クリスマス・イブ
午後、前々から友人に薦められていたドラマ「
ハゲタカ」の再放送を視る。
昨年話題の企業買収を舞台に非常はテンポのよいストーリーが展開する。
出演している役者もいい。栗山千明が若い割りに好演している。
最終話のキーマンであるたたき上げの職人技術者の台詞が考えさせる。
「職人はその技術を求めている人、会社、国があればどこへでもいく」
夜は地元の教会に久しぶりに聖歌を聴きにいった。
信者の方々で構成された聖歌隊の合唱を聴く。
一夜だけのキリスト教徒だ。
講話で村上龍の「希望の国のエクソダス」のタイトルに触れていた。
7年前くらいの本だから主人公の中学2年生は今大学3,4年か?
「エクソダス」と聞いて昨今のメジャー・リーグ移籍を思い出した。
帰り際、出口に並んだ聖歌隊の1人の女性から声をかけられた。
どなたか判らず、小生がいぶかしがっていると、亡父の名前が出てきた。
父が入所していた特別養護施設で大変お世話になった職員の方だった。
父が亡くなってもう5年になる。施設にお世話になっていた期間は3年くらいか?
よく名前と顔を覚えていただいていたものである。
謝意を表して教会を後にした。空には満月と火星が輝いていた。
ほとんど過去を振り返らない(過去を忘れる)能天気な性格の小生にとっては、これがクリスマス・プレゼントかと思い、
父が入所していたころのことを思いだしながらイブの夜を過ごした。