大分前に妹が送ってくれたじゃがいもパンのレシペがあります。何故か一度も試したことが無く、それでも何時か…と思って取って置きました。その何時かが今日だったのです。
私の姑がしばしば作っていたパンですが傍で見ていたことは無くどの程度の割合で混ぜていたものか知りません。そんな訳で妹からのレシペは役立つ…と思ったのは、素人のアカサカサ。
まず、フランスパンの水の量から茹でて潰したじゃがいもの分量を差し引いた分量の水を云々、というところにちょっと引っ掛かりがあったのですが、毎度作っている人の言う事だからと鵜呑みにして掛かりました。
パン焼き器に入れて、始まりです。バンと小さいローフを焼く心算だったので機械はマニュアルで掛けていましたが、ンにゃ、ンにゃ、ンにゃ、と大変な苦労をしています。開けてみると。。。捏ね粉がもの凄く堅い。慌てて水を少し足しました。それでも苦労するのでもう少し、もう少し。捏ねるのが終わって板の上に空けてみると今度はイヤに柔らかで手にべっとりくっついてしまいます。機械にばかり頼るわけにイカンと、手で捏ねました。ようやくくっつかなくなり、よッシャ巧く行ったと思ったのは早や合点。発酵も巧く行ってオーヴンに入れて…なかなか狐色にならないなァ、でも一寸長過ぎる、出してみよう。
出て来たのは岩のように堅いバン「金槌が要るワ」ととっさに思いました。
午前中の一仕事は水泡に帰して、時間とエネルギーの浪費に終わりました。
このような失敗はなにも今日が初めてではありません。夫はこんな時「授業料払ったと思えばいい」とか「小鳥が喜んで食べるよ」とか慰めとも諦めともつかぬことを言っていたものですが。
失敗の原因は?始めの水が不足だったこと。じゃがいもは水の代わりにはならないのです。そこで、妹はこれで出来るのに私に出来なかったのは何故?日本とカナダの湿度の違いも考えられます。日本の粉は恐らく私がここで使っている粉より湿っぽい筈です。それに妹の使うじゃがいもは私が使ったのより湿っぽいのかもしれませんし。
急にこのような事をしようと思い立ったのは、ここ一週間くらい毎日夫の机の周りを整理していて、気が滅入り、病気になりそうだったので気分転換に何か建設的なことを、と考えたからでした。粉だってイーストだって長いことほったらかしだったのですから、使い切ってしまう必要もあったのです。
お笑いの一日になってしまいましたが、要領が判ったのでこの次は巧く行くでしょう。序でにそんなレシペがあるかどうか検索して出てきたのが炊飯器でパン作りでした。フム面白い。でも試してみる心算はありません。私の炊飯器は古い型、パンが焼けるとは思いませんから。
因みにこの立派なじゃがいもの写真はEyesPicさんから頂いてきました。