日本古来のエゾタンポポです

エゾタンポポは土地の造成工事など行われたことのない地味の肥えた場所に群落を作ります。今は土地の造成などが行われことのない場所は少なくなっているので日本古来のエゾタンポポが群落を作っている場所は限られて少なくなりました。
エゾタンポポの総苞片(黄色の花弁の下の緑の部分)です。つぼんでいます

ヨーロッパ原産の外来種西洋タンポポです

西洋タンポポは土地の造成工事などが行われた地味の痩せた荒地のような場所でも盛んに群落をつくります。したがって新しく基盤整備された農地の道や宅地や道路脇などのタンポポのほとんどは西洋たんぽぽです。それに数は少ないのですが雪消えの早春から降雪前の晩秋まで西洋タンポポは咲いています。外来種は強いです。
西洋タンポポの総苞片(黄色の花弁の下の緑の部分)です。注意してみると下に折れています

エゾタンポポと西洋タンポポの違いは総苞片がつぼんでいるか、下に折れているかで見分けることができます。
植物のことなどなにも知らない私は野に咲いているタンポポはみんな同じタンポポだと思っていました。それを日本古来のタンポポと外来種の西洋タンポポとがあることを「会津マッチャンさん」に教えていただいたときはびっくりしました。そして日本古来のエゾタンポポを押し除けてはびこっているセイヨウタンポポを憎みました。でも今は自分で好きで渡ってきたのでもないのに日本の荒地にきれいな群落をいっぱい作ってくれている西洋タンポポも春の花なんだと思って眺めるようになりました。それでも数少ないエゾタンポポの群落地を見つけるととても嬉しく心が和みます。会津マッチャンさんはそれ以来蝶やトンボや植物のお師匠さんとしていろんなことを教えて頂いております。でも寂しいことにチョウやトンボがめっきり少なくなって教えていただくことが少なくなってしまいました。