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さんたろう日記

95歳、会津坂下町に住む「山太郎」さんたろうです。コンデジで楽しみながら残りの日々静かに生きようと思っています。

思い出を懐かしむ独り 秋の道

2013-11-05 | 日記


 「トイレに行ってくる」病んで寝ていたマルはそう言ってじじいにドアを開けさせて夜の庭に出て行きました。そして帰って来ませんでした。

 夏の間、いつも安らいでいた庭のイヌツゲの木の下で静に眠るように死んでいたのです。じじいを置いて独り虹の橋のたもとに旅立ってしまったのです。

 独りになった朝、じじいは大声で泣きながらこの道を歩みました。もう15年も前の秋でした。




虹の橋

天国の、ほんの少し手前に「虹の橋」と呼ばれるところがあります。
この地上にいる誰かと愛し合っていた動物は、死ぬとそこへ行くのです。
そこには草地や丘があり、彼らはみんなで走り回って遊ぶのです。
食べ物も水もたっぷりあって、お日さまは降り注ぎ、みんな暖かくて幸せなのです。

病気だった子も年老いていた子も、みんな元気を取り戻し、
傷ついていたり不自由なからだになっていた子も、
元のからだを取り戻すのです。
まるで過ぎた日の夢のように・・・

みんな幸せで満ち足りているけれど、ひとつだけ不満があるのです。
それは自分にとっての特別な誰かさん、残してきてしまった誰かさんが
ここにいない寂しさのこと・・・。

動物たちは、みんな一緒に走り回って遊んでいます。
でも、ある日・・その中の1匹が突然立ち止まり、遠くを見つめます。
その瞳はきらきら輝き、からだは喜びに震えはじめます。

突然その子はみんなから離れ、緑の草の上を走りはじめます。
速く、それは速く、飛ぶようにあなたを見つけたのです。
あなたとあなたの友は、再会の喜びに固く抱きあいます。
そしてもう二度と離れたりはしないのです。

幸福のキスがあなたの顔に降りそそぎ、
あなたの両手は愛する友を優しく愛撫します。
そしてあなたは、信頼にあふれる友の瞳をもう一度のぞき込むのです。
あなたの人生から長い間失われていたけれど、
その心からは一日も消えたことのなかったその瞳を。

それからあなたたちは、一緒に「虹の橋」を渡っていくのです・・・。

虹の橋・Rainbow Bridge 」とは原作者不詳のまま、
沢山の動物愛好家達に語り継がれている詩です。
この詩に深い感動、共感を持った世界中の動物愛好家達によって、
様々な国の言語に翻訳されインターネットを通じて世界に伝えられているそうです。
『虹の橋』『虹の橋にて』『雨降り地区』と第3部まである事を知りました。
本当に素晴らしい詩なので是非読んでください!   YUKO.


ネットで[虹の橋]からお借りました