視人庵BLOG

古希(70歳)を迎えました。"星望雨読"を目指しています。
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ぼくらの小松崎茂展

2006-10-31 04:56:36 | 文化
逓信総合博物館で開催(10月7日(土)~12月3日(日))されているぼくらの小松崎茂展を視にいってきました。会場にはいった途端、小学生ころの幼い記憶が一気に蘇りました。そのころ熱中していたプラモデルの箱の絵や、少年少女世界科学冒険全集が並んでいます。
特に少年少女世界科学冒険全集で読んだハインラインの「宇宙船ガリレオ号」は、物語とともに小松崎茂の表紙は、小生のその後のロケット好きを決定したものです。

小松崎茂は1950年代の東宝SF映画「地球防衛軍」や「宇宙大戦争」のメカデザインを担当しており、そのデザイン画や模型も展示されていました。
小松崎茂展を視てすぐ、ある場所でその「宇宙大戦争」を観る機会があり、展示されていたメカデザインのロケットや月面探査車両が映画のなかでどう使われていたかを確認することが出来ました。今から50年近く前の日本のSF映画のレベルを再認識した次第です。
宇宙大戦争

東宝

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地球防衛軍

東宝

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話は脱線しますが、東宝SF映画の傑作は「妖星ゴラス」(1962年)につきると思います。
なんたって話のスケールがデカイ!矮星である妖星ゴラスと地球の接触を防ぐために、南極に地球の軌道を移動させる巨大なロケットモーターを建設してしまうという話なのですから・・・
月はゴラスに飲み込まれてしまいますが、地球は接触を免れます。最後のシーンでプロジェクトのスタッフが地球をもとの軌道に戻すために、今度は北極にロケット基地を建設する為、途方にくれるところで終わります。(なぜでしょう?)
この映画で木星探査ロケットが地球軌道から離れていくシーンで地球と月とロケットが1ショットではいるシーンがありました。
宇宙に出ると、地球と月をあのように見ることが出来るんだなと、感激した記憶があります。
小松崎茂展では「妖星ゴラス」のことは触れられいませんでしたが、メカデザインになんらかの関係はあったのではないでしょうか?

妖星ゴラス

東宝

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ひさしぶりの占有観望(ぐんま天文台)

2006-10-20 23:00:28 | 天文関係
今年の2月以来、3,4,5,6,7,8,9月と天候不順のため占有観望の機会がなかったのでしたが、10月15日(日)の深夜、久しぶりに観望出来ました。
被写体は夜半に上がってきたオリオン座大星雲(M42)。
もう、オリオン座の見える季節なんですよね。1年は速いです。
望遠鏡はいつもの4号機。
今回はカラー撮影に挑戦ということで、フィルター操作が必要です。
7月のユーザースミーテングで操作訓練を受けているものの、冷却CCDのフィルター操作はテキストを見ながらのまごついた作業となりました。

途中ピント合わせ、露出決定に手間取り、結局2セットしか撮影できませんでした。
自宅にもどって、撮影データをステライメージ使って合成作業を行いました。
8月に購入したステライメージもほとんど初めて使用したようなもので、なにもかも手探り状態です。
そしてなんとかトラペジウムを中心に再現した画像です。
四つの若い星が台形を形つくっているのがわかるでしょうか?
はっきりいって作業が難しい!
今秋から冬にかけて再挑戦が出来ればよいのですが?

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『出エジプト記の“真実”~奇跡は本当に起こったのか?~』(前・後編)

2006-10-13 20:45:14 | 西アジア・中央アジア
NHK教育テレビ「地球ドラマチック(毎週水曜日19時~20時)」シリーズの『出エジプト記の“真実”~奇跡は本当に起こったのか?~』の前編をみました。(10/11)
映画「タイタニック」の監督、ジェームズ・キャメロンがプロデュースしています。
このドキュメンタリーの面白いのは、従来よく言われている、モーゼの出エジプト記の時代のファラオを第19王朝のラムセス2世(前1278~前1212)でなく、第18王朝(前1570 - 前1546頃)のアフメスと想定して、モーゼが行った10の奇跡や海が割れる奇跡を、前17世紀後半~前14世紀半ば(第15~18王朝)の間に断続的に起こったと考えられるサントリーニ島の大噴火の影響として仮説をたてていることでしょう。

後編が楽しみな番組です。

『出エジプト記の“真実”~奇跡は本当に起こったのか?~』の予告編(英語版)がみられます。
Exodus Decoded


現在のサントリーニ島

NASA/GSFC/METI/ERSDAC/JAROS,
and U.S./Japan ASTER Science Team

<参考図書>

サントリーニ島の大噴火と「出エジプト記」との関連については金子史朗氏の「聖書の奇跡と謎―次々と実証される旧約聖書の世界」に結構詳しく検討されています。ただ氏の場合はファラオをラムセス2世として考察していますが。
聖書の奇跡と謎―次々と実証される旧約聖書の世界

講談社

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旧約聖書出エジプト記

岩波書店

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古代エジプト史を学ぶには座右の書です。
古代エジプト ファラオ歴代誌

創元社

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コメント (1)
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歴代ロードスターのすべて

2006-10-09 05:33:19 | ロードスター
歴代ロードスターのすべて

三栄書房

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10月7日発売のモーターファン別冊「歴代ロードスターのすべて」。実は小生のロードスターが載っています。
MAZDA FESTA2006(9/16)の日の朝、出勤途中の携帯に、ROADSTER CLUB OF JAPANのM落さんからモーターファンの取材で、小生のロードスターを貸してほしいとの依頼があり、9月21日に貸し出しました。撮影はウイークデイの河口湖でということなので、さすがに定年退職モードの小生でも付き合うことはできませんでした。(でも熊倉重春さんがインプレッションを書いていたので付き合えばよかった)
モーターファンというと大手の総合自動車関係の雑誌社とういうことで、別冊(現在モーターファン自体は休刊なのですね)の編集者も昨日はレクサスの新車発表会取材、今日はロードスターの撮影という感じで、最初はあまり親近感がわかなったのですが、担当の編集者(女性)が、あのC&M中部MTG.のど雨の中取材をしていたということを知り、急に親近感が持てました。
この辺がロードスターという車の不思議なところです。
掲載された写真はさすがプロの撮影ですね。自分の車でないようでビックリしました。こんなにかっこよくなるとは思いませんでした。
このムック、ロードスターオーナーには歴代ロードスターの解説や初期型の縮刷カタログがついていて買い得だと思います。
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「古代ユーラシアの青銅器」連続講演会(中近東文化センター)

2006-10-05 20:22:46 | 西アジア・中央アジア
日曜日、中近東文化センターでおこなわれた『古代ユーラシアの青銅器』講演会 にいってきました。
講師は中近東文化センター研究員の足立先生。
特別展示はこじんまりしていますがペルセポリスの壁画に描かれた壷と同形式の青銅器製の壷を展示するなど、工夫がこらされています。

以下は小生の聴講メモ書きです。
写真は今冬のイラン旅行のときのものです。

講演会タイトル:ペルセポリスの栄華と青銅器
○ アケメネス朝(前550-前330)はアッシリア帝国の後の王朝。
  アッシリアはイラン方面への侵攻に失敗している。
  戦車が使えない山岳地帯のせいか?



○ ペルセポリス
  ダレイオス1世の宮殿。居住空間でなく、アバダーナ(謁見の間)での行事の後、宴会などに利用されていたと思われる。
  ペルセポリスは新年の祭事をおこなう宮殿として使用されていたと思われる。


○ アバダーナ(謁見の間)のレリーフ
  上のレリーフではメディア人が朝貢の他民族を従えている。


○ ゾロアスター教がアケメネス朝ペルシャの国教であった証拠は出ていない。
○ 従来、アフラマヅダのレリーフと考えられてきたもが単なる精霊である可能性がでてきた。


○ ナクシ・イ・ルスタムの岩壁に馬上のシャプ-ル1世に、ウァレリアヌスが降伏しているレリーフがある。


○ シャプールⅠ世のレリーフでは王の偉大さを表現するために四角いフレーム枠を頭部がとびだしている


○ アケメネス朝ペルシャの楔型文字は、古代イラン語の表音文字でアルファベットの一種。それ以前の楔型文字は表意文字。
  左上から右下への斜めの区切り記号が単語の区切りをあらわす。

○ ペルシャ文明展の出展されていた有翼ライオンの黄金のリュトン。
  テヘランの博物館でも一般公開していない。
  同様なものはメトロポリタン美術館にもある

○ ロックバンド、クイーンのフレデイー・マーキュリーはゾロアスター教徒の家系とのこと。(!)

■『古代ユーラシアの青銅器』講演会スケジュール
各会共14:00~15:30 聴講料 500円

第1回 10月1日(日)
 ペルセポリスの栄華と青銅器 
    足立拓朗(中近東文化センター研究員)
第2回 10月29日(日)
 グリフィンと青銅器―ギリシア・アルカイック期を中心に―
    林俊雄(創価大学教授)
第3回 11月5日(日)
 中国北方の青銅器(仮題)
    高浜秀(金沢大学教授)
第4回 11月12日(日)
 コーカサスの青銅製帯とスキタイ
    雪嶋宏一(早稲田大学図書館司書)
第5回 11月19日(日)
 中近東の青銅製武器 足立拓朗
第6回 12月3日(日)
 南インドの青銅器時代
    上杉彰紀(関西大学講師)
第7回 1月14日(日)
 殷周青銅器(仮題) 
    飯島武次(駒澤大学教授)
第8回 1月21日(日)
 我々における青銅器時代の意義
    川又正智(国士舘大学教授)
第9回 2月4日(日)
 中央ユーラシア中部の青銅器 
    畠山禎(横浜ユーラシア文化館学芸員)
第10回 2月18日(日)
 最古の文明メソポタミア文明と青銅器 足立拓朗



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