視人庵BLOG

古希(70歳)を迎えました。"星望雨読"を目指しています。
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「大人の絵本」ならぬ「オタクの絵本」!?

2010-07-26 14:14:14 | B-36爆撃機
小生がライフワーク的に集めているコンベアB-36爆撃機関係の書籍。
最近3冊ほど手にいれました。

イラスト満載!
B-36D-Ⅱ(Featherweight-Configuration)のFLIGHT HANDBOOKです。
1955年4月発行。
B-36爆撃機は1959年に全機退役し、マニュアル発行から55年以上経っているとはいえ、現役時代は水爆搭載の爆撃機だったわけで、そのFLIGHT HANDBOOKがリプリントで読めるとは驚きです。
このシリーズ、HUGHES FLYING BOAT,NOETH AMERICAN X-15ROCKET PLANE,NORTHROP YB-49,LOCKEED SR-71のFLIGHT OPERATING INSTRUCTION がこれから発行されるとのこと? これも驚きです。
Convair B-36 Peacemaker Pilot's Flight Operating Instructions

Periscope Film LLC

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写真満載!
B-36爆撃が製造されていた街、FORTWORTH(Cowtown)をひとつの切り口にB-36爆撃機の誕生から最終型までの変遷を取り上げています。
Cold War Peacemaker: The Story of Cowtown and Convair's B-36

Specialty Pr Pub & Wholesalers

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アイゼンハウワー大統領時代の旧ソ連邦にたいする航空偵察について書かれています。
B-36爆撃機の戦略偵察機型だったRB-36が運用中止となりU-2戦略偵察機に移行した背景は興味深いです。
Eyes in the Sky: Eisenhower, the CIA and Cold War Aerial Espionage

Naval Inst Pr

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と、楽しい3冊なのですが、こういう時期(試験前とか)になるとこういう本を買いたくなります、散財してしまうのです(汗)。

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コンベアB-36ピースメーカー (世界の傑作機 NO. 125)

2008-02-23 03:50:41 | B-36爆撃機
コンベアB-36ピースメーカー (世界の傑作機 NO. 125)

文林堂
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日本語で書かれたコンベアB-36爆撃機の解説書が「やっと出たか」という感じです。
小学生のころ、この飛行機が映画「戦略空軍命令」の中で成層圏を飛ぶ美しさに感動して、飛行機や空や宇宙に関心を持つきっかけになったことは間違いありません。
1946年に初飛行、1959年には全機退役。385機製造された機体は現在4機しか保存されていません。
就役中、実戦に使用されてないので、多くの軍用機ファンにも「忘却の彼方」の飛行機のはずです。
もっともこの飛行機が実戦に使用される時は、第3次世界大戦のときだったはずで、もし実戦に使用されていれば、人類は21世紀を迎えていなかったはずです。

 映画「戦略空軍命令(Strategic Air Command)」
1955年 米・パラマウント映画製作の作品でビスタビジョン・サイズの最初の航空映画でした。原作はバーン・レイJr、監督は「グレンミラー物語」のアンソニー・マン、出演はジェームス・スチュアート、ジューン・アリソンです。
 この映画を私は地元の映画館で「子鹿物語」と2本立てでみました。多分、小学校1年の頃だと思います。親は「子鹿物語」を私にみせようとつれていったと思いますが、私はこの飛行機映画の世界に魅せられてしまいました。飛行機もそして飛行機が棲んでいる美しい空の世界にも。その時、私はこの映画を親にねだって同じ日に2回みています。そしてこの映画をスクリーン上でみることは2度と機会を得ていません。

(1955年7月公開当時のパンフ表紙)


下はアメリカで発売されているVHSのセルビデオです。

Strategic Air Command

Paramount Studio

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YOUTUBEに映画の一部がアップされています。
 http://jp.youtube.com/watch?v=p2IWZgW73zI&feature=related

 http://jp.youtube.com/watch?v=TZSpqFPSK_c&feature=related

B-36爆撃機は翼長約69m、機長約49m、6発の推進式レプシロエンジンと4発のジェットエンジンの巨人機です。同縮尺図面で、お馴染みのボーイングB747旅客機と比較してみてください。



スペック(RB-36H)
エンジン:プラット&ホイットニー 3、800馬力 R-4360-53 レプシロエンジン6機、および ジェネラル・エレクトリック 5、200ポンド推力 J-47-19 ジェットエンジン 4機
翼長:230フィート
機長:162+1/4フィート
機高:46フィート10インチ
最大重量:368、000ポンド
最大スピード:416mph
最高高度:44、000フィート
最大飛行距離:7、500マイル
兵装:20ミリ機関銃12門
搭載爆弾:最大搭載量、84、000ポンド もしくは水素爆弾(Mark 17) 1
乗員 16名

この本が発売されたとき、小生が一番関心を持ったのは、今から60年以上前に初飛行した、当時世界最大の爆撃機を21世紀の"今"どう評価するのだろうか?ということでした。この件に関してはこの本の42ページ

 技術ノート:最後のプロペラ超大型爆撃機コンベアB-36ーその技術革新への貢献ー
解説:鳥養鶴雄

まとめ
B-36はアメリカだからつくれた巨大戦略爆撃機だった。アメリカでなければ、あの時代 に生み出すことができなかった超大型機だった。それを実現するためにはインフラとなる基盤技術の革新が必要だった。そしてアメリカの航空機産業は、それをやり遂げた。この飛行機を通じて生まれた技術が、航空機産業のインフラとなって、ジェット機時代のアメリカの躍進を支えた。巨大爆撃機コンベア B-36 を改めて眺め直すことで、プロジェクトが革新技術を創りだすエネルギーの大きさ、そして航空機産業を支えるインフラ技術は、どのようにして培われるか、再考してもらいたいと思っている。
コンベア XB-36 の6 回目のテストフライトを視察に来た陸 軍航空軍司令官カール・スパーツ大将の前で、XB-36 は滑走路の上を高速でローパスして見せたとされている。その光景を基地の金網の外からでもいい、見てみたかった。
(P53より引用)

に集約されているのではないかと思います。

P.S.
コンベアB-36爆撃機とその就役してた時代(1950年代)については小生なりに思いいれがあります。
この爆撃機についての資料をこつこつ集め、ホームページに資料集のように公開もしてきました。
それも今読み返してみると、結構問題もあるので、もう一度リライトしてこれから時々ブログ上で公開していきたいと思います。
コメント (5)
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