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拝啓 夏目漱石先生

自称「漱石先生の門下生(ただのファン)」による日記

黒船

2007-11-12 01:12:45 | 音楽
youtubeで見つけたぜ、逸材…(笑)。いや、笑えないや。何処の国の人かわからないけど、宇多田ヒカルを中心にJ-POPのヒット曲を歌い、その様子をアップしている青年を発見した。素人のくせに味わい深い歌声で、メロディーが奔放に動いてるせいで難易度が高いはずの宇多田の曲を完璧に歌いこなす青年…。さすがにキーは男性が歌いやすいように低めで歌ってるけど、それでも凄いぜ。カラオケで宇多田の曲にチャレンジする人、私は見た事ないぞ。
とりあえずまずは短めのこの動画で彼の実力を。検索してて偶然見つけた、私と彼との出会いの一曲(笑)。「Beautiful World」のサビ部分を歌ってる動画。

その1

宇多田の歌い方を自分なりにマネながら、伸びのある歌声を聞かせてくれる。日本語の発音も問題なし。ここまで上手に「Beautiful World」歌う素人が、海の向こうにいるのだ。でもこれはサビだけなので40秒で終わってしまう。もっと彼の声を聴きたいと思い、動画を探すと、ありましたよ。良い曲なのに暗すぎてあまり売れなかった宇多田のシングル「Be my last」をフルで歌う動画。

その2

なに、この情感たっぷりな歌い方。この曲はメロディーに乗っている「言葉」が極端に少なく、2番のBメロなどは歌詞が存在せず、「♪あぁ~あぁぁぁ~~」と声を出しているだけ。ゆえに声の魅力だけで曲の世界観を表現しなければならないのだが…見えたよ、風景が…。生歌になると超不安定に声が震える宇多田(それはそれで魅力的なのだが、酷い時はもう悲しいぐらい声が出てない…)よりも歌唱力あったりして、この人…。で、最後、これ…。

その3

今年のヒット曲「Flavor of life」を、わざわざ歌詞を英訳して歌っている。原曲知らない人が聴いたら、洋楽のヒット曲(90年代の)かと勘違いしそうな出来栄え。チクショー、上手いぜ…。言葉と言葉の間や間奏にさりげなくフェイクを入れるのだが、それもいちいちこなれてて、自然で、なんかむかつく(笑)。

最近では、動画サイトとしては後発のはずのニコニコ動画にばかり面白動画や最新ミュージックビデオがアップされていて、気づけばyoutubeを観る回数が格段に減っている、という人が結構居るかもしれない。でも、海外のびっくり素人の動画には、youtubeじゃないと出会えない。素人の外人が邦楽を歌ったり演奏したりする動画は、大体笑えるものが多いんだけど(最高だったのは、やっぱりラルクの「flower」をリコーダーで演奏するブラジル人大学生)、この宇多田を歌う青年は普通に上手いから笑えない。なんつーか、来日するべきだと思うんだ、「男版リア・ディゾン」として(笑)。J-POP好きが高じて日本で芸能界デビューを果たした黒船アイドルリア・ディゾンのように活躍できるかもしれないぜー?歌はリアディゾンより確実に上手だし、J-POP界では強力な「黒船」としてアピール出来るかも。



アマチュアリズム・レボリューション21

2007-11-05 18:08:58 | 音楽
http://www.youtube.com/watch?v=e2Na-IJbEog

この動画本当に凄いなー…。素人パワー恐るべし。音だけ抽出してipodに入れてヘビロテ中である。モーニング娘。の大ヒット曲「恋愛レボリューション21」と、ライムスターのアルバム『グレイゾーン』収録曲「グレートアマチュアリズム」をマッシュアップした楽曲。いや~、超超超超いい感じな、ファンキーなダンストラックじゃありませんか。この、一見接点が全く無さそうで大アリな両グループの組み合わせが最高だよね。どちらかのファンならば、「ライムスターの宇多丸(スキンヘッド+グラサンのラッパー)がモーヲタ」という事を知っているはず。宇多丸は、ジャンクだらけのJ-POPの中からキラ星のごとく輝く楽曲を探求することを趣味の一つとしており、モー娘も熱心に愛聴している模様。ここ数年はモー娘。の楽曲に見切りを付けたのか、テクノポップユニットPerfumeに夢中のようだけど(大分前から推してたな。まさか本当にブレイクするなんて思わなかった)、それでもハロプロソング探求は続けている様子である。数年前「テレホンショッキング」に出演した際は、モー娘Tシャツを着用し、「タモさん、加護ちゃんとメールしてるって本当ですか?」と謎の質問を投げかけていた。
ちなみに宇多丸は「アイドルだって女の子、男と付き合おうが出来ちゃった結婚しようが本人の勝手」というスタンスで、モーヲタの中ではかなりの少数派、というか「極左」の部類らしい。自らを「アイドル左翼」とし、「アイドルはファンが抱いてるイメージを守り通すべき」という思想を持つ大多数のアイドルファンや、アイドル事務所(こういう立場の人たちは宇多丸の言葉を借りれば「アイドル右翼」)を糾弾している。いや、アイドルファンだけじゃなく、一般の人たちも「アイドルはイメージを守れ」って潜在的に思ってるんだろうな、ブログやmixiの日記なんかを見てると。ジャニーズのアイドルが熱愛発覚したって誰も文句言わないのに、今年の一連のモー娘関連のスキャンダルは「けしからん!」一辺倒だったもんなー。和田アキ子まで「アイドルは処女性を大事にすべき」とコメントする始末。…星の数ほどのアイドルを「後輩」として見て来たはずの大物の貴方なら、アイドルがイメージを守ることの大変さを代弁するぐらいの寛容さがあってもいいのでは…。
…大分話が逸れた。とにかく宇多丸はハロプロ大好きで、自身のラジオでも膨大なハロプロ関連の楽曲から隠れた名曲をピックアップしてかけまくっている、と。本人も「アマチュアリズム・レボリューション」の存在を知っており、気に入っているのかラジオで「恋愛レボリューション21」のリミックスバージョンと「グレート・アマチュアリズム」をマッシュアップしてプレイしていた。「恋愛レボリューション21」、名曲だなー。楽曲的にも在籍しているメンバー的にもこの頃が絶頂じゃないかしらん。とにかく「ダンス☆マンGJ」って感じか。ワイワイ盛り上がるし、「超超超いい感じ」の部分が異様にカッコいいし、歌ってるメンバー可愛いし、踊りも面白いし…。モーニング娘のシングルでは最高傑作ではないかと。とは言ってもここ数年のモー娘の曲は全然わからないからなー。曲どころか、今モー娘に誰が在籍しているのかすら全くわからない。顔も浮かばない…。まぁ、時代の流れだよね…。今は、もう…。あ、でもね、宇多丸のブログで紹介されてたんだけどね、今年出たモー娘。のシングル「笑顔YESヌード」という曲は奇跡的に名曲なんだと。確かに、全盛期を彷彿とさせるファンク風味のディスコで、ちょっとセクシーで、普通に良い曲だよ。根気良く見守ってきた宇多丸のような人にとっては「奇跡的に名曲」になるんだろうね。

とりあえずお気に入りでございます、「アマチュアリズム・レボリューション21」。曲タイトルも良いんだよなぁ。「グレート・アマチュアリズム」と「恋愛レボリューション21」というタイトルをただくっつけただけなのに、「グレート・アマチュアリズム」で説かれているメッセージ性がよりクッキリ浮かび上がってしまっている。まさにベストカップル。

がんばっていきまーっしょい

2007-10-25 00:08:08 | 音楽
私が中学生活を送った1998年~2001年。この3年間は、ラルクが一番派手に活動していた所謂全盛期である。それはもう夢中だった。魅了されまくった。だが、今日の記事の主役はラルクではない。ラルクと殆ど同時期に派手に活躍していたアイドルグループ…モーニング娘。の思い出を、今日は振り返ってみようと思う。
モーニング娘。は、ラルクがシングル「winter fall」を出した日にメジャーデビューした。1998年1月28日。その日はhide「ROCKET DIVE」が発売された日でもあり、なかなかの慌ただしさである。当時私は小6。既にラルヲタだった私は当然、モーニング娘。に興味を持つことなどこれっぽっちも無かった。当時のモーニング娘。を語るには絶対ハズせない重要番組「ASAYAN」も見ていなかったし。しかし中学に入り、私は意に反してモー娘に詳しくなってしまった。入部したバレーボール部の同級生達が揃って「ASAYAN」及びモー娘ファンだったからである。モー娘がデビューする前、オーディションの時期から彼女達を見守っており、モー娘の知識も豊富だった部活仲間たち。練習の合間や練習終了後にみんなでダラダラと喋る時の話題はとりあえずモー娘の事が中心だった。私は殆どラルクにしか興味なかったから、もちろんみんなの会話をポケーっと聞いているだけだった。寂しい気もしたけど、会話に入るためだけに興味の無いモー娘を聴くのも面倒だったから放っておいた。
でも、聴かずともモー娘の曲は耳に入ってくる。新曲が出ると、彼女達はすぐに曲を覚え、カラオケで熱唱していたから。カラオケだけじゃない。日常的にもガンガン歌っていた。しかもパート分けをして。「あたし、なっちのパート歌うよ」「じゃあ私明日香の所歌うね」…初期のモー娘。はメインボーカルを安倍なつみと、真っ先に脱退した福田明日香の二人がつとめていたので、二人のパートを交互に歌ったりハモったりするのが部内で流行っていたのである。それらを聞いていたため、ラルヲタのくせにその当時の…98年~99年ごろのモー娘の曲が脳内にいまだに刻み込まれてしまっている。「LOVEマシーン」で一気に大ブレイクし、国民的アイドルの地位に上り詰める前までは一部の熱狂的モーヲタ(男率激高)に支えられていた、というイメージの強いモー娘だが、大ブレイク前も女子中学生からの支持は熱かったのだ。とりあえず私の母校のバレー部では熱かった。
「LOVEマシーン」といえば、このシングルからグループに加入した後藤真希を選出したオーディション。この頃の「ASAYAN」はチラチラとチェックしていた。当時のモー娘最新アルバム『セカンドモーニング』が当たり前のように部内でヘビロテされており、私もその流れで耳にし、うっかり「お、良いアルバムかも?」と思ってしまったのだ。あのアルバム、良質で抜かりないとんでもないアルバムだと今でも思う。「LOVEマシーン」とかよりよっぽど好きさぁ。…でまぁ、あのアルバムのおかげでちょっと興味もって、オーディション見始めて。ちなみにうちの部内では、かなり早い段階で「この金髪の後藤って子が選ばれると思う」という結論に達していた。まぁ、誰が見てもそう思ったよね。あのオーディションは素人時代の倖田來未も参加してたらしいけど、彼女のことは全く覚えてないっす。去年ぐらいにそのときの映像見てびっくらこいたっす。
それにしても、あの子たちのモー娘熱、というか「ASAYAN」熱は凄かったな。モー娘だけじゃなく、あの番組から出てきた「太陽とシスコムーン」とかも応援してたもんな。あんまり売れなかったけど、良い曲多かったよね、「太陽とシスコムーン」。ていうかあの時代のつんくプロデュース作品はどれも名作扱いされてるようで。『セカンドモーニング』やモー娘から派生したユニット・タンポポのアルバム『TANPOPO 1』などね。太陽とシスコムーンのアルバムも、業界人モーヲタの第一人者であるライムスター・宇多丸大絶賛。「私の部活仲間、意外と玄人好みで高品質なモノを聴いていたんだなぁ…」という事が、後になって判明したのでした。

で、なんでいきなりこんな記事書いたかというと、ブックオフで100円で買ったタンポポのアルバム(『TANPOPO1』『All of タンポポ』)が異様にツボで。さらにニコ動でモー娘。関連のすーばらしい動画を一本見つけて。近日これらの感想も載せる予定。

したたかに/さざなみ/よあけのかね

2007-10-17 18:26:37 | 音楽
●最近、KAT-TUNの「SIGNAL」という曲が、実は凄く自分好みな曲だということに気づいた。去年ドコモのCMでバンバン流れていた「♪What's goin' on し~なやかに~」とかいう曲。去年の曲で、当時は普通にスルーしてたけどひょんな事がきっかけできちんと耳を傾けてみたら、すーごいカッコイイ曲じゃないですかコレ。延々と続くギターのカッティングのループと、たまに聞こえる咳払いがもう耳から離れない。盛り上がってなんぼなアイドルの曲なのに、単調なメロディーの繰り返しでここまで引っ張るのも珍しいよなー。大ヒットしたデビュー曲「Real face」よりも全然カッコイイぞ。これはちょっと、楽しむのはジャニヲタだけなんて状態じゃ勿体無いんじゃないかと思います。気づくの遅いって?KAT-TUNは守備範囲外なものでねぇ…。

●スピッツ新作『さざなみCD』を買ってから一週間。良いアルバムだと思う。ファンなら「次はこういう展開のメロディーが来るだろうな…」となんとなく予測出来そうな程、所謂スピッツ節全開の曲ばかり。でも過去の作品の焼き直しでは決してなく、じっくり聴けばなんとなく新しさに気付くような…そんな感じ。スピッツって昔からずーっと音楽性を変えず、独自の魅力を守りながら活動してるイメージだから新曲聴いても「あぁ、いつものスピッツだね」ぐらいにしか思われないんだろうけど、例えば10年前に出た「チェリー」と今作収録の「ルキンフォー」は、聞き比べてみればもう全体違うわけで。おそらく、微かな変化を積み上げまくってきたのだろう。行列の出来るラーメン屋さんが客をキープするために、スープの味を守ってるフリして微妙に変化させてるみたいに(味を一切変えないまま営業続けてると、客は何故か「最近この店の味変わったなぁ」と思ってしまうらしい。何も変わってないはずなのに)。
個人的にスピッツは秋のイメージがあるが、今作もまさに今の時期にぴったりな曲がずらりと並ぶ。特に1曲目「僕のギター」と8曲目「P」は、冬が近づいてどんどん寒くなっていく晩秋の空気感をモロに音像化させたような曲で、聴いてると風景変わる。この二曲と「漣」が私的ベストトラックかなぁ。巷では「桃」が「ロビンソンっぽい!」と人気らしいけど。
『さざなみCD』、本当に良い曲ばかりだけど、ちょっとまったりし過ぎな気もする。弾けまくった曲や暗く切ない曲が入っていればなぁ。

●ラルクの「DAYBREAK'S BELL」をカラオケで歌って来た。予想通りサビの英語の部分で撃沈。もっと練習しなければ。なんか、ラルクの新曲が出るたびにカラオケで歌うために頑張る、という事が久々に出来て嬉しいな。懐かしいよこういうの。ラルクの曲は大体難易度高いので挑戦のしがいがあるってもんです。

海を越えて

2007-10-06 01:07:46 | 音楽
youtubeでラルクの映像を検索していると、外国人がラルクの曲をカラオケで歌ったり、コピーしてたりする映像を多々見かける。「あぁ、ラルクって本当に海外でも人気あるんだなぁ」と思わされる瞬間である。海外で人気のある日本人アーティストは別にラルクに限ったことではないけど、やっぱ凄いことだと思うし、なにより不思議な感じが…。ラルクの海外での人気の理由は、やはりアニメの主題歌を歌ったことが大きいだろう。海外のアニメ好きが選ぶアニソンランキングみたいなのを見てみると、大抵ラルクの「Driver's High」が上位に入っている。地味にアニメ『GTO』の主題歌だったこの曲だが、海外のアニヲタの場合、アジアだろうが欧米だろうがこの曲を好きなアニソンに挙げる人が多い。「Driver's High」がアニソンなんて意識、まったく無かったから驚いたなー。
で、海外のファンがラルクを歌ったりコピーしたりしてる映像、これが本当に傑作ぞろいで。カタコトの日本語で必死に、あの音域広すぎるメロディーを歌う外国人の姿を見てると、笑いをこらえながらも「が、がんばれ!!」と応援してしまう。しかしネイティブだけあって、英語の部分だけは超カッコいいのな。コピーバンドの場合も、日本人のそれとは雰囲気が全然違う。素人のくせに狂ったノリを見せてくれるのだ。日本人だとテレがあるからあそこまでハイテンションでいられないよなぁ…。
ニコニコ動画には、youtubeにちらばる海外ラルヲタたちの名珍パフォーマンスを集めたものがいくつかアップロードされている。「海外ラルヲタ」で検索すると多分出てくると思うが、普通に笑える映像だらけなのでラルクファン以外にも薦めたいおもしろ動画。海外で人気なのはやっぱり全盛期のシングルだったり、アニソンになった曲ばっかりなのかな?と思ってたら期待裏切られた。『heavenly』収録の隠れた名曲「ガラス玉」をコピーする外人たちの映像まであったぜー。「ガラス玉」なんて日本人すらやらないだろ。歌も演奏も難易度高すぎるし。
海外ラルヲタのパフォーマンスの中からベストアクトを一組選ぶとしたら、「flower」をリコーダーでカバーしたブラジル人の男の子だろうか。衝撃かつ笑劇。シュール過ぎるっつーの。小学生なら誰でも持ってるソプラノリコーダーで、非常に滑らかに軽やかに「flower」のメロディーを吹くのよ…タンキングもばっちりでさぁ…なぜかカメラ目線ってのも笑える。登録してるプロフィールが本当なら、彼はリオデジャネイロ在住の大学生。好きな音楽はヘヴィメタ・ジャズ・そしてJ-ROCK。好きなアーティストのところにストロークスやアーティックモンキーズと並んでラルクを挙げてるのを見ると非常に新鮮。日本じゃこんな子絶対居ないわ。よく見ると、デスノートの「L」のロゴが入ったTシャツ着てるのな、彼。日本の音楽が好きで、日本の漫画も好きで…日本の裏側・ブラジルにもちゃーんといるんだよ、ヲタクが。

ベストアクト・flowerをリコーダーでカバーするブラジル人大学生

引き裂かれる男

2007-09-17 01:14:44 | 音楽
平井堅の新曲「fake star」を最近聴きまくっている。やっぱ平井堅はバラードではなく、こういう4つ打ちでノリの良い、しかし憂いのあるような曲が最高に似合うよなぁ。「瞳をとじて」とかは「歌上手いけど眠くなる曲だ~」という感じだったし。この新曲「fake star」とか「LOVE OR LUSTとかが平井堅の真骨頂だよきっと。声質的にバラードが求められるんだろうけど、バラードばっかりじゃつまんないっす。ずっと前に出たリミックスアルバムも、原曲よりも素晴らしかったと思う。
「fake star」、曲自体凄くよくできてるが、やっぱり歌詞に耳が行ってしまう。意味深過ぎやしませんか、平井さん。ヒット曲「POP STAR」と対になっているという「fake star」。私は初めて新曲のタイトルを知った時、「俺、昔爽やかに『ポップスター』宣言したけど、本当は全然爽やかじゃないんです。ドロドロなんです。ていうかスターってのは俺だけでなく、み~んな本性を世間に隠してる『作り物』なんだぴょ~ん」的な、暴露ネタ満載の内容の曲を想像したんだけど、曲をちゃんと聴くと、ちょっと違ったみたいだ。
確かに曲の大部分では、本性を隠さなければならないポップスター事情を書いているし、「化けの皮をはがしてやる」「who is a fake star?」「That's you」と、「お前は所詮フェイクスター。バレてるよ」と煽る。さらに「過去を切り捨て顔を変えても未来が忘れない」と整形手術批判、イメージ戦略や宣伝のために「プライベイトも切り売り」する行為も暴露し、「ポップスター=必死の努力で仕立てられた作り物」の図式を立てている。ただ、終盤にはこんなフレーズが登場する。「wanna be a pop star,but he's a fake star」…この「fake star」という曲は、ポップスターの裏側を書いたのではなく、ポップスターになりたくてたまらないのに、本性を隠してばかりいるせいでフェイクスターにしかなれない男の物語?「ポップスターになりたいよぉ」と爽やかに歌っていた「POP STAR」と対になっているというよりは、根本は同じ?曲の最後のフレーズは「who is a fake star? that's me」。堂々とフェイクスター宣言。でも本当は、いつ世間にバレるかわからない嘘を吐く事に疲れた。自身を偽らずに曝け出した上でポップスターになりたい…まぁ、違ってても、ただのポップスターの裏側の物語よりも面白いからいいや、個人的に。
「fake star」が偽りの自分をさらけ出したい欲求を歌った曲だとすると、面白いと同時にこんな曲を書いた平井堅をなんとなく心配してしまうね。何か、曝け出したくても出来ない爆弾でも抱えているんじゃないかって。…想像はつくけど。もちろん歌詞なんてアーティスト・平井堅の創作に過ぎないと言ってしまえばそれまでだけどさ、ミュージックステーションのHPにある、出演者たちの手描きのコメントが読める「アフターMステ」というコーナーで、平井はこんなことを書いている。「僕の引き際はいつがいいでしょうか?」…これは危機的状況だっ!引く気か?本気か?平井堅!?「フェイクスターを続けるのは無理。でもポップスターにもなれないなら…」とか、そういうことか!?……いかん、勝手に盛り上がってしまった。 
「fake star」のカップリングには、「POP STAR×fake star(MASH UP version)」を収録。二曲を合わせてリミックスしたものである。ポップスターとフェイクスターの間で引き裂かれる平井堅の苦悩を象徴しているような曲である。



「1/2」

2007-09-11 20:18:41 | 音楽
youtubeで中川翔子が来週リリースするアニソンカバーアルバム第二弾に収録される、『るろうに剣心』オープニングテーマだった「1/2」のPVを見た。…良いじゃんこれ!!凄く良いよ?前回のカバーアルバムに収録された『ドラゴンボール』エンディングテーマ「ロマンティックあげるよ」を聴いた時は「うーん、あんまりハマってないな…」と思ったが、今回のはバッチリだと思う。ザックリとしたバンドサウンドとしょこたんの声が妙にハマってる。「空色デイズ」の時も思ったけど、この人の声とロックって意外に合うんだなぁ。というか、ロックに合うように努力して歌ったんだろうな。アニソンカバー第一弾を聴いた時、曲ごとに声の表情をきちんと変えてて「やるなぁ」と思ったが、あの時のように頑張ったのだろう。あのアルバムに入ってた曲はキラキラ打ち込みアイドルポップが中心だったが、今作では割とワイルドなアレンジだったりするのかな?収録曲は「1/2」「テレポーテーション~恋の未確認」しか知らないけど楽しみ。
…まぁ、私がしょこたん版「1/2」を気に入ったのは、原曲及び『るろ剣』に全く思い入れが無いからかもしれません。というかむしろ、原曲を歌う川本真琴さんのあの可愛らしすぎる声に、当時小学生ながらも嫌悪感を覚えました(笑)。忘れもしないよ、初めて彼女の歌声を聴いた時のことは。今から約10年前、NHK-FM「ミュージックスクエア」で彼女のデビュー曲「愛の才能」を聴いたのだ。「ミュージックスクエア」、最近は全く聴いていないのでよくわからないが、私が聴いてた96~97年頃は、チャートに入るようなヒット曲から少々マニアックな曲まで、幅広く邦楽を楽しめる番組であった。私がラルクを好きになるきっかけとなった「flower」「Lies and Truth」に出会わせてくれた、今の自分にとって、とんでもないぐらい重要な番組でもある。今でも普通に聴くバンド・スーパーカーやGRAPEVINEの曲に出会ったのも「ミュージックスクエア」が最初だった(実際好きになったのは高校生になってからだけども)。
で、川本真琴の「愛の才能」…そのブリッブリな声は一発で好き嫌いが分かれるものだろうが、私は本当にダメだったなぁ。独特過ぎる詞の世界観も受け入れがたく、「ありゃ~…苦手だ…ムリだ…」と。当時同じく好きになれなかった華原朋美と似たような嫌悪感を抱いてしまった。最近になってデビュー曲「愛の才能」が岡村ちゃんプロデュースだったことを知り、私の周囲にいる「素晴らしいはずの岡村ちゃんの世界にどうしても踏み込めない人」の気持ちが、逆説的によ~くわかったりしたね。
とにかくまぁ、私はしょこたん版をかなり気に入りましたが、繰り返すが、原曲及び『るろ剣』に思い入れのある人にとってはキツいだろう(そういう意味で前回の「ロマンティックあげるよ」は個人的にキツかった)。私は読んだことないしな、『るろ剣』。「1/2」についてちょろっと調べてみたけど、これは『るろ剣』の39話~82話のオープニングテーマだったんだね。同時期のエンディングテーマは誰が歌ってたんだろう………ってラルクかよ(苦笑)!!「the Fourth Avenue Cafe」。アニメを見ていなくとも、「あの事件」のせいでたった4週しか使用されなかったことはラルヲタならみんな知ってる。ちなみに使われてたのは39話~42話だってさ。でも、たった4週しか流れなかったのにしょこたんは覚えてたみたいよ。彼女が愛聴しているという『るろ剣』の全主題歌を集めたアルバムについて「ラルクさんのフォースアベニューが入ってないのが寂しい」とか書いてたし、ブログに(笑)。本気で寂しいのか、皮肉か、どっちだよ、コラ。

それにしてもあれだね、「1/2」の歌詞、「お前は人類補完委員会か!」とツッコミたくなるね。

っていうか川本真琴って、宇多田ヒカルと誕生日同じなのか!興味深いね。「1/2」と宇多田の「DISTANCE」って曲は、もう見事なまでに逆の思想を持ってるから。

2280円

2007-08-30 19:20:21 | 音楽
宇多田ヒカルの「Beautiful World/Kiss&Cry」とL'Arc-en-Cielの「MY HEART DRAWS A DREAM」、二枚のシングルを同時に購入してきた。初めてだ、シングル二枚同時に定価で買うなんて。シングルまで買いたくなる、たった二組だけの大好きなミュージシャンが、よりによって同じ日に新曲出すからさぁ…どういう確率だよ。CD買ったら吟味するために一日中聴きまくるんだけど、今回それ、やり辛い。あぁ、今週は祭だ。金曜日、Mステでラルクと宇多田を同時に見れるという、私にとって激レアな事態が発生するのだ。なんかもう…今年は凄いなぁ。今まで大体ラルクと宇多田は上手い具合に交互に活動してたけど(本当に)、今年は同時に動き過ぎだ。嬉しい。
このブログでは大分前から散々「名曲だ」と煽ってきたこれらの新曲たち。今日は改めて収録曲の感想を書く。


■宇多田ヒカル

・「Beautiful World」
「エヴァのために書いたアニソンっぽい曲」と本人が明言しているが、本当にその通りである。覚えやすい強力なメロディーはアニソン風味。歌詞もエヴァを知る者ならピンと来るフレーズが多い。アレンジはあくまで歌を際立たせる為に存在していて、新たな音楽的挑戦は見られないが、数秒のイントロで曲の世界にフワっと連れて行ってくれるのはさすが宇多田。裏メロを奏でる悲しげなピアノも絶妙。

・「Kiss&Cry」
歌詞の「今日は日清CUP NOODLE」にばかり気をとられてはいけない。「世の中どんなに頑張っても、上手くいかない確率の方が高い。失敗上等。やる前からわざわざ失敗を恐れて尻込みしたって仕方ない。全力投球した結果の失敗なら、きっと次に繋がる」という、悲しくも超ポジティブなメッセージが込められている。曲名は、フィギュアスケート選手が演技を終え、支えてくれたコーチと共に点数が出るのを座りながら待つ場所に由来する。点数が良ければコーチとキスをして大喜び、悪ければ共に涙する、悲喜こもごもなあの場所を「Kiss&Cry」と呼ぶそうだ。「来年の誕生日までにこのままじゃ何にも変わらない」という歌詞が突き刺さるぜー。
全米デビュー時の名曲「Hotel Lobby」のメロディーに乗せ、ラッパー並の絶妙な脚韻を披露するBメロが絶品。曲中やたらとノイズが散りばめられた、マイケルジャクソンを彷彿させるなかなかファンキーなアレンジで、「Beautiful World」よりも凝った作り。良いヘッドフォンで聴いたら低音が「心にクリティカルヒット」して気持ち良いだろうなぁ…。

・「FLY ME TO THE MOON(IN OTHER WORDS) 2007mix」
アニメ版エヴァのエンディングテーマとしても採用された、1954年に発表のスタンダードな名曲のカバー。エヴァで流れていたのはサビ部分のみだが、勿論宇多田はフルでカバーしている。これは7年前のシングル「Wait&See~リスク~」のカップリングとして収録されたもののリミックス。ちなみに7年前のシングルには宇多田による歌詞の意訳が並記されていた。彼女の音作り・アレンジ面での師匠、河野圭がクレジットされていて懐かしい。リミックスなので歌声は当時のものだが……声、変わってねぇぞ、7年前と今。良く言えば当時から既に確立された歌声。悪く言えば7年間特に目立った成長無し。

・その他
宇多田はカメラマン&映像作家である夫と離婚後、以前まであんなにもこだわりまくってたPVなどのヴィジュアル面で脱力しすぎである。前作「Flavor of Life」のPVは、ただのレコーディング風景だった。今回は両方アニメで本人は登場せず。…あの、もっと気合い入れて良いPV生み出してくれよ。ジャケは良いけどね。世界を俯瞰したような歌詞を書く宇多田の作風そのものがジャケになってる。


■L'Arc-en-Ciel

・「MY HEART DRAWS A DREAM」
CMで聴いて衝撃、ラジオでフルで聴いて感動、ライブで生で聴いて…鳥肌。とにかく曲の構成が圧巻。作曲者kenの意地と美学が伝わってくる。広大な音域を誇る曲で、hydeの低音も高音も思う存分に楽しめ、随所に存在するyukihiroの小技、繊細すぎるkenのアルペジオ、うねりながらも揺らぐことなく土台を支えるtetsuのベースなど、聴き所満載。でもそれらを全く気にせずとも、ただ聴いてるだけで夢心地に浸れる。こういう魔法みたいな曲が街で流れてたら、どんなに素敵だろうねぇ…。ここまで高音ファルセットが繰り出される曲、最近流行ってないよな。「さあ手を伸ばし~」で始まるCメロから、ライブで皆で歌えるよう意図したような(こんな部分が出て来るの、ラルクじゃ相当珍しい)、「夢を描くよ」というコーラスに繋がる部分がこの曲のハイライト。泣きそうになるよ…。
Cメロの「心は誰も縛れはしない 視線は日差しを捉らえてる どんな褪めた世界でも」の部分が大好き。ラルヲタの間でも、前作「SEVENTH HEAVEN」とは比にならないぐらい盛り上がってるなぁ~。ライブ行った人は、その時の思い出とダブりまくってるみたいだね。わかるぜその気持ち。

・「Feeling Fine2007」
パートチェンジバンド、パンクアンシエルによるラルクのカバー。「ダッダッダダダ!」という、よくあるリズムをとことんフィーチャー。ギター・ベース・ドラムであのリズムを合奏(笑)。なんか…普通に居るよ、こういう曲やる若いバンド。自分からじゃ絶対に聴かないタイプのバンドだな(笑)。パートチェンジだから演奏はいつもながら荒っぽいのだが、今回は後半でhydeが、原曲でkenが弾いていたギターソロを完コピしている!死ぬ気でコピーしたそうだ。今年のパンクアンシエルはお笑い色が強いなぁ。

・その他
ジャケットがあまりにも可愛過ぎる。初めてだよ、ラルクのCDのジャケをまじまじと見つめるの。ライオンのたてがみの部分に沢山の花が咲いており、本来ライオンの獲物であるはずのうさぎと鳥が、怖がることなく花に紛れ込んでいる…いろいろ深読み出来そうな、素敵なジャケだ。

やはり…復活

2007-08-28 14:33:27 | 音楽
ルナシー、12月24日に東京ドームで一夜限りの復活ライブ決定、だそうですね。約一ヶ月前から始まった意味深なカウントダウン、それはこの復活ライブ「GOD BLESS YOU One Night Dejavu」の告知のためだった。
「カウントがゼロになったとき、何が起こるのか!?」と、当然ファンの間で話題騒然。「こんな妙な演出まで仕掛けてるんだ、活動再開決定でしょ!」「いやいや、期待しない方が良い。Xみたいに過去の貴重なライブをDVD化とかじゃね?」「わざわざカウントダウンしてんだよ?そんなショボイ発表なワケない!」「一日限定で復活ライブとか」「いや、復活は無いよ、『終幕』とか言って曖昧にしてたけど、『解散』宣言して完全封印する気じゃ…?」………様々な憶測が飛び交った。結果発表された「一夜限りのデジャヴ」は、ファンにとってはどうなんだろう。わざわざ「一夜限り」が付いてるってことは、今回がガチで最後という可能性も高い。でもそうじゃない可能性もある。…まぁでも、単純に嬉しいのかな?ただ、当時のファン達の年齢は7つ増したわけで、昔とは境遇が違う人も多いだろう。結婚してたり子供が居たりする人は、クリスマスイヴにルナシーのライブは…行きにくいだろうなぁ。
去年の秋からルナシーに興味を持ち、中古でCD揃えて聴き始めた私。「おぉ、偏見だらけだったけど、カッコ良い曲も多いじゃん」と感じたが、今回の復活には特別何も感じない。確かにyoutube等でライブ映像見て「ふわぁ…凄い迫力。行ってみたいなぁ」と思ったけど、会場東京だしチケット代が9500円?ラルクより高いじゃん、ありえない。ラルクは秋から超リリースラッシュだし、さらに2007~2008年に渡ってのアリーナツアーが決まったし(絶対行きたい…今度こそ名古屋レインボーホール改め日本ガイシホール来てくれるでしょ?)、正直ルナシーに金使ってる場合じゃないのよさ。名古屋にも来て、チケット代が半額だったら行きたくなるかもしれないけどね。
ルナシーに興味持ってから、ネットで色々検索したり、昔の音楽雑誌漁ったりして彼らのことを調べたけど、どうやらSUGIZOだけは再結成に断固反対していたらしい。他のメンバーは「まぁ、いつかやるかも?」ぐらいの事を語っていたが、SUGIZOだけは「再結成はありえない」「バンド時代は凄く楽しかったけど辛い思いも沢山したから戻りたくない」「今は好きな音楽を存分にやれてて、幸せ」と語っている。特に彼はルナシー活動中に環境問題や反戦意識に目覚めたらしく、「楽曲にそういうメッセージを込めたかったけど拒絶するメンバーも居たから辛かった」とも。だから再結成は無いと思ってたんだよなぁ。浮き沈みの激しい人だったそうだし、急に気が変わったのかな。ヨシキ辺りに「メンバーが死んだら、永遠に再結成出来ないんだよ。待ってるファンが居るのなら、5人全員が生きてるうちにやれることはやっとけば?」とか言われたら…心が動いても仕方ないかも?
それにしても、なぜこのタイミングで再結成…やっぱお金のためなのだろうか。「終幕」以降、商業的に大成功したメンバーが見当たらないし…。とりあえず、彼らが所属していた事務所がかなり寂しい事になってるのは確かだろう。ルナシー終幕後、5人は別の事務所に移籍。後輩のバンド達もルナシーが確立したヴィジュアル系ブームも手伝い一時は派手に動くものの時代は流れ、失速したり(シャズナ)、移籍したり(Plastic Tree)、解散したり(PIERROT、ラクリマクリスティ等)、薬に手を出したり(サイコルシェイム)…かなり大変な事になっている。ただ、真矢とSUGIZOは最近また戻って来たそうな。それでも全盛期の利益には程遠く、最後のカード「ルナシー復活」を遂に…。実際凄いあからさまに稼ごうとしてるからね。「一夜限り」と言っておきながら、ファンクラブの入会は絶賛受付中なんだよ…今までファンクラブが存続し続けてて、さらに活動一切ないのに継続して会費払い続けてた人が居るってのに驚きだ。

「出発しんこ~う!」

2007-08-24 12:17:52 | 音楽
ニコニコ動画で宇多田ヒカルのライブ映像を見て以来、DVDを買おうか迷い中。見たのは去年のツアー『UTADA UNITED 2006』の映像。宇多田の夫であったキリヤ氏が総合演出を手がけたライブである。私が見てかなりテンションが上がったのは、ライブ前半の「This is love」~「traveling」~「Movin' on without you」の三曲が超スムーズに繋がって展開していく映像。キリヤ氏による大規模なスクリーンを存分に使った豪華な映像演出ももちろんすごいが、何より惹かれたのは各曲たちの素敵なライブアレンジ。「This is love」は随所に挿入される幻想的なギターのリフが絶妙で、「この音CDでも入れればよかったのに!!」と思ったね、マジで。宇多田が一人でアレンジを手がけるという孤独な作業から生まれた、CDに収録されている原曲も当然素晴らしいんだけど、一流のプレイヤーたちによって表現されるライブ音源は、さらに凄いことになっていた。生で聴いたら恍惚状態になるだろうなぁ…。で、曲は途切れることなく、DJによるプレイのように「traveling」へ繋がる。「みんな、準備いいかな?出発しんこ~う!」と、歌っている時とは緊張感がまるで違う、「素」を丸出しの宇多田が客席に声をかけているうちに、いつの間にか「traveling」の前奏が聴こえてきて…たまらんぜー。で、「traveling」もまたCDよりカッコよくなってて。2001年にリリースされた曲ながら、「いつ聴いてもカッコイイなぁ。古さを感じさせないぜ…」と常々思っていたこの曲だが、これもライブアレンジに進化するとエラいことに。間奏のシンセの音がたまらないねぇ。多分本人もライブアレンジに関わったんだろうな。新バージョンとしてCD化してくれって感じ。で極めつけは「Movin' on without you」ですよ!「traveling」で最高に盛り上がったのも束の間、スピード感のあるほわほわした音に酔いしれてると、唐突に、しかし自然なタイミングでシンセの音が耳に飛び込んでくる!冒頭の「Nothing gonna stop me. Only you can stop me~」のメロディーをシンセが奏でている~!カッコよすぎるっつーの!この曲は『First Love』の頃の、初期の曲。当時私は何故か宇多田の魅力に気付いておらず、スルーしていた。そして「traveling」を聴いて目覚めるわけだが、それでも初期の曲をそこまで愛聴するまでにはいかなかった。ブラックミュージック全般にあんまり興味が無かったし。でもね、「Movin' on without you」ライブバージョンは別だ。デビューから数年で一気にアレンジの力を身につけた現在の宇多田及びミュージシャンの手にかかり、超パワフルなハウスチューンに生まれ変わっちゃってるよ!余裕で原曲越え。
とにかく、宇多田ヒカルに対して一番惹かれる点である「ふわふわしつつもクールで独創的な音世界」がCDよりも進化しまくっていて、いちいち感動。曲自体の素晴らしさも再確認できた。あの3連発に勝る興奮を与えてくれるミュージシャン、なかなかいないでしょう。ライブCDとして売られてるんだったら即買うけど、DVDってのが何気に難点。もちろん演出も凄いけどさ、それよりも音の方に魅了されたわけで…。