視人庵BLOG

古希(70歳)を迎えました。"星望雨読"を目指しています。
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ペルガモン博物館

2009-03-16 00:31:32 | 2009ドイツ旅行
ベルリンに来た一番の目的はペルガモン博物館を訪ねることでした。
昔、トルコのペルガマ遺跡を訪ねたことがありました。その時はたいした印象はなかったです。

今回、中近東文化センターの特別展「ヘレニズムの華 ペルガモンとシルクロード-発掘者カール=フーマンと平山郁夫のまなざし-」でボランティアガイドをしているので、せっかくペルガモンへの関心が高まったのだから視にいってこようと思って、ベルリン行きを企画した次第です。

ペルガモン博物館、工事中でした。


10時開館直後の様子です。幅約36mの大祭壇です。


ペルガモン博物館にいって一番視たかった光景。
階段を上って下を見下ろすと、どのように視えるのか一番知りかったのです。


ペルガモン大祭壇の復元模型。
再現されているのは全体の三分の一です。
階段上の列柱の間には彫像が並んでいたと想像されます。


大祭壇を取り巻く高さ2.3mのレリーフ。
オリンポス12神一族(ゼウス、アポロン,アテナなど)と巨人族(ガイヤなど)
との戦いの場面が現されています。



個々の彫像のボリュウム感、肉体の表現に圧倒されます。



やはりペルガモン博物館の展示で有名なバビロンのイシュタル門の再現。
1990年前後、イラン・イラク戦争と湾岸戦争の間の短い期間だけイラクへ観光旅行で行けたとき、バビロンの地でこの復元を見たことがあります。
18、19世紀の列強による西アジアの古代文明の発掘という意思、および発掘された遺跡を現地で再現せず、自国に運んできて再現するという展示欲のエネルギーに興味が湧いてきました。
当時の列強の傲慢と一言で片付けてしまえば簡単なのですが、このようにヨーロッパに持ってこなければ現在、残っている可能性は非常にすくないですし・・・・?
富の集中と文化との関係を考えさせられます。


ペルガモン博物館を視に来て、発掘者カール・フーマンの発掘および大祭壇復元の経緯、アレキサンダー大王の東征によるペルガモンとヘレニズムとの関係など、歴史的理解については、小生がボランティアガイドをしている特別展のほうがよく展示されていると思いました。

5月6日まで特別展開催されていますので是非いらしてください(笑)。


中近東文化センター
ヘレニズムの華 ペルガモンとシルクロード
-発掘者カール=フーマンと平山郁夫のまなざし-
2008年11月22日(土)~2009年5月6日(水・祝)

http://www.meccj.or.jp/Pages/pergamon.html


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3 コメント

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Unknown (さかさパンダ)
2009-03-16 15:40:38
大祭壇の迫力が写真からでも伝わってきました。本場の本物のパワーを感じます。

>歴史的理解については、小生がボランティアガイドをしている特別展のほうがよく展示されていると思いました。
視人庵住人さんにご案内していただいて、特別展を観ることができた私たちは、大変幸運だったと思います。感謝!
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Unknown (かんがるー)
2009-03-24 12:48:28
>大祭壇の迫力が写真からでも伝わってきました。本場の本物のパワーを感じます。

(笑)ブリューゲルのところで、さかさパンダさんと同じようなことを書いてしまいました(笑)

>階段を上って下を見下ろすと、どのように視えるのか一番知りかったのです。

百聞は一見にしかず、本物の見聞を広めることのできるフットワークのあるオトナにあこがれます。
写真で雰囲気だけでもご紹介いただけてシアワセです。

視人庵さんの旅はいつも奥深いテーマがあって勉強になります。

中近東文化センターは色々と活気がありますね。よく朝日新聞に講演などの広報が掲載されています。なかなか行けない博物館と展示が多くて悩ましいです。
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RE:Unknown (視人庵住人)
2009-03-24 20:40:12
さかさパンダさん、かんがるーさん
コメントありがとうございます。

日本語のイヤホンガイドを聴きながら見て周りましたが、自分がボランティアガイドをしているせいか、「なるほど!?こういう風に説明するのか!?」という点も多々あり勉強になりました。
小生、人生ここまでくれば「視なずに死ねるか!」です(笑)。
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