刈り終えた圃場の明るい道を歩んでいるとふと残んの日々のことを思ったりもするんですよ
私のばばちゃん(家内)は90歳ですけどすごく元気なんです。
認知症の気配などないし内蔵も問題ありません。でも膝関節の痛みで長い間整形外科医院のお世話になっていました。とても親切で優しい先生で助かっていました。
ところが事情があって医院を閉じられることになったのです。私は別な整形外科の先生のお世話にるしかないだろうけど、なじみの薄い患者をいままでのように親切な治療をして下さる先生などなかろう、どうしたものだろうと心配していたんです。
ところがばばちゃんはさっさと元の先生に紹介状をいただいて町の厚生総合病院の整形外科にいってくると出かけたのです。
明るい顔で帰ってくるなり「膝の人工関節置換手術をすることに決めてきた。今月17日に詳しい説明をして手術の日を決めるので家族同伴でくるようにといわれた」「若くて優しい先生で、看護師さんも明るい人ばかり」「手術を受けて定期検診を受ける人もたくさんいていろんな話を聞けて楽しかった」と笑顔で言うんです。
この病院の整形外科は膝関節の人工関節置換手術で有名なことは聞いていて私も息子たちもまだ80歳台だったばばちゃんに何度も厚生病院の整形外科の先生の診察を受けるように言ったんですけど「うん」と言わなかったんです。なじみの親切な整形外科医院の先生を信頼しきっていたんですね。
ですから私は厚生病院の整形外科にいってくると聞いたとき、まさか90歳のばばちゃんに 膝関節の人工膝関節置換手術などやってくださるはずもないし、全国有数の手術数を誇っていらっしゃる忙しい先生が今までのような痛み止めや関節内にたまった水をぬくような対処治療などやってくださるはずもない。と心配していたんです。
ですから私はばばっちゃんの話をきいてすごく嬉しく世界が明るく見えてきたんです。そして一人で大きな病院の整形外科を訪れてこんないい結果を決めてきた90歳ばばちゃんの行動力に頭がさがりました。
ばばちゃんは手術が終われば少しは一人であるけるようになるだろう「カメラを持って歩くのが楽しみだ」なぞといっているんです。
ちなみにばばちゃんはこんな写真を平然とコンデジで撮ってくるんです。「婦唱夫婦随」の意味合いがわかって同情いただけると思うんですけども。