサラッとした感じで飾られていました。
(ジョルジオーネ:まどろみのヴィーナス)


"富の集中と文化"なんていうことを考えながら絵画館をあとにしたのですが、ドレスデンは1945年から1990年まで社会主義国家の中の街だったのですね。
当時描かれたビルの壁画のようです。


P.S.
ツヴィンガー宮殿からドレスデン駅に戻る途中のデパートのオモチャ&キッズコーナーです。
小生はこの奥にある鉄道模型目当てだったのですが、このコーナー、結構人気あるようで、展示面積も広く、小生がうろうろしているときも商品が売れていっていました。



フェルメール ――謎めいた生涯と全作品 Kadokawa Art Selection (角川文庫)
小林 頼子
角川グループパブリッシング

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2 コメント

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Unknown (さかさパンダ)
2009-03-12 10:06:22
文化の香りに浸る、ステキな旅をされているご様子ですね。絵画館の壁の色も印象的。見学授業の中学生たちの様子にも、なごみますね。
かたや、11日朝に、ビネンデンの学校で17歳の少年による銃乱射事件がありました。15名の被害者と容疑者の少年のご冥福をお祈りします。
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RE:Unknown (視人庵住人)
2009-03-12 15:59:53
>かたや、11日朝に、ビネンデンの学校で17歳の少年による銃乱射事件がありました。15名の被害者と容疑者の少年のご冥福をお祈りします。

TVのニュースで知りました。もっともドイツ語なので内容は解りませんでしたが・・・・
ビネンデンはシュットガルト近郊のようですね。
あの付近は10数年前、「車輪の下」のヘルマンヘッセの足跡をたどりたいという、親爺の付き合いでレンタカーのドライバーで走りまわったことがあります。
17歳、疾風怒涛の時期ですね。
昨日の生徒のなかにも授業は上の空で、隣の女の子にちょっかいばかりでしている子もいました(笑)。

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