さて、気付いたら大台越えてる第101回は、
タイトル:東の海神 西の滄海 十二国記
著者:小野不由美
出版社:講談社X文庫ホワイトハート
であります。
「国が欲しいか……くれてやる!」
とまぁ、アームズごっこは置いといて。
十二国記シリーズの第三作目です。
前作、前々作で登場した雁国の漫才コンビ尚隆と六太の番外編。
時代はかなりさかのぼって、五百年前。
つまり、二人が王&麒麟として国を治め始めた頃です。
尚隆が延王に即位して二十年。
荒廃した雁国はようやく復興の兆しを見せ始めていた。
しかし、光あるところ影があるのが人の世の常。
自ら召し抱えた有能な官吏に政治を委ね、自分は色町に出かけたり賭博に興じる尚隆に内外で不満の声が上がっていた。
そんな折、麒麟である六太が拉致されるという大事件が勃発する。
果たして、雁国の運命やいかに?
ノリは時代劇です
いや、冗談抜きで。
何でも調べてくれるスーパーエージェント『御庭番』は出てきません。
でもそれを除けばまるっきり時代劇です。オチの付け方も。
小姓が悪い藩主にさらわれて、暴れん坊将軍がそれを助けに行くようなものです。
それはさておき、ちょっと真面目な話を。
本作では、キャラクター配置、及び時間の流れが二重構造になっており、それが非常にストーリーを解りやすくしています。この方、本当に構成が上手い。
キャラクターで言うと、尚隆と六太に対するのが斡由と更夜。
斡由は今回の陰謀の主犯格でナルシスト。
更夜は妖魔に育てられた人間で、斡由以外に頼る者がない。
二つのコンビは見事に対極の位置にいます。
時間で言うと、主筋は即位から二十年後。つまり今回の事件。
それに、尚隆と六太が出会った頃の話がオーバーラップするようになっています。
このおかげで、真面目と不真面目を使い分ける主人公二人の性格がよく理解できます。
キャラも話も非常に良くできた本作。
最初にこれを読んでハマったという方もいらっしゃるようですね。
私としては、やはり順番通り読んで頂きたいと思いますが……。
というわけで今回はこのへんで。
ちなみに十二国記シリーズは、sen-linn二人揃ってオススメという希有な作品です。
なので、必読! もオススメ! も敢えて付けません。
騙しますので、騙されて読んでみて下さい。(なんか文法おかしくないか?)
――【つれづれナビ!】――
◆ 『十二国記』のまとめページへ
◇ 『ライトノベル一覧表(その2)』へ
◆ 『つれづれ総合案内所』へ
タイトル:東の海神 西の滄海 十二国記
著者:小野不由美
出版社:講談社X文庫ホワイトハート
であります。
「国が欲しいか……くれてやる!」
とまぁ、アームズごっこは置いといて。
十二国記シリーズの第三作目です。
前作、前々作で登場した雁国の漫才コンビ尚隆と六太の番外編。
時代はかなりさかのぼって、五百年前。
つまり、二人が王&麒麟として国を治め始めた頃です。
尚隆が延王に即位して二十年。
荒廃した雁国はようやく復興の兆しを見せ始めていた。
しかし、光あるところ影があるのが人の世の常。
自ら召し抱えた有能な官吏に政治を委ね、自分は色町に出かけたり賭博に興じる尚隆に内外で不満の声が上がっていた。
そんな折、麒麟である六太が拉致されるという大事件が勃発する。
果たして、雁国の運命やいかに?
ノリは時代劇です
いや、冗談抜きで。
何でも調べてくれるスーパーエージェント『御庭番』は出てきません。
でもそれを除けばまるっきり時代劇です。オチの付け方も。
小姓が悪い藩主にさらわれて、暴れん坊将軍がそれを助けに行くようなものです。
それはさておき、ちょっと真面目な話を。
本作では、キャラクター配置、及び時間の流れが二重構造になっており、それが非常にストーリーを解りやすくしています。この方、本当に構成が上手い。
キャラクターで言うと、尚隆と六太に対するのが斡由と更夜。
斡由は今回の陰謀の主犯格でナルシスト。
更夜は妖魔に育てられた人間で、斡由以外に頼る者がない。
二つのコンビは見事に対極の位置にいます。
時間で言うと、主筋は即位から二十年後。つまり今回の事件。
それに、尚隆と六太が出会った頃の話がオーバーラップするようになっています。
このおかげで、真面目と不真面目を使い分ける主人公二人の性格がよく理解できます。
キャラも話も非常に良くできた本作。
最初にこれを読んでハマったという方もいらっしゃるようですね。
私としては、やはり順番通り読んで頂きたいと思いますが……。
というわけで今回はこのへんで。
ちなみに十二国記シリーズは、sen-linn二人揃ってオススメという希有な作品です。
なので、必読! もオススメ! も敢えて付けません。
騙しますので、騙されて読んでみて下さい。(なんか文法おかしくないか?)
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