さんたろう日記

95歳、会津坂下町に住む「山太郎」さんたろうです。コンデジで楽しみながら残りの日々静かに生きようと思っています。

セイタカアワダチソウが輝くように咲いて 秋の道

2015-10-21 | 日記


 セイタカアワダチソウは太平洋戦争後にアメリカ軍の輸入物資についてきた種子によって猛烈な勢いで日本中の野を席巻した外来種ですよね。

 当時はテレビなどない時代でしたけど、日本古来の自然を破壊する外来種として週刊誌などに激しくたたかれました。しかも虫媒花で風媒花のように花粉をまき散らすことがなかったのに花粉症の元凶などと間違った報道がなされて人々に激しく恐れられ嫌われました。今も要注意外来種として指定されており、私も好きになれない植物のひとつです。

 でもセイタカアワダチソウはいつの間にか日本の風土に慣れてかつてのような猛烈な繁殖力もなくなり30cmから50cm程の小さい姿も見られるようになり、切り花用の鑑賞植物として萩の代わりに用いられてもいると聞いております。

 私は散歩道で日本古来のスミレやエゾタンポポやオドリコソウなどをみると心が安まるのですが、散歩道の両脇にびっしりと咲いている西洋タンポポやヒメオドリコソウなどの外来種を見ると嫌悪感いっぱいになるんですけど、同じ外来種のオオイヌノフグリやヒメジョンやハルシオンなどの花はそれなりに美しいと思って撮ってしまいます。でもスミレやエゾタンポポやオドリコソウのように安らいだ嬉しい心にはなれないのです。心の底に外来種を嫌う思いがあるからなんですね。

 昔「貧乏者は麦を食え」と言った総理大臣がいらっしゃって問題になっったことがありました。当時は白米はお金持ちの、小麦や大麦は貧しいものの食べ物という考えが一般だったんですね。今は美味しいパンはお金持ちも貧しい者もみんな同じように食べてます。

 今は生活のすべてがアメリカナイズされていて私のような古い人間は別として北アメリカ渡来のセイタカアワダチソウも多くの人にはそんなに嫌われた植物ではなくなったんですね。

 古人間の私でさえ、空き地や休耕地などに咲き誇っているセイタカアワダチソウなどはどうしても好きになれませんけど、時にはあれセイタカアワダチソウも結構綺麗に見えるなどと思う時もあるんです。この写真にしてもあれっちょっとおもしろい、散歩道が輝いているなどと思ってシャッターを切りました。でも私のような古人間はまだまだたくさんいらっしゃいますからこんな私は激しく叱り飛ばされるかも知れません。