先週末、放送大学の面接授業で京都大学の花山天文台(京都東山)にいきました。
講座は元花山天文台長だった黒河先生による「太陽コロナの神秘に迫る」でした。
この花山天文台での面接授業、大変人気があり、小生もやっと3回目(3年目)の抽選で受講できました。受講者17名の中にも小生と同じように落選続きの方もいましたが、この講座が京都学習センター主催のせいか、京都学習センター所属の学生さんは割りとすんなり1回で受講できたようです。
あいにくの春の嵐で太陽観測は出来なかったのですが、講義は準備されたデータによる太陽の自転速度の測定、望遠鏡の見学、7月22日の皆既日食情報の紹介など大変興味深い内容でした。
下は花山天文台の口径45cm屈折望遠鏡。
一見反射望遠鏡のように見えますが屈折望遠鏡だそうです。
詳細は下記サイトを見ていただきたのですが、鳩時計のような分銅の落下による赤道儀駆動装置などレトロな機能いっぱいでした!?
http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/general/facilities/45cm/index.html
70cmシーロスタット(太陽望遠鏡)の内部です。
後ろの丸いものがコリメーター鏡です。
詳細は下記サイトをご覧いただくとして、この部屋(望遠鏡内部)に写真のような大きさで太陽スペクトルが映し出されるそうです。
壮観な光景でしょうね!?Hα輝線も右側の赤部分に視えてますね。
左後方の黄色いトレーナーの方が説明してくれた研究者です。
http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/general/facilities/taiyoukan/index.html
そして今回の面接授業で一番ビックリしたもの!
それはこの本館の建物です。
1929年に開設された花山天文台ですが、アールデコ様式というよりは流線型様式の建物でした。
設計したのは京都を中心にして活躍した建築家大倉三郎(1900-1983)。
大倉三郎が京都帝国大学営繕勤務時代に設計しました。28、9歳の頃ですね!?
1922年、ドイツ・ポツダムに作られたアインシュタインタワーの流線型様式の影響が観られると個人的には思います。
半円形の給水タンク部です。
図書室前の踊り場です。
手すり下の隙間のデザインにこだわりを感じます。
窓枠のデザインはアインシュタインタワーの窓枠のデザインと同じです。
1階から踊り場を見上げてた写真。踊り場のカーブが魅力的です。
この建物、建築遺産として京都市に登録しようとしたら、さすが1000年の歴史がある古都、相手にされなかったそうです。
昭和初期の流線型様式モダニズム建築としては貴重だと思いますが・・・?
1922年、ドイツ・ポツダムに作られたアインシュタインタワー
参考サイト:近代建築ゼミ Modern Architecture