さて、なんかこのパターンが気に入ってしまった第104回は、
タイトル:図南の翼 十二国記
著者:小野不由美
出版社:講談社X文庫ホワイトハート
であります。
場所は恭国、先の供王が斃れてから27年。
荒れ果てていく国を憂えて王になるために蓬山へ向かう主人公の珠晶……。
つか、主人公の珠晶、12歳の女の子であります。
聡明な、と言えば聞こえはいいけど、賢しくて口が達者、プライドは高いけど、諭されてそれを認めることができないほど狭量ではない。
まぁでも、もともと大富豪の娘でお嬢さん育ち。
そういう面もしっかり出てるけど、はきはきした物言いや態度とか、あまりいやらしさを感じさせないキャラ。
さて、話はあまりにも長く王が出ない現状と、自分は王の器ではないとして昇山しない大人たちを見かねて、ならば自分が、と言うことで珠晶は安全な実家を出奔する。
途中、出奔するときに連れてきた騎獣を奪われたりはしたけど、無事黄海へ続く乾県へつく。
そこで黄海に入るわけだけど、ここで連れがふたり。
ひとりは黄海で騎獣を捕らえることを生業にしている頑丘、そしてこれまた得体の知れない優男の利広。
ここからは昇山する珠晶たちの旅物語。
前半は、珠晶、頑丘、利広の3人で、おなじ昇山する者たちと黄海を進んでいく。
ここで黄海で生きるための手法をいろいろと見るわけだけど、もちろんそうでない者のほうが多い。
そうした知恵をなぜ教えないのかとよく頑丘と衝突する。
それでもしばらく一緒にいて、とうとう耐えられなくなって離れてしまう。
ここからが見せ場で、強大な妖魔がいて行ってはならないと言う道を別の者たちと進んでしまう。
妖魔の脅威に足がある者は逃げ、そうでない者は取り残される。
そんな者たちを心配して道を戻り、協力して妖魔を撃退する。
ちなみに、このとき、頑丘たちのように黄海に慣れた者がするような行動を珠晶は実践してしまう。
あえて言うけど、まだ12歳。
このあと、黄海で唯一すがれる神である犬狼真君(一部のひとには待ちに待ったひと)に出会ったりと、いくつかの出来事を経て、そして恭麒に出会い、登極する。
後半は完全に珠晶のひとり舞台。
様々なことを考え、困難を乗り越え、そして麒麟に選ばれる。
構成がどうとか、流れがどうとかはもういままでにさんざん言ってきたので言わない。
とにかく、この話は、珠晶に尽きる!
12歳は思えない聡明さと、子供らしい単純さ。
昇山しようとする気概とそして王に選ばれてしまうだけの器。
また陽子とは違ったかっこよさってのがある。
そして、また相変わらず最後のセリフが憎らしいくらいにいい。
「だったら、あたしが生まれたこきに、どうして来ないの、大馬鹿者っ!」
らしいっ、らしいぞ、珠晶!
まぁ、「風の万里 黎明の空」ではすでに在位90年を数える王朝になってるけど、この「風の万里 黎明の空」みたいな珠晶の登極後の話も読んでみたいと思う今日このごろ。
――【つれづれナビ!】――
◆ 『十二国記』のまとめページへ
◇ 『ライトノベル一覧表(その2)』へ
◆ 『つれづれ総合案内所』へ
タイトル:図南の翼 十二国記
著者:小野不由美
出版社:講談社X文庫ホワイトハート
であります。
場所は恭国、先の供王が斃れてから27年。
荒れ果てていく国を憂えて王になるために蓬山へ向かう主人公の珠晶……。
つか、主人公の珠晶、12歳の女の子であります。
聡明な、と言えば聞こえはいいけど、賢しくて口が達者、プライドは高いけど、諭されてそれを認めることができないほど狭量ではない。
まぁでも、もともと大富豪の娘でお嬢さん育ち。
そういう面もしっかり出てるけど、はきはきした物言いや態度とか、あまりいやらしさを感じさせないキャラ。
さて、話はあまりにも長く王が出ない現状と、自分は王の器ではないとして昇山しない大人たちを見かねて、ならば自分が、と言うことで珠晶は安全な実家を出奔する。
途中、出奔するときに連れてきた騎獣を奪われたりはしたけど、無事黄海へ続く乾県へつく。
そこで黄海に入るわけだけど、ここで連れがふたり。
ひとりは黄海で騎獣を捕らえることを生業にしている頑丘、そしてこれまた得体の知れない優男の利広。
ここからは昇山する珠晶たちの旅物語。
前半は、珠晶、頑丘、利広の3人で、おなじ昇山する者たちと黄海を進んでいく。
ここで黄海で生きるための手法をいろいろと見るわけだけど、もちろんそうでない者のほうが多い。
そうした知恵をなぜ教えないのかとよく頑丘と衝突する。
それでもしばらく一緒にいて、とうとう耐えられなくなって離れてしまう。
ここからが見せ場で、強大な妖魔がいて行ってはならないと言う道を別の者たちと進んでしまう。
妖魔の脅威に足がある者は逃げ、そうでない者は取り残される。
そんな者たちを心配して道を戻り、協力して妖魔を撃退する。
ちなみに、このとき、頑丘たちのように黄海に慣れた者がするような行動を珠晶は実践してしまう。
あえて言うけど、まだ12歳。
このあと、黄海で唯一すがれる神である犬狼真君(一部のひとには待ちに待ったひと)に出会ったりと、いくつかの出来事を経て、そして恭麒に出会い、登極する。
後半は完全に珠晶のひとり舞台。
様々なことを考え、困難を乗り越え、そして麒麟に選ばれる。
構成がどうとか、流れがどうとかはもういままでにさんざん言ってきたので言わない。
とにかく、この話は、珠晶に尽きる!
12歳は思えない聡明さと、子供らしい単純さ。
昇山しようとする気概とそして王に選ばれてしまうだけの器。
また陽子とは違ったかっこよさってのがある。
そして、また相変わらず最後のセリフが憎らしいくらいにいい。
「だったら、あたしが生まれたこきに、どうして来ないの、大馬鹿者っ!」
らしいっ、らしいぞ、珠晶!
まぁ、「風の万里 黎明の空」ではすでに在位90年を数える王朝になってるけど、この「風の万里 黎明の空」みたいな珠晶の登極後の話も読んでみたいと思う今日このごろ。
――【つれづれナビ!】――
◆ 『十二国記』のまとめページへ
◇ 『ライトノベル一覧表(その2)』へ
◆ 『つれづれ総合案内所』へ