これから本日スルガ銀行d-laboミッドタウンにて行われました中田一郎氏(中央大学名誉教授/古代オリエント博物館館長)による講義「ハンムラビ法典とその現代的意義」の内容まとめを連投します。鬱陶しい方はリムるなりミュートするなりしてください。
中田「ハンムラビ法典碑について。玄武岩製、高さ2.25m。1901~02年に仏の発掘調査隊がイラン南西部エラムの古都スーサの遺跡で発見した。法典碑は3つに割れていたがすぐに復元されパリに運ばれ、内容は仏語に翻訳して出版された。現在はルーヴル美術館に所蔵・展示されている。」
中田「1940年代末から50年代初めにかけてハンムラビ法典より古い法典が3つ(ウルナンマ法典、リピト・イシュタル法典、エシュヌンナ法典)発見され、ハンムラビ法典は世界最古の法典では無くなったが、法典碑がほぼ完全な形で残っているのはハンムラビ法典のみ。」
中田「バビロニアの裁判文書にはハンムラビ法典への言及がない。また法典の後書きには条文の総括として「国民に真にして善なる道を歩ませようとした正しい判決である」と書かれている。以上より、ハンムラビ法典は裁判に携わる者が参考にする判例集、あるいは手引書である、と言える。」
中田「ハンムラビ法典の前文には (1)国土に正義を顕にするため、(2)悪しき者邪なる者を滅ぼすため、(3)強き者が弱き者を虐げることがないように、(4)太陽のごとく人々の上に輝き出で国土を照らすため、(5)人々の肌艶を良くするためにハンムラビが召命されたと書かれている。」
中田「ハンムラビ法典の後書きには(1)強者が弱者を損なわないように、(2)身寄りのない女児や寡婦に正義を回復するため、(3)バビロンのエサギラ神殿で国民のための判決を与え、国民のための決定を下すため、(4)虐げられた者に正義を回復するため、この石碑に書き記したと書かれている。」
中田「ハンムラビ法典の有名な言葉「目には目を、歯には歯を」は「やられたらやり返せ」という意味ではない。条文を読むと傷害を加えた加害者は同害をもって「償わなければならない」と書いてある。被害者が「同害を与えてよい」とは書いてない。罰するのは被害者ではない。」
中田「ハンムラビ時代のバビロニア社会は「上層自由人」「一般自由人」「奴隷」の3階層に分かれていた。「同害で償う」原則が適用されるのは加害者、被害者が共に「上層自由人」の場合のみ。それ以外の場合は加害者が被害者に対して金銭で償うことが求められていた。」
中田「ハンムラビ法典には「被害者救済」「医療過誤」「製造物責任」について書かれている。いずれも現代の日本社会で問題になっていること。ハンムラビ法典は現代にも通じるものがある。」以上です。長々と失礼しました。
今夜(28日)は、映画監督の大林宣彦さんとともに【岡本喜八監督の現代へのメッセージ】を考えます。ことし自宅から発見された未公開手記に記された岡本の映画制作の原点とは?なぜ今、若い世代が岡本に注目するのか?放送は、夜7時30分から。nhk.or.jp/gendai/yotei/i…
一昔前のクリスマスは男性に経済負担、バレンタインは女性が負担、でもハロウィンならある程度は偏りなく全員で楽しめるから、時代じゃないかと思ったり >RT
法律上、閉鎖行政領域体(ZATO。いわゆる閉鎖都市)は大統領の指示によって地図に記載しなくてもよいとなっているので、未知の秘密都市が存在する可能性は排除できないぞい。また、地図作製に責任を負うのは参謀本部測量総局であり、ロシア全土の2万5000分の1地図は公表されていないんじゃ