さんたろう日記

95歳、会津坂下町に住む「山太郎」さんたろうです。コンデジで楽しみながら残りの日々静かに生きようと思っています。

会津坂下はいい町じゃ 輝くような町なんじゃ

2015-08-29 | 日記
 私のブログに「猪俣公章の墓」と検索してお出でになる方がときおりいらっしゃるんです。
 街通りを散策していたら「猪俣公章の墓所」の案内表示が眼についたので今日は猪俣公章先生の墓所を訪れて写真を撮ってブログに投稿してみようかと思い立ちました。前に1度投稿したことがあるんですけど、そのときは深い積雪に墓所が埋もれていたのであらためて撮り直して投稿してみようと思ったのです。



 猪俣公章先生のお墓のある法界寺の山門です。お墓は山門を入ってすぐ左側にあります。
「猪俣総本家之墓」とあります。





 
猪俣家墓誌を見ると最後に「吟仙院英公居士」とあって
平成五年六月十日 十一代佐平治公章五十五歳とあります


 墓誌を見ると佐平治は猪俣総本家歴代の当主に受け継がれているお名前のようです。猪俣公章先生は猪俣総本家の十一代めのご当主でいらっしゃったんですね。本名は公章(きみあき)とおっしゃったんですね。


 法界寺には会津戊辰戦争のおり娘子隊(じょうしたい)隊長として若松入口で西軍を迎えうち銃撃を受けて倒れた中野竹子の墓もあるんです。一緒にお参りいたしました。


 法界寺の寺町通りを西にしばらく行くと会津坂下ご出身の斉藤清画伯の墓所のある光明寺があります。



 斉藤清画伯は独学で絵を学び独自に木版の技法ほ確立され世界各地に版画を出品され多くの賞を得られた世界的な版画家だと聞いております。晩年は会津にお帰りになってたくさんの会津の冬の作品をお作りになりました。
 
会津柳津町には斉藤清美術館があってすばらしい版画の数々を鑑賞することが出来ます



JR会津只見線坂下駅前の広場には春日八郎先生(坂下町民はみなそうお呼びしております)の銅像がありま。


 町から2km程の所にある別れの一本杉のあるところには春日八郎記念公園と春日八郎思いで館があります。


 春日八郎先生はご出身の坂下町への思いを深くお持ちで出身校にピアノをご寄付なさったり校歌を作曲なさったり、坂下町民歌や坂下音頭を作曲なさり自から吹き込みもなされ町民の敬愛を受けております。だから坂下では皆春日八郎先生とお呼びしているんです。

 
町の台の宮公園の近くには小林五浪記念館があります


 小林五浪先生は若い頃から日本美術院展に入選なされ数々の受賞をなされた有名な画伯でいらっしゃいます。
 

 記念館ではすばらしい画伯の作品を鑑賞することが出来ます。窓口には画伯が若松第一中学校の教師をなさっていらっしゃった時の教え子だとおっしゃる美しく気品のある女の方いらっしゃっていろいろお話をお聞きすることが出来ました。先生は度々院展で表彰を受けていらっしゃる有名な画伯でいらっしゃるのにそんな尊大な様子など全くお見せにならない地味で優しい先生でしたといってらっしゃいました。


 最後に、これは人間ではなくて格子作りの静かな美しい建物です。広木酒造本店です。まぼろしの酒として有名な「飛露喜」醸造蔵元です。


 
広木酒造本店の入口にはいつもこの張り紙がしてあります



 広木酒造の現社長はもと家業の醸造に興味をお持ちでなく大学は醸造とは全く関係のない学部で学び、卒業後も醸造とは全く関係のない会社で仕事をなさっていたんですけど父上の急死でやむなく家業の酒造を引き継ぐことになり、若いスタッフの杜氏たちと新しい酒の醸造を研究しついに新しい日本酒「飛露嬉」を作り出したと聞いています。

 私はアルコールアレルギーなので酒には縁がなく興味もないんですけど、飛露喜は限られた数量しか醸造されずなかなか手に入らないまぼろしの酒として有名なんだそうです。
 よく私は坂下町ですというとああ飛露喜の町ですね。縁故を追って手に入りませんかなどと言われとまどうこともあるんです。

なお、広木酒造は有名な陶芸家板谷波山の奥様のご実家でもあると聞いております。

 いや~・・ お国自慢が始まると止めどがありません。なんか自分のことではないのに誇らしい気分になるから楽しいです。今日は楽しいいい日でした。

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