つれづれ読書日記

SENとLINN、二人で更新中の書評ブログです。小説、漫画、新書などの感想を独断と偏見でつれづれと書いていきます。

日本語の本と言っても

2005-05-20 21:29:00 | 学術書/新書
さて、ここいらでちと趣味の本でも入れようかなの第171回は、

タイトル:名前のおもしろ事典
著者:野口卓
出版社:文春新書

であります。

最近話題の日本語の本……というのは大して興味はなかったりするけど、こういう名前や語彙の話はけっこう……いや、かなり好き。

なので、そういえば最近この手のを読んでない(第4回の「漢字の話(上)(下)」以来のような気がするので、何気なく手に取ってみたもの。

で、本としてはタイトルどおり、名前……特にひとの名前に関するものの話題が多い。

だいたい日本の名字っておなじ文字で違う読み方(戸塚で「とづか」「とつか」みたいなの)も含めると29万字を超える名字があるのだからこれはすごい。

また、雨や風などの自然現象につける名前も、季節や状態からとても細かく名前をつけたりする。

そういった話を、

第1章 名前のふしぎ
第2章 名前を付ける
第3章 名前あれこれ
第4章 独り歩きする名前
巻末付録 名前を巡る言葉とことわざ

の5章に分けて語られていく。

ひとの名前が多いとは言ったけど、地名や動植物名、作家のペンネームの話題、クラシックの作曲家の通称など、おもしろ事典と銘打ってあるだけに、名前を主題としたコラムっぽい感じで、堅苦しい感じはない。

物書き的には、作家さんのタイトルの付け方や名前の付け方とかの記事にけっこう共感(^^

正しい日本語とか、読み方とか、なんとかかんとか、そういうのよりは気軽に雑学って感じでよいのでは?


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