ドイツの旅も二日を残すのみとなった。今日はこの旅のメイン世界遺産の「ライン川クルーズ」である。あいにくの天候(雨)の中、フランクフルトよりライン河流域の町=ライン河の真珠と称されている「リューデスハイム」へ。通りの右側にはドイツ鉄道が走りライン川が流れている。ブレムザー城(ワイン博物館)前からライン川前のショッピング街を左折するとこじんまりとした町「つぐみ横丁」(Drosselgasse)がある。つぐみ横丁はヘッセン州の町「リューデスハイム・アム・ライン」にあり、石畳の敷かれたこの通りは約144mあり、山側のオーバー通りからこの古い醸造町の町中を抜けて、ライン河畔の遊歩道までを結んでいる。ブドウのつたに覆われた木組みの家がたくさん立ち並ぶ光景はリューデスハイムのつぐみ横丁ならではある。ホテルやワインハウスやレストラン、土産物屋、贈答品の店、酒場が建ち並んでいる。横丁奥の左側には楽器博物館がある。リューデスハイムの「つぐみ横丁」はよくとにかく賑やかで眠らない夜の町の雰囲気と途絶えることのない陽気な音楽が流れていることから「世界で一番陽気な小路」と言われている。いよいよライン川クルーズの乗船時間が迫ってきた。どのような景色と感動を用意してくれているのだろうか。(1504)
「シェランネン広場」よりお洒落な可愛らしい店や家が建ち並ぶ路地裏を進むとクロスターガッセ(通り)へ出る。ローテンブルク旧市街の中心(マルクト広場近く)に建つ教会で1300年から190年の歳月を費して建てられたゴシック様式の「聖ヤコブ教会」が聳え建っている。「祭壇」と「ステンドグラス」は有名。教会の近くには日本人が経営するお店もある。教会の先には「マルクト広場」があり街のシンボルとなっている「市庁舎」と「市参事宴会場」と色鮮やかな「木組みの建物」が並んでいる。同じエリアには「観光案内所」もあり「市参事宴会場」の仕掛時計が動き出す時間には大勢の観光客が押し寄せ賑やかさが頂点となる。フリータイムとなりまず向かったのが「コボロツエラー門」から城壁の外に出て坂を下っていくと「二重橋」がある。橋から臨む蛇行した「タウバー川」、「コボロツエラー教会」、聳え立つ「城壁」とカラフルな「旧市街」の全景&眺望はまるで絵葉書のように美しい。中世の街並みがそのまま残る、まさしくお伽話の世界に迷い込んだようである。次に訪れたのが街はずれの「ブルク門」より城壁外にある美しい「ブルク庭園」へ。ここからは「タウバー溪谷」の美しい眺望に見惚れた。続いてマルクス塔のある通り(アンズバッハ)の先にある「レーダー門」へ。階段から上ってみるとやっと一人歩ける程度の幅の通路がある。ここからの街並み、家並みの景色もまた美しく最高である。色とりどりの塔「市壁」と「門塔」を配した周囲3.3kの城壁に囲まれた旧市街には歴史ある「教会」、張り巡らされた「石畳の道」、「建造物」、ショッピング店、家並、街並みは世界が認めた前評判通りの統一された美しさであった。観光のハイライトと言わしめるだけの理由があった。古さゆえの問題もあるようだがいつまでも残してほしい街である。(1504)
ディンケルスビュールからロマンティック街道の観光のハイライト、街道髄一の人気を誇る街といわれる「ローテンブルク」に到着。ローテンブルクは970年頃に創設され、中世には城壁内に5,500人もの人が居住していたという。第二次世界大戦で街の一部が破壊されたが、戦後に世界中からの寄付で復元された。城壁に囲まれた街並みは「ほぼ中世のままの形で残っている」&「お伽話の世界そのまま」&「中世の宝石」とか呼ばれている街であるが、実際は一体どういう街なのであろうか。果たしてどのような世界が待っているのだろうか。早く見たい、速く写したいという欲求、好奇心が募る。城壁外のベツォルト通りにある「学校前」に駐車し城壁門を目指し歩き出す。いよいよ案内板のある所より城壁内に歴史的瞬間の一歩を刻んだ。城壁沿いに少し歩くとまず階段のある「プルファー塔」がある。さらに進むと「ヨーロッパバスの停留所」と「ホテルシュランネン」が建つ「シェランネン広場」へ。ちょうど観光用なのだろうか「馬車」が走ってきた。いかにも中世の街並みにフィットした光景である。(1504)
南ドイツのほぼ中央、ロマンティック街道の中間地点に位置する「ディンケルスビュール」は幸いなことに第二次大戦の被害を受けなかったことでそのまま中世の町並みが残っている。楕円形の城壁といくつもの門塔に守られたディンケルスビュールの街へいよいよ「ヴェルニッツ門」より入る。どういう世界を見せてくれるのであろうか。門を潜ると敷き詰められた石畳の小道が続く。その両側には南ドイツならではの可愛い木組みの家並みが連なっている。なんともメルヘンチックでお伽の世界のような光景である。街のほぼ中心「マルクト広場」があり、並べられたテーブルとイスではが人が寛ぐ。すぐそばにはゴシック様式の街のシンボルで南ドイツでもっとも美しいといわれる「聖ゲオルク大聖堂」がある。ゴシック様式とロマネスク様式が融合したハレンキルヒェスタイル様式で西塔の扉の細工と彫刻には魅入ってしまう。大聖堂前の道路には切妻屋根の木組みが美しい「ドイチェスハウス」などの建造物が中世の雰囲気を色濃く残している。ルネサンス建築代表作「ドイチェスハウス」は1440年建造、今も現役でホテル&レストランとして営業している。門塔の上から見下ろす街の風景は素晴らしいのひとこと。まるでおとぎ話の世界のような美しくも可愛いらしい街並みに迷い込んでしまったようである。30年戦争時、子供達が町の破壊を救ったことから7月中旬には「子供祭り」が開催され大いに賑わうという。(1504)
ミュンヘンよりロランチック街道を走りローテンブルクへ向かう途中、川と草地と城壁に囲まれた街「ディンケルスビュール」に下車。黄色の花が咲いている草地の散策路から街を守ったといわれる「城壁」が見えてきた。街全体はドナウ川の支流ヴェニッツ川と池に沿った楕円形をしており、その周りを全長は4kmにもわたる城壁で囲っている。小塔か屋根が付いている城壁には「市壁」と「ゼグリンガー門」、「ヴェルニッツ門」、「ローテンブルガー門」の4つの門」があり、いずれもヴァインマルクトへ通じている。その城壁の前にはドナウ川の支流「ヴェニッツ川」が流れていて、カモかアヒルが優雅に泳いでいる。川畔には赤い屋根の家が建ち絵となる美しい風景であり、撮影心を擽る被写体である。川に架かる小さな橋を渡り「ヴェニッツ門」よりいよいよ中世の香りを残す小さなかわいい街へ入る。そこには石畳の小道と木組みの建物が目の前に広がってきた。(1504)