拝啓 夏目漱石先生

自称「漱石先生の門下生(ただのファン)」による日記

これは過去最高の名作DVDかも

2008-04-12 10:33:15 | L'Arc-en-Ciel
ラルクのDVD『Are you ready?2007 またハートに火をつけろ!in OKINAWA』とシングル「DRINK IT DOWN」を購入。今回はDVDが2000円引きだったのでAmazonで買った。8000円が6000円になるのはデカい。
DVDは去年の夏のツアーの最終日・沖縄公演を収録したものと、ツアー中の名場面その他を集めた「全国津々浦々名場面集」の二枚組。最近のラルク、特に15周年ライブ以降のラルクは、ファンが喜びそうなポイントを熟知してて、そこを容赦無く突いてくる感じだ。特に名場面集はクオリティが高い。ツアー中に各地で起きたハプニングはファンの間で常に話題になってたが、そういうのが軒並み収録されてる。「すいません、ここまでやってくれたら文句無いです、服従します、はい」みたいな。あぁ、なにもかもがキラキラしている。
DVD見て、あらためてホールツアーの凄みを感じる。客席近い!ステージ狭い!今まで映像化されたラルクのライブの殆どがアリーナかドームのものだったからかなり新鮮。しかしステージが狭くても、それを彩るセットは、私が見た3階席からじゃ確認出来なかった細部までいつも通りゴージャス。床一面に敷き詰められたピンク×黒のチェッカーフラッグ(スピーカーなどの機材にまで被せてある)、天井からぶら下がる二つのシャンデリア、名物の階段セット、クラブのVIPルームにありそうな黒いソファー…狭くて濃い、極上のエンターテイメント空間。
今回見ていて衝撃だったのがhydeの腰フリ。「SEVENTH HEAVEN」や「Pretty girl」など、横ノリでガンガン踊れる曲で、ここぞとばかりくねっくね踊っている。ビヨンセ?ブリトニー?ファーギー?今まではスタンドマイクにしがみつくようにして歌う事が多かったhydeだが、今回からはスタンドを取っ払ってハンドマイクで歌っているため自由にくねくねできるのだろう。時に客席を、時にステージ袖のスタッフを、挑発するように、舌をレロレロさせながら悩ましげにくねくね。38歳(当時)とは思えぬパフォーマンス。ラルクをよく知らない人は「え、hydeってこういうことするのか…」と驚くかもね。
ツアー「またハートに火をつけろ!」では、アルバム『KISS』収録曲が発売に先駆けてバンバン披露された。私が行った時は「DAYBREAK'S BELL」や「雪の足跡」「砂時計」などが披露された。当たり前だが初めて聴く曲だったから自然と棒立ちになって、曲の全貌を捉らえるのに必死だった。DVD化された沖縄ライブの観客たちも同様。アルバムリリース直後の冬ツアー「THEATER OF KISS」ではイントロのピアノが一音だけポーンとなっただけで大盛り上がりだったハードロックチューン「THE BLACK ROSE」の時も皆シーンとしてて凄く新鮮だ。
それにしてもhyde、本当に良い声だ。15周年ライブ以降、歌を丁寧に歌うことを心がけ始めたというhyde。「い、今頃かよ!!」という感じだが、そのおかげで歌唱力が頗る安定している。ライブでは常にキーを下げて歌われてた「NEW WORLD」も余裕で原キーで歌ってるし。正直、もう過去のDVDとか見る気にならないな、こんな素敵な歌を聴かされたら。困るのは、いち早く披露された『KISS』収録曲たちが、CDの数倍かっこよく叙情的に歌われてるということ。CDの音源じゃ物足りなくなりそうだ。
あー、とにかく本当に良いDVDだ。ラルクのかっこよさ、面白さ、ひねくれっぷり、もう彼らの魅力が惜し気もなく詰め込まれてる。ただ、残念な所が無いわけでもないけど。沖縄ライブ、完全収録じゃなくて。まだCD化されてない新曲「SHINE」「Bye Bye」がさりげなくスルーされてる。でもまぁ、今回はラルク名物のツアーグッズのCMが珍しく収録されてるから良いか。今回のDVD見れば、ラルクのライブがどんなものなのか完璧にわかるだろう。あと、名場面集、チャプター無くてびっくりした。60分もあるのに…適当な所で切ろうよ!この名場面集の感想はまた後日書こう。