拝啓 夏目漱石先生

自称「漱石先生の門下生(ただのファン)」による日記

あいぼん…だっけ?

2008-01-26 17:18:41 | 日記
加護亜依は好きだ。元モーニング娘。、元タンポポ、元ミニモニ。、元W(ダブルユー)。未成年なのに喫煙してたのがバレて事務所をクビになった女の子。…私が加護ちゃんに興味を抱き始めたのは、ハロプロを辞めさせられた後だ。去年の秋、ブックオフでなんとなく手に取ったタンポポのベストを聴き、最年少のくせに妙に表情豊かな彼女の歌に興味を持ち、youtubeで動画漁ったり他のCDを中古で探したりした。
リアルタイムでは全く興味の対象外だった加護ちゃん。故に私は彼女について色々と勘違いをしていたようだ。私だけじゃない。ハロプロに接することなく過ごして来た人の殆どが、加護ちゃんのことを「あどけなくていつまでも子供っぽいアイドル」というイメージで見ていたと思う。…でもきっと違うね。
2000年の春。最年少、12歳という年齢でモーニング娘。に入ってきた加護ちゃん。当時はモー娘。全盛期だったから、「新メンバー加入」というニュースは割と大きな芸能ネタとして扱われたため、ASAYANを見ていなくても翌日のワイドショーやスポーツ新聞を見れば新メンバーの詳細を詳しく知ることができた。ニュースを見た人々は驚いただろう。「え!?12歳の子供がモー娘。入るの?しかも二人も??大丈夫かよ…」。同い年ということで常にセット扱いだった辻ちゃんと共に、加護ちゃんのモー娘。加入には驚かされた。辻ちゃん加護ちゃんはルックスも超子供っぽかったし、特に加護ちゃんなんて赤子のようだったし、「『抱いてHOLD ON ME』とか歌えるのかな…この子…」と勝手におせっかいを焼いたり。
しかしよく考えたらさ、12歳の女の子って実は大人が思うよりも相当マセてる子が多いんだよね。自身を振り返ってみたり、教育実習などでの体験を思い返してみると、12歳の女の子といえば、クラスの男子が異様にガキ臭く思えて「男子って子供だなー…いつまでたってもバカやってるなー」と軽く見下すような心情を大体の子が持っている。男の子が女の子の成長に追いつくのは、多分高校生ごろではないだろうか。それくらい女の子は精神的に大人になるのが男の子に比べて断然早い(もちろん例外もあるだろうけど)。で、加護ちゃんも男子を見下すマセた女子グループにいたのでは、と推測する。だってさ、地方在住の12歳の子供がアイドルになろうと単身上京するって、実はかなり度胸の要る事だったはずだ。相方の辻ちゃんは東京生まれらしいからずっと親元で暮らしてたようだが、加護ちゃんは家族と離れて奈良から上京した。12歳にしてこの決断…。子供っぽいルックスとは裏腹に、彼女の内面はおそらくかなり大人っぽかったはず。加護ちゃんがモー娘に入った当時、「うわー、ガキじゃん」と感じた中学生男子とかよりも余程大人だったはずだ。で、12歳にしてアイドルデビューして、大人の世界で仕事をし始めたわけで。世間一般のマセた12歳の女の子よりも、さらに大人になっていったのかもしれない。そうそう、思い出した!加入直後、少年マガジンのグラビアに登場した時、加護ちゃんは「好きなブランドはプラダ」とか言ってたよ。多分母親とかの影響だろうけど、マセてるって、やっぱ。ちなみに後藤真希の好きなブランドはエイプだそうだ。この二人だけ何故か今突然思い出した…。
プロデューサーのつんくも、そんな資質を見抜いていたのだろう。だから加護ちゃんをタンポポに加入させたはずだ。飯田香織、矢口真理、石川梨香、そして加護ちゃんからなる2期タンポポ。4人になってからの初のシングル「乙女パスタに感動」は、大学生かOLぐらいの女の子が登場する、ほんの少しだけ大人っぽい歌詞の楽曲。この曲の世界観に、12歳の加護ちゃんは違和感なくあっさりと入り込んでいる。
でも、中身が大人でも外見はデビュー当時からずーっと一貫して赤子のようだったから、「加護ちゃんっていつまでたっても成長しねぇなぁ」と思われていたのだろう。私だってそう思ってた。高音ボイスを操って楽曲にフックを入れてみたり、低い声でコーラスを支えてみたり、バラエティ番組で浜崎やGacktやあややのモノマネを器用にこなして笑いを誘ったり、「こちら本池上所」にレギュラー出演して手堅く演技を披露したり…実は手持ちの武器がとても多かった加護ちゃん。でも、もう表舞台に帰ってくることは無い…。