なかなか書き込めない状況が続いていますが、
学校の算数で気付いた事も溜まっているので、ほかのPCで書いたものを短時間で貼り付けるやり方を試してみます。
個別のお返事はまだしばらく出来そうにありません。コメントをいただいている皆さん、ごめんなさい。
一年生の算数は、そろそろ一ひねりした文章題です。
ひろしくんはまえから6にんめです。
ひろしくんのうしろに3にんいます。
みんなでなんにんならんでいますか。
困っているお子さんがいたら、1文ずつ区切って、絵をかいてみるといいです。
「ひろしくんは まえから 6人目にならんでいます。」
まえ ○○○○○●
私の場合は、下手くそな手足や目鼻をつけたりします。○が人を表わすという事がイメージしやすい様にです。
言語理解の度合いによっては、もう少し文を砕きます。
「ひろしくんは」
で、顔つき棒人間をかきます。そこに矢印で「ひろしくん」とかきこみます。
「まえから」
で、左側に「まえ」と書いて、こっちが前だと確認します。
「6人目です。」
で、
「いち、にぃ、さん・・・」と声を出しながら、○を書いていきます。
もちろん、ひろしくんが6ばんめになるようにです。
「ここまで何人いる?」
と問い掛けて、「ろくにん!」と返事をもらったら、
}を横にしたのでここまでを囲って、6とかきこみます。
ここまでが1文目ですね。
次に二文目。
「ひろしくんのうしろに3にんいます」
これは、たいがいすんなり子供が書きますけれど、
書けなかったら、やはり細かく砕いて見せていきます。
「ひろしくん」
と読んで、
「あれ、ひろしくんどこにいる?」
と指差させ、
「うしろに3にんいるんだって、うしろってどっちかなぁ?」
と確認。
「じゃぁ3人書こう」
で、クリアできると思います。
○○○○○●○○○
「ひろしくんのうしろ」にも{ をかいて、
「何人だっけ?」「3人!」
で、数字を書き込みます。
ここまでが二文目。
そして最後の文章。
「じゃぁ、何を聞いているか読んでみようね。」
「みんなでなんにんならんでいますか。」
を読んで、
「この絵のどこからどこまでを聞いてるのかな?」
と問い掛けると、ほぼ全員が
最初から最後までの○をさします。
悩んでいるようなら、ポイント強調。
『みんなで』を殊更強く読むんですね。
ここまでやって、なお迷う子っていうのは
『間違う事』が苦手なように思います。
「たぶんこう。でももし違っていたら・・・」
みてるとね、そんな迷いを感じるんです。
そういうお子さんは
ポイントを強調した読み方で、
『これで良かったんだな』って、踏ん切りがつけやすくなるようで、
それまでしまいこんでいた自分の指を動かしてくれるんです。
勇気をもって踏み出した一歩です。すかさず、
「そうだねぇ!!ここが?(はてな)なんだね。」
って受けてあげなきゃね。
{で最初から最後までを括って、大きな?を書き込みます。
書いてありますからね。答えは一目瞭然なわけです。
数えて答えを出しちゃったら、先にそれを答え欄に書いちゃえばいいんです。
数字操作の結果をただ写すのと違って、
人を数えているから、単位は浮かびやすいです。
だから、「単位を書くこと」を教えるにはこの方がかえって良かったりするんですよ。
答えまでかけて気分が良くなっているところで、
「じゃぁ、式はどうしたらいい?」
って逆に考えさせてみてください。
わかっている数字ふたぁつ。たすのかなぁ、ひくのかなぁ。
悩むようなら、その子のわかる言葉で、足し算と引き算の意味のおさらいです。
「こっちの6とこっちの3が「合体」してるでしょ。『合体』は・・・足し算だよ。」
とか
「さいしょ6だったのがふえちゃったよね。「増える」は・・・足し算だよ。」
「こっちの6とこっちの3をあわせたよね。「あわせる」は・・・足し算だよ。」
・・・のところで、子どもの反応を見ながら間をとってます。
自分で答えてくる場合も多いです。答えられないようならサラッと教え直せばいいだけです。
引き算なら、「とる」「へる」「のこりは」などの言葉が使えますね。
引くバージョンではどうするか、以下の問題を使ってどうぞご自分で試してからお子さんと一緒にやってみてください。
バスていに17人ならんでいます。
ゆみさんはまえから8にんめです。
ゆみさんのうしろになんにんいますか。
ポイントは、
1文ずつ。順序良く。です。
読解力のある子は、サッと読んで全体をすんなり掴みますが、
言葉の弱い子がそれをしようとすると頭の中でこんがらがったり、
最初のほうを取って置けなかったりで、何だかわけがわからなくなっちゃうんです。
だから、こちらの都合で、あっちを説明したりこっちを解説したりしないで、
順序良く進めて行きましょう。
あと、書き込みは極力シンプルに。
数字には単位もつけないほうがいいとわたしは思っています。
言葉の説明は論外です。
言葉が苦手なこの理解の助けにしようというのに、
わざわざ「後ろに3人います」なんていう書き込みをするなんて何でや!!
と、今日も教室の後で突っ込みいれちゃいました。
1年生では普通「?」の書きこみはしないです。
でも、この「?」があるかどうかで、子ども達の理解度がだいぶ違うんですよね。
どんな問題でも「?」をどこに書き込むのかを意識する事が
文章題の読み取りに力を発揮するように思います。
それから、この絵ですけど、2年になると習う(そして多くの子が苦戦する事になる)「線分図」の学習につながっていきます。
自分でこんな絵解きをして、数字と?の書き込みができるようになっておくと、後も楽ですよ。
学校の算数で気付いた事も溜まっているので、ほかのPCで書いたものを短時間で貼り付けるやり方を試してみます。
個別のお返事はまだしばらく出来そうにありません。コメントをいただいている皆さん、ごめんなさい。
一年生の算数は、そろそろ一ひねりした文章題です。
ひろしくんはまえから6にんめです。
ひろしくんのうしろに3にんいます。
みんなでなんにんならんでいますか。
困っているお子さんがいたら、1文ずつ区切って、絵をかいてみるといいです。
「ひろしくんは まえから 6人目にならんでいます。」
まえ ○○○○○●
私の場合は、下手くそな手足や目鼻をつけたりします。○が人を表わすという事がイメージしやすい様にです。
言語理解の度合いによっては、もう少し文を砕きます。
「ひろしくんは」
で、顔つき棒人間をかきます。そこに矢印で「ひろしくん」とかきこみます。
「まえから」
で、左側に「まえ」と書いて、こっちが前だと確認します。
「6人目です。」
で、
「いち、にぃ、さん・・・」と声を出しながら、○を書いていきます。
もちろん、ひろしくんが6ばんめになるようにです。
「ここまで何人いる?」
と問い掛けて、「ろくにん!」と返事をもらったら、
}を横にしたのでここまでを囲って、6とかきこみます。
ここまでが1文目ですね。
次に二文目。
「ひろしくんのうしろに3にんいます」
これは、たいがいすんなり子供が書きますけれど、
書けなかったら、やはり細かく砕いて見せていきます。
「ひろしくん」
と読んで、
「あれ、ひろしくんどこにいる?」
と指差させ、
「うしろに3にんいるんだって、うしろってどっちかなぁ?」
と確認。
「じゃぁ3人書こう」
で、クリアできると思います。
○○○○○●○○○
「ひろしくんのうしろ」にも{ をかいて、
「何人だっけ?」「3人!」
で、数字を書き込みます。
ここまでが二文目。
そして最後の文章。
「じゃぁ、何を聞いているか読んでみようね。」
「みんなでなんにんならんでいますか。」
を読んで、
「この絵のどこからどこまでを聞いてるのかな?」
と問い掛けると、ほぼ全員が
最初から最後までの○をさします。
悩んでいるようなら、ポイント強調。
『みんなで』を殊更強く読むんですね。
ここまでやって、なお迷う子っていうのは
『間違う事』が苦手なように思います。
「たぶんこう。でももし違っていたら・・・」
みてるとね、そんな迷いを感じるんです。
そういうお子さんは
ポイントを強調した読み方で、
『これで良かったんだな』って、踏ん切りがつけやすくなるようで、
それまでしまいこんでいた自分の指を動かしてくれるんです。
勇気をもって踏み出した一歩です。すかさず、
「そうだねぇ!!ここが?(はてな)なんだね。」
って受けてあげなきゃね。
{で最初から最後までを括って、大きな?を書き込みます。
書いてありますからね。答えは一目瞭然なわけです。
数えて答えを出しちゃったら、先にそれを答え欄に書いちゃえばいいんです。
数字操作の結果をただ写すのと違って、
人を数えているから、単位は浮かびやすいです。
だから、「単位を書くこと」を教えるにはこの方がかえって良かったりするんですよ。
答えまでかけて気分が良くなっているところで、
「じゃぁ、式はどうしたらいい?」
って逆に考えさせてみてください。
わかっている数字ふたぁつ。たすのかなぁ、ひくのかなぁ。
悩むようなら、その子のわかる言葉で、足し算と引き算の意味のおさらいです。
「こっちの6とこっちの3が「合体」してるでしょ。『合体』は・・・足し算だよ。」
とか
「さいしょ6だったのがふえちゃったよね。「増える」は・・・足し算だよ。」
「こっちの6とこっちの3をあわせたよね。「あわせる」は・・・足し算だよ。」
・・・のところで、子どもの反応を見ながら間をとってます。
自分で答えてくる場合も多いです。答えられないようならサラッと教え直せばいいだけです。
引き算なら、「とる」「へる」「のこりは」などの言葉が使えますね。
引くバージョンではどうするか、以下の問題を使ってどうぞご自分で試してからお子さんと一緒にやってみてください。
バスていに17人ならんでいます。
ゆみさんはまえから8にんめです。
ゆみさんのうしろになんにんいますか。
ポイントは、
1文ずつ。順序良く。です。
読解力のある子は、サッと読んで全体をすんなり掴みますが、
言葉の弱い子がそれをしようとすると頭の中でこんがらがったり、
最初のほうを取って置けなかったりで、何だかわけがわからなくなっちゃうんです。
だから、こちらの都合で、あっちを説明したりこっちを解説したりしないで、
順序良く進めて行きましょう。
あと、書き込みは極力シンプルに。
数字には単位もつけないほうがいいとわたしは思っています。
言葉の説明は論外です。
言葉が苦手なこの理解の助けにしようというのに、
わざわざ「後ろに3人います」なんていう書き込みをするなんて何でや!!
と、今日も教室の後で突っ込みいれちゃいました。
1年生では普通「?」の書きこみはしないです。
でも、この「?」があるかどうかで、子ども達の理解度がだいぶ違うんですよね。
どんな問題でも「?」をどこに書き込むのかを意識する事が
文章題の読み取りに力を発揮するように思います。
それから、この絵ですけど、2年になると習う(そして多くの子が苦戦する事になる)「線分図」の学習につながっていきます。
自分でこんな絵解きをして、数字と?の書き込みができるようになっておくと、後も楽ですよ。