つれづれ読書日記

SENとLINN、二人で更新中の書評ブログです。小説、漫画、新書などの感想を独断と偏見でつれづれと書いていきます。

ふつうは読まないんだけどね

2005-05-28 21:33:28 | その他
さて、たまにはこういうのもありかなの第179回は、

タイトル:マイ・ライフ
著者:綾戸智絵
出版社:幻冬舎文庫

であります。

珍しく……と言うより、ここでエッセイを取り上げるのは初めてじゃないかなぁ。
タイトルどおり、まずエッセイは読まない。

だって、作家は物語で語ってくれればいいわけであって、いちいち言い訳のように説明してくれなくてもいい。

なので、読んだのも山田詠美の「熱血ポンちゃんが行く」しかないし。
(しかも古い(笑))

ただ、個人的にすごいこの綾戸智絵という人物が好きなので、手に取ってみた。
(山田詠美も同様の理由)

内容は自伝的なエッセイで、子供時代のことから、ジャズシンガーとしてのこと、音楽のこと、結婚、離婚のこと、息子のことなどなど、いろいろと書かれている。

そのまんまやな、綾戸さん(笑)

初めて知ったのはNHKのトップランナーと言う番組。
こてこての関西弁のおばはん、って感じで、トークがすごいおもしろかった。

なのに、番組の中であった演奏。
弾き語りで、何の曲かわからなかったけど、ただすごかった。

それから、このひとがすごい好きになったんだけど、こう読んでいると、やっぱりすごい。

とにかくポジティブ。
このひとの人生ってけっこう波瀾万丈。
癌との戦い、声帯がつぶれて声がでなくなったり、子供を連れてアメリカから帰国したり……。

なのに、とにかく前を向いて、いろいろ考えて立ち止まるなら動け! って感じ。

それはこのエッセイからも十分感じられる。
また、そのポジティブな考え方も、すごい感じられる。

いちいち内容を説明するのはやぼってもんで、とにかく読んでもらいたい。

はっきり言って、陳腐すぎて使いたくはないけど、
読むとホントに元気が出てくる。

そんなエッセイ。

綾戸さんが好きでもそうでないひとでも、このひとのキャラクター、ポジティブさは、魅力があると思う。

ちなみに、3枚目のアルバム「Life」を聞きながら、書きました(笑)