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さんたろう日記

95歳、会津坂下町に住む「山太郎」さんたろうです。コンデジで楽しみながら残りの日々静かに生きようと思っています。

なごやかな平和のむらに天の声

2011-08-23 | 日記
 私たちの会津坂下町は東電第一原発の水素爆発の時、気流の流れからそれたためか強い放射能汚染から逃れることができました。8月1日の町の放射能測定値は0.12で東京都江戸川区の0.10~0,13と同程度です。だから放射能汚染のことはあまり意識しないで過ごしています。

 3~4日前の猛暑が嘘のように涼しくなって圃場は穂が出そろって秋の豊作を待っています。

 会津の米はおいしいと、東京に暮らしている孫娘は喜んでくれます。今年もおいしい会津コシヒカリを送ってやろうとじいばあで話しています。

 今年も豊作のようです。楽しい秋祭りもまもなくです。


 お若いおばあちゃんの農作業を手伝う小学校一年生の「りゅうちゃん」です。元気で楽しそうです。


楽しい爺と孫とワンちゃんの楽しい散歩です。遠くに坂下一中生走る姿も見えます。


散歩道の小川には平和なカルガモの家族が泳いでいます。

 夕焼けに輝く散歩道鶴沼川の夕焼けは美しいです。


 近くの肥育牛を営んでいらっしゃる方が「肥育牛の集荷停止が解除されるらしい」と笑顔いっぱいでおっしゃいました。肥育牛の放射能セシュウーム汚染の心配はなくなったんですねと、私も嬉しかったです。

 私たちの町は平和で穏やかで幸せがいっぱいでした。


  ところが突然その喜びと平和を砕く政府の天の声が聞こえてきたのです。


 県産肉牛の出荷停止の解除が突然延期されたということなんですね。肥育牛を飼育していらっしゃる農家にとっては大変なショックだと思います。私も驚いてしまいました。
 平和な町を揺るがす突然の天の声でした。
 東電第一原発から30キロ圏内にある浪江町の農家から、4月上旬に出荷された4頭の肥育牛の保存肉から暫定基準値を超えた放射能セシュームが検出された、それらがが理由のようですが。

 原発30キロ圏内の強い放射能汚染が考えられる特別な場所の肥育牛の、しかも原発事故から間もない4月上旬に出荷された保存肉から、基準値を超えた放射性セシューム検出された。なぜそのことが4ヶ月も過ぎた今頃、福島県全体の出荷停止に結びつくのか私にはよくわかりません。4ヶ月間の肥育牛農家の方や、県や市町村の方の改善のための努力はなんの意味もないということでしょうか。

 肉牛の汚染への対策が研究改善され安全になったのが分かったので、国は出荷停止を解除されることになったのに、4ヶ月前の原発事故直後の保存肉が汚染されていたことが分かったということで一転して出荷停止解除が延期された。その理由が私には理解できません。

 放射能は気流に乗って拡散するのであって、県単位に県境にそって広がるわけではないと思います。どうかおおざっぱな県単位の処置ではなく、細やかな配慮をもって、地域の汚染状況の調査に基づいて市町村単位の解除停止をするべきだと私は思います。それが地域の人たちへの暖かい政治だと思うのですが・・

 大災害、それにいつ終わるか分からない放射能汚染の恐怖のなかで国民はそれぞれの立場で必死に自分たちの平和と幸せで安定した生活を求めて努力しています。そして暖かい本当の政治を望んでいます。