視人庵BLOG

古希(70歳)を迎えました。"星望雨読"を目指しています。
TwitterID @seibou_udoku

サラリーマン終了

2007-03-31 18:43:35 | 星望★雨読
3月31日(土)
1971年大学を卒業してからのサラリーマン生活を終了しました。
「36年間サラリーマンしていたのか!」という感慨は有ります。
長きにわたってご指導、ご厚情をいただいた諸先輩、同僚、後輩に感謝感謝のみです。ありがとうございました。
仕事最終日の昨日は退職挨拶周りの後、ぐんま天文台の占有観望に向かいました。
数日前の予報では雨だったのですが夜は運良く晴れてきて予定していた、りょうけん座の子持ち星雲(M51)の撮像をなんとかすることはできました。後処理をしてのちほどアップしたいと思います。


今朝6時に東京に戻り、仮眠の後、中近東文化センターで『次世代に語り継ぐもの』語る会を聞きにいってきました。
テーマは「大村幸弘が語るトロイの世界~H.シュリーマンが発掘したヒサルリックはトロイか否か~」。
展示会場内での大村先生のお話は大変刺激的であると同時に、大村先生が素晴らしい「語り部」であることを再認識しました。聴衆も会場に溢れかえっていました。

中近東文化センターに埋蔵されていた(?)シュリーマン実筆の絵も展示されていました。中近東文化センター内もトロイ並みに発掘する必要があるかも?(笑)

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新シルクロード・激動の大地をゆく(全7集)

2007-03-26 04:01:12 | 西アジア・中央アジア
4月からNHKで<新シルクロード 激動の大地をゆく>シリーズが開始されますね。
小生の期待は
第3集オアシスの道 真珠の都 ~キルギス ウズベキスタン~ (仮)
第5集 砂漠の王国 悲劇の民~“アラビアのロレンス鉄道”1300キロ~ (仮)
ですかね。
21世紀のハートランドの現状を捉えてくれると嬉しいのですが・・・・

詳しくは下記サイトで

http://www.nhk.or.jp/special/onair/silk.html

<新シルクロード 激動の大地をゆく  放送予定>

■第1集 炎と十字架 ~南コーカサス~ (仮)
  2007年4月15日(日)午後9時~9時49分  総合 放送予定

■第2集 灼熱のアラビア ~乳香の道~ (仮)
  2007年5月20日(日)午後9時~9時49分 総合 放送予定

■第3集 オアシスの道 真珠の都 ~キルギス ウズベキスタン~ (仮)
  2007年6月 放送予定

■第4集 見果てぬ祖国へ ~草原の道4000キロ~ (仮)
  2007年6月 放送予定

■第5集 砂漠の王国 悲劇の民
~“アラビアのロレンス鉄道”1300キロ~ (仮)

■第6集 ペルシャ 世界帝国の輝き ~イラン高原をゆく~ (仮)

■第7集 トルコ アジアの果てへ ~横断 アナトリア半島~ (仮)


2005年12月28日イラン高原にて
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美術館に音楽を聴きに行く

2007-03-23 05:46:34 | 星望★雨読
前々から月に一回くらいは生音が聴きたいと思っていました。
そこで加入したのが「東京都庭園美術館友の会」。
東京都庭園美術館では大体月1回月曜日午後ですが、新館大ホールでミニ音楽会が開かれています。
別に会員にならなくても当日入場券を買って美術館に入れば無料で聴けるのですが、そこは行くための動機付け。友の会会員だけの特典もあるようだし・・・・
演者は東京文化会館がコーデイネートした新人中心のようです。
今月は19日にありました。ファゴット奏者常松眞子さんが中村仁美さんのピアノ伴奏でモーツアルト、サン=サーンス、そして19世紀スエーデンの作曲家ベルヴァルドを演奏しました。
ベルヴァルドという作曲家は知りませんでした。
前回もそうでしたが、午後の日差しがこぼれるホールでの音楽会はとても心地よい気分となりました。
最近、夜出かけるのが億劫になってしまい、時間も長くなくて午後満たされた気持ちになるには丁度良い場を提供してくれます。
音楽会の前後は絵を見たり、庭園を散歩したり、オープンキャフェでお茶したり・・・
帰りに白金を散策してもいいですね。

今後の予定

5月7日  アメリカン・ラグタイム・ミュージック・コンサート
5月14日 石亀協子(ヴァイオリン) 曲目未定
6月4日  演奏者、曲目未定



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チャーリーとの旅

2007-03-20 04:55:54 | 星望★雨読
チャーリーとの旅

ポプラ社

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この3月末、58歳で早期退職する小生にはタイムリーな一冊。新訳(竹内真)です。
「怒りの葡萄」のノーベル賞作家スタインベックが58歳の病み上がりに、愛犬チャーリーとともに特注のキャンピングカーでアメリカ一周、約10000マイル4ヶ月の旅をした記録(?)です。
小生、昨年ルート66旅行中も図書館から借り出した「チャーリーとの旅」を鞄にいれていました。海外に行く時たいてい地元の図書館から旅行ガイドブックなどを借り出してもっていきます。図書館に戻すために日本に帰ってこなければという、弦担ぎですが。

この本で特に気に入っているフレーズです。

旅立ちの決意といくつかの出会い (P31)

 長いこと計画しているうちに、旅など実現しないような気がしてきた。その日が迫るにつれ、温かなベッドや快適な家はいよいよ好ましく、愛する妻は言いようもなく尊く思えてきた。三カ月もそれらを捨て、快適ならざる未知の脅威を選ぶなんて狂気の沙汰に思えた。
行きたくなかった。出発できなくなるような事件が起きてほしかったが、何も起きはしなかった。もちろん病気になる手もあったが、そもそも病気こそが旅に出る最大にして秘密の理由の一つだった 。
この冬の間、私はかなり深刻な病にかかったのだが、注意深く告げられた病名は「寄る年波からくる症状」ということだった。回復後にはのんびり過ごして体重を減らしコレステロール摂取を制限しろと、ありがちな指導を受けた。
 多くの男たちが同じことを言われるだろう。医者はお題目として暗記しているのかもしれない。
私の友人にも同じ経験をした者がとても多い。医者のお題目はこうしめくくられるのだ。
「のんびりおやりなさい。あなたは昔みたいに若くはないんですから」
そして私は多くの男たちを見てきた。安楽に身をひたし、衝動を押し殺し、情熱を覆い隠し、次第に男であることを捨てて精神的にも肉体的にも半病人と化していく者たちだ。妻や身内からそう仕向けられるのだが、それこそが甘い罠である。
 みんなからちやほやされたくない者などいるだろうか ? 多くの男たちを取り込むのは、いわば第二の幼年期だ。少しばかり長生きするのと引き換えに男の猛々しさを差し出してしまうのである。
要するに一家の長が最年少の子供となるわけだ。
 私もそうなりはしないかと、一種の恐れと共に我が身を省みた。すさんだ生活を送り、大酒を飲み、過食と絶食を重ね、終日寝ていたり連日徹夜したり、喜んで長時間あくせく働いたかと思えば全てを怠けてのらくらと過ごしたりしてきた。あれこれ手を出し快楽にひたり、二日酔いさえ罰とは思わず単なる結果として受け入れてきた。わずかな余命と引き換えに猛々しきを失いたいとは思わない。男と結婚した妻に、赤ん坊として面倒をみてもらうわけにはいかないのだ。
二万キロ近い距離を運転し、同伴者なしの単独行であらゆる状況の道を行くのはきつい仕事だと分かっていた。しかし私にとって、それこそが病気を生業にしてしまうことへの解毒剤だった。我が人生において、長生きのために生の手ごたえを差し出すつもりはない。この旅の計画が無茶だと分かったなら、その時にこそ旅立つべきだろう。
 あまりに多くの男たちが、舞台を去ることにしつこく抵抗し、のろのろと退場を遅らせている。
演劇だったらまずい芝居ぷりだし、人生においても同様だ。女、であろうとする妻を持った私はとても幸運で、つまり彼女は年老いた赤ん坊ではなく男を好む。この旅の最も根本にあるものについ話し合ったりはしなかったが、彼女は分かっていたはずだ。

ほかに昨年ルート66走行中(旅の途中で)つくづく納得したこんなフレーズもあります。
この本、多分再読しないでしょう。時々書架から出して拾い読みするだけで充分です。

~我が家のチャーリーならぬチャッピー~
こいつを連れていつ旅に出るのか?

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岡山天体物理観測所 特別観望会

2007-03-18 22:56:38 | 天文関係
国立天文台岡山天体物理観測所の特別観望会にいってきました。この特別観望会、春秋にあるのですが結構人気があって、今回は370人応募、当選者は100名だそうです。
小生も3年目にやっと当選しました。小生以外にも東京からいらしていたご夫婦がいました。お話を聞くと、金曜夜行バスでいらしたそうな。倉敷にお泊りだそうです。
小生は土曜日朝、放送大学の追加科目登録の抽選にいったあと、昼東京を発って岡山で岡山市立オリエント博物館で開催されている「吉村作治の早大エジプト発掘40年展」を覗いてから最寄り駅の鴨方にむかいました。
高校1年の春休み、山陽山陰地方をユースホステルに泊まりながら、周遊券片手に10日間の一人旅を初めてしたとき行って以来です。
最初に天文博物館で今日の星空をプラネタリウムでの解説を受け、今日の観望天体である土星を博物館付属の望遠鏡口径7.5cmと15cmで観望しました。
そして日本第2位の口径188cm反射望遠鏡で土星を観望。残念ながらシーンイングがあまりよくなく、5個の惑星はみえましたが、土星の表面や環の詳細は思ったほどよく見れませんでした。
そのあとしし座の2重星アルギエバを観望、これはとても綺麗にみえました。
基本的にこの望遠鏡で眼視することなどまずありえないので、観測所の職員もこの観望会で初めて眼視したという状況だそうです。
さすがに望遠鏡本体は時代を感じさせる物でした。でもドームのスリットから望遠鏡越しに東京で見れない星が星座の形をなして見えているのには感激しました。


この写真の裏には(1964/3/30)と書いてありました。今から43年前ですね。
多分、鴨方からバスに乗っていったと思うのですが、丘の上にポツンとこのドームがあった記憶があります。天文台内でガラス越しに望遠鏡をみた記憶があります。
今回は夜だったのでドームがどのように昼間見えているは確認ができませんでした。
岡山天文台というと天文台の副台長だった石田五郎さんを外すわけにきませんよね。新幹線の中で久しぶりに天文台日記を読みかえしました。

天文台日記

中央公論新社

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