相模原市南区麻溝にある「相模原麻溝公園」の「樹林の広場」の一画に2本の白い大きな苞葉のある花を咲かせる「ハンカチノキ」が植栽されている。この花はハナミズキのような頭状花序になり2枚の苞葉に囲まれている。その白い苞の形から「ユウレイノキ」(幽霊の木)とか「ハトノキ」(鳩の木)とも呼ばれる珍しい植物である。花をつけるまでには10~15年かかり、開花してから1週間前後で落花と儚い短い命の花木である。毎年4月下旬頃が見頃となる。満開の時は本当にハンカチを吊るしかのよう大きく生長し2枚の白い苞が垂れ、風にひらひらと揺らぎ「ハンカチを振っている」かのようでもある。花の後には円形をした堅果の実が6月から7月にかけてできる。まだでき始め緑色をしている。やがて紫緑色となり黄色の斑点がつきだす。外果皮は薄く、中果皮は肉質、内果皮は骨質で溝紋がある。葉は落ちて9月終わりごろから3~4㎝の長卵円形の核果(堅果)となり褐色に熟してくる。(2107)
今年4月の満開時の花
今月の果実の様子
今年4月の満開時の花
今月の果実の様子
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます