視人庵BLOG

古希(70歳)を迎えました。"星望雨読"を目指しています。
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ぐんま天文台講習会

2005-09-29 14:37:33 | 天文関係
7月の講習会に引き続いて望遠鏡使用資格取得講習(観察用望遠鏡使用資格b)をぐんま天文台に受講しにいきました。
前回、天文台の内部をほとんど見学できなかったので、少し早目に行って150cm望遠鏡や太陽望遠鏡など、いろいろと説明を聞きました。
一番右が150cm望遠鏡のドーム、中央が65cm望遠鏡のドーム、そして左側が太陽望遠鏡のドームです。私たちが使う望遠鏡はこの建物の裏側にあります。








使用資格bで使用出来る望遠鏡は、口径15cmの屈折式望遠鏡(観望用)と口径25cm~30cmの反射式望遠鏡(撮像・測光用)を電動式赤道儀に乗せコンピュータで制御可能としたものが6台あります。
小さな屈折望遠鏡が3つついていますが、それらは全てガイド用です。
設置式なので移動式のように極軸の調整作業は不要です。














最初にパソコン上の星図でガイド星を設定し、望遠鏡でそのガイド星を中心にいれて、
パソコン上で位置補正さえすれば、パソコンの星図上で、見たい星にポイントするだけで、その星を観望出来るという優れものです。
小生なんか、ほんとこのレベルの機械をアマチュアが使用できるなんて夢みたいに思います。

この望遠鏡に設置できる冷却式CCDカメラの講習会(資格C)が翌日実施されます。資格Bの受講者の半分くらいは翌日の講習申込み者でした。
小生は仕事なので次回12月の講習会を狙います。

(10月1日 追記)
望遠鏡のことをいつも勉強させてもらっているさざなみさんのブログ「さざなみ天体観測所(ばーちゃる)」に冷却式CCDカメラの講習会(資格C)の講習の様子が紹介されています。


今回は星はみえなかったものの、スライデイングルーフを開けての講習となりました。講習会で星を実際観察しながらの講習は実は非常に低い確率だそうです。
当夜もちょうど講習が終わる22時頃、雲がきれてきました。
さすがに夜は寒く16度くらいで、ジャンパーを着ての受講でした。


P.S.
T氏から前回の満月の夜の観望時の写真が送られてきました。



T氏のコメントより
口径10cm、焦点距離100cmの直焦点撮影での満月です。
シャッター速度は1/125秒で撮影しました。
多少、露出がオーバー気味だったので、コペルニクスの部分は
完全に露出オーバーになっています。

※ やはり露出設定が難しいですね。トライアンドエラーしかないようです。




この写真は、昼間ではありません。
満月の夜、月明かりで5分も露出をすると、
昼間のように撮影できますね!
後ろのドームがよくわかります。

※ 撮影状況を知る者としてはなんとも不思議な世界です。


小生も直焦点撮影に刺激されて、押し入れの奥に眠っていたニコンF2をオーバーホールに出してきました。
測光部は修理不能ということですが、部品交換がない限り整備可能とのことです。

次回の観望に間に合えばと思います。

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頭文字[イニシャル]D THE MOVIE

2005-09-23 13:18:31 | 映画・テレビ他
見てきました。「頭文字D
日本のマンガ原作を、中国(香港)の映画会社が製作(監督はアンドリュー・ラウ)、設定は原作のまま日本が舞台(撮影も日本でおこなわれている)にして、主要な登場人物すべてが中国の若手俳優(例外はなつき役に鈴木杏)が演じているという不思議(?)な映画です。
ですから字幕スーパー版(本来は広東語でしゃべっている)と日本語吹き替え版の2種類があり、小生が見たのは吹き替え版でした。
 峠での実車のレースシーンが見せ場の映画ではありますが、北関東の小都市で家業の豆腐屋を手伝っているうちに車の運転が上手くなった高校生の話を、中国の俳優が日本人になりきって演じると聞いたときは、一体どうなるんだろうと思いました。

昔々「マカロニ・ウエスタン」というのがあって、アメリカの西部劇の世界観をスペインの荒野で撮影して(舞台はたいていメキシコの設定)、イタリア俳優が演じる(だけどクリント・イーストウッドもでていたっけ)という西部劇映画がありましたが、それはそれで日本人の小生には楽しめました。
その「マカロニウエスタン」を本家アメリカ人が見たらどう思うだろうという、同じ疑問がこの映画にあります。

でもこの映画の製作者、監督の意図はメインの公開市場は日本というよりは、中国、香港そして東南アジア圏であり、現地で人気ある若手俳優をつかっての青春映画というのが本音でしょう。
そういう視点からみると、日本の地方都市の豆腐屋やガソリンスタンドの商売、高校生活、援交など、それなりに中国や東南アジアの観客には納得出来るように描いているのかもしれません。

映画の評価は真っ二つに分かれているようですが「何遠亭」さんのBLOGのように原作は知らないけど、役者さんのファンの人には好意的にうけとられているようですし、マンガからのファンの人には厳しい意見の人も多いです。 (こっちゃんと映画をみまちょ)
車に詳しい「走り屋」の人達は走行シーンに、ツッコミをいれて、楽しんでいます。映像はCGを使わず実写で撮影されているようですので。(スタントは高橋レーシング、ロケ場所には弥彦スカイラインも使われたとか)
こういう見方が一番正しいかも。

小生の感想はというと、
これから丑三つ時に群馬の山道を走る機会が多くなりそうな状況では、ちょっと刺激的なアブナイ映画でした。
安全運転、安全運転!

コメント (4)
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昨夜は「中秋の名月」

2005-09-19 10:33:17 | 天文関係
小生とT氏は群馬県子持村の「ぐんま天文台」で「お月見」しました。
実は前回の観望の時、次回の予約を昨夜にしてきたのですが、
その時はまさか当日が満月とは気がつかないで帰宅後「しまった!」と思った次第。開き直って月面観望にチャレンジしました。
ぐんま天文台に20時半頃つくと下の駐車場は「中秋の名月」を観賞しにきた親子連れ、アベックの車でいっぱいです。
車を降りて空をみると満月はとても明るく他の星などまったく見えない。付近の山々の稜線も月明かりでよく見えています。
21時半、天文台まで登ると占有観察者は我々と、観察Bの親子一組しかいない。
そりゃそうでしょう、これだけ明るけば月以外の観望対象はないよな、完全なスケジュールミスです。
今回はT氏の提案で月の直接焦点撮影を試みました。
望遠鏡は口径10cm、焦点距離100cmですからF値は10です。35mmのネガ上では1cm位の大きさでしょうか?露出の設定が要です。
T氏は露出時間を変えて何枚も撮影していました。
小生、久しぶりに月面観望をしましたが、明るすぎて眼がとても疲れます。
月面観望も半月頃の月の山に影が出ている頃が一番良いようです。
そのあと火星を観望、来月末が再接近ですので、前回よりはだいぶ大きく見えますが、極冠の確認まではできませんでした。
午前1時過ぎ、写真撮影も終わり撤収にはいりましたが、ふと気がつくと観察Bの望遠鏡が稼動していない。聞いてみると湿度が高くてドームを開けられないのだそうです。
外はけっこう涼しくてウインドブレーカーをはおっていましたが、鏡筒は夜露でぬれていました。肌で感じる以上に湿度は高いようです。
次回は10月上旬の上弦の月頃を選んで予約希望を入れて下山しました。
下山してみると夜露で車はびっしょり濡れていました。

Tさん、お疲れ様でした。写真楽しみにしています。
(本当はストロボを使って写真を撮ってはいけません



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椿山荘の羅漢石

2005-09-04 18:18:51 | 伊藤若冲
今日、親戚との会食のため目白の椿山荘に出かけていきました。
吉日らしく結婚式が30組以上あるとのこと、何組もの新婚カップルが庭園で記念撮影をしていました。
蛍でしられる椿山荘は明治の元勲山形有朋が作った庭園ですが、実はこの庭園に小生が大好きな伊藤若沖の下絵による羅漢石が20体ほど置かれています。
もともとは京都伏見の某寺(多分石峰寺)にあったものが大正時代移設されたものとされています。
「幽翠池」の傍らに佇んでいる羅漢石は、石面についた苔が通り雨に濡れて妙に鮮やかにみえました。

今秋は佐野市立吉澤記念美術館に「菜蟲譜」が展示されるそうです。時間を作って視にいってこようと思います。


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東京大学総合研究博物館小石川分館

2005-09-03 18:26:50 | 文化
すこし前になりますが8月のお盆の頃、東京大学総合研究博物館小石川分館を訪ねました。
地下鉄茗荷谷駅から徒歩10分くらいの場所にあります。
緑の多い住宅街の中にひっそりと建っています。
もともとは東京大学の前身の旧東京医学校の木造作りの建物です。




内部です。この時、見学者は私ひとりしかいませんでした。
使われなくなった実験器具、手術用器具、人体解剖模型等が展示されています。
まるで中学や高校の生物や理科実験室の器具倉庫の奥の忘れされれていたような空間です。




古い真鍮製の顕微鏡や望遠鏡が展示してあります。
じっと見ていると、こちらに向かって何かを語りかけてくるような気がします。


骨や化石標本整理用の机です。怪しい雰囲気がただよっています。
この机で何が研究されていたのでしょうか?
昼間にもかかわらず、建物全体から「過去」からの話声やうめき声が聞こえてくるような感じでした。



2階からみた小石川植物園です。都心にこんな緑がいっぱいある場所があるなんて・・・・・
知りませんでした。
分館側からは入れませんので、まず植物園に入園して園内を散策して分館に入場されるのがベストだと思います。

特に夕方、閉館ま近の人気のない頃訪問すると良いと思います?

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