のんびり娘の謎

10円が2個で、、、12円?今日の前の日は、、、前の日?のんびり娘のお答えは、理解できない謎ばかり。さぁ、どうする?

受験のまとめ2

2007-02-02 16:04:04 | 中学受験
少し具体的に。

初めて模擬試験を受けた時には、3,40点でいいのなら、
全部の中から、出来るものを探して答えればいい。
そう思っていました。
その時点でも、のんびり娘に出来そうなものが3,4割はあったからです。
でも、そうは行かなかったのです。

どれが出来てどれが出来ないのか、判断するためには、
まず問題文をしっかり読まなければいけません。
「言葉」が弱いのんび娘。
「読んで選ぶ」という作業のためだけに何分もかかってしまうんです。
しかも、そうしてだした結論は大間違いということが殆どです。
出来ない問題に何十分も費やした挙句、撃沈。
のんびりちゃんの手強さを改めて感じ、
算数は、「端からキッチリやっていく」という方法に落ち着きました。
「出来るところからやっていく」のと、
「最初から順に。分らないところを飛ばす。」
同じように思えますが、違ったんですね。

一方で、国語は順番にやっていく事で大損をしてました。
最初に記述式の問題があると、その1問だけで時間を使いきってしまい、
正解率の高い選択式に手がつけられなくなるのです。
解答用紙が埋まらないまま時間が過ぎていけば、
「これじゃまずい」と気がつきそうなものですが、
時間の感覚がないのんびり娘ですから、気づく事ができないんです。

何度かの失敗ののち、「記述式禁止令」をだしました。
本当は、部分点の狙える記述式で点の上乗せを図りたかったのです。
でも、模擬試験での彼女を見てしまうと、記述式は捨てざるをえなかった。
「たとえ、これは絶対出来ると思っても、記号問題を全て埋めてからではないと
手をだしてはいけない」と、そこまで徹底しました。

おおよそわかっている答えでも、それをどうまとめて書くのかに悩み、
字数が合っているかどうかで悩み、字が少しでもよれると消して直し・・・
とてもじゃないけど「わかったら書きなさい」とはいえなかったです。

記述式を捨てたのですから、
漢字と語句の問題の正答率をあげなければいけません。

漢字は、塾の先生が受験にでやすいという問題をいっぱいコピーしてくれました。
娘は、頑張って勉強してもなかなか漢字がはいりませんでしたから、
最後は、「読むだけに専念しましょう」と、読む宿題だけが出されていました。
私も、それでよかったと思います。

志望校の国語の試験には、漢字の読みが10題、書きが10題でます。
さらに、ビッシリと漢字が書き込まれた表の中から
二文字の漢字からなる熟語を探すという問題もありました。
こちらも10題以上、配点はどちらも1題1点です。

漢字の熟語を「読む」のに非常な苦労をする娘ですが、
「探して写す」だけなら、その字が読める必要もありません。
見て覚える力はそこそこあるので、とにかく色んな漢字を目にしてもらって、
「何となくこの二文字が熟語のような気がする。」という判断ができればいい。
そのために、同じパターンの問題をいっぱい作りました。
漠然とあちこちを探そうとする娘に、順序良く探していく方法も教えました。
車での送迎中、車窓から見える風景の中に熟語を見つけて読む「看板読み」も
毎日続けました。

慣用句の問題も、参考書やカードで覚えさせるだけではなく、
入試問題を想定した形で、答えを選ぶ勉強を繰り返しました。
わかっていても、知っていても、適切な形で解答できなかったり、
自信のなさが間違いを読んでしまったりする娘には、
やはり、こうした形の繰り返しが必要だったと思います。

実際の入試でも、やはり「記述式問題」は頓珍漢で点数にはつながっていませんでした。
修飾語の選択などの記号問題も苦戦していました。
漢字の読み書きは20問中5問(上出来です)。表の中から漢字を見つけるのは10問中7問(これも上出来だと思います)。慣用句は4問を全問正解。
もうひとつ、2文字の漢字の熟語にくっつくのにふさわしい1文字の漢字を選ぶ問題が
やはり4問全問正解。
繰り返し繰り返し同じパターンでやってきたこと。それが彼女を助けてくれました。

算数もそうでした。
家庭内模擬試験という形で何度も何度も、基礎問題に取り組んで、
徐々に精度が高まってきました。同時にスピードも少しづつ早くなって、
1行問題に取り組む余裕がでてきたのが3週間ほど前。
そこから、少しづつ解ける問題を増やしていきました。

たくさんたくさん問題をといたから、躓くポイントがあちこちで見つかりました。
そのたびに、ひとつづつ潰していって、また繰り返して。
大丈夫って思っても、最後の最後まで同じスタイルで繰り返してきました。
当たり前のことが当たり前に出来るまで。
当たり前の事を、当たり前にしてもらうために。

本人、試験が終わった時には、ガックリ肩を落としてでてきました。
家でやっていた時ほど出来なかったから。
でも、自己採点してみたら13問正解で52点取れてました。
1,2問、出来るはずの問題を落としてしまったのはありましたが、
これは想定内。彼女の精いっぱいの力を出せたと思います。
作戦通り、国語の弱さを算数で救って、合格ラインに滑り込めました。

たとえのんびりでなくっても、持っている力を本番で出し切る事は
難しい事だと思います。
それが、ほぼ出来たわけですから、のんびり娘、大したもんです。

試験と同じスタイルでの繰り返し。
それが娘には役に立ちました。
親にも役に立ちました。
同じスタイルでやってみないと、どこで躓いているか見つけるのが難しいです。
なんたって、謎の脳みそを持つのんびりちゃんですからね。
そして、力がついてくるとまた新たな躓きがでてくるのです。
だから何度も繰り返す必要があったのだと思っています。






受験のまとめ。

2007-02-02 15:17:32 | 中学受験
娘の受験対策で、うまくいった(たまたまも含めて)こと、
こうしておけばよかったかなと思う事、
メモ書きのようになるかもしれませんがまとめておきます。

「いつもどおり」に出来る状況が整っていた事。
その場に応じて動きを調整するという力の弱い娘には、
大事だったように思うのです。

志望校はたまたま、毎日娘が通学に使っている路線でいけるところでした。
試験開始時間も、通学時間と重なります。
いつもどおりの状況で志望校に迎えたわけです。

志望校には、これまで何度かいっています。
模擬試験で3回、説明会や文化祭にも顔をだしました。
事前に面接も受けています。
校舎の雰囲気にも慣れることが出来ましたし、
毎回、門の前で子ども達を迎えてくださる校長先生をはじめ、
たくさんの先生方の顔を何となく覚え、「顔見知り」感覚がもてていました。

毎回ひどい点数だった模擬試験も役に立っていたと思います。
まず最初に、受験番号と名前を書くこと、
(受験校や首都圏模試では先に時間をとって書かせてくれていたようです。)
終わりの時間が近づくと、先生が声をかけてくれることも知っていました。
国語を先にやることも、休憩時間をどう過ごしたらいいのかも体験済みでした。

「知っている」というよりも「やったことがある」というのが、
こういう子供には役に立つように思います。
事前にこちらがいろいろ考えて話して聞かせても、
やっぱり自分が見ていない事はなかなかイメージできないようでしたから、
体験できていなかったら、なんか変な事をしたのではないかと思います。


テストのスタイルに慣れることも大事でした。
これが出来ていないと、結局自分の力が出せない子なんだと思います。

1回4500円も払って3回受けた首都圏模試。
志望校で受けた3回の模擬試験。
娘の持っている力の割りに(そりゃぁたいした力ではなかったですけどね)、
点数が伸びていかないのが何故なのか。
その辺に理由があるような気がしまいした。


家庭内模擬試験をやらせてみて、その原因がつかめまてきました。

入学試験の問題用紙は、子ども達の普段の生活ではあまり使われない
スタイルになっています(そうじゃないのもあるかもしれませんが・・)。
見ていると、まずその紙の扱い方に混乱して、国語では、
問題がどう続いているのか良くわからなくなっているようでした。
また、問題用紙の方に書いた答えを、すぐに解答欄に書かないため、
書き忘れがあったり、答える位置がずれていくミスがでやすくなっていました。

算数では、計算スペースの使い方が気になりました。
「地球環境の保護」のためらしいのですが、実に小さな字で、
ぎっしりとつめて書くんです。
分数の計算などは、ぱっと見てわかるかどうかが大事。
少数の筆算だって、位の位置を合わせなければ点を打つ位置が違っちゃいます。
計算ミスを見直して見つけるためにも、こういう書き方はいけません。

こういう事は、しっかり教え、身につくまで繰り返さなければいけません。

全般に、「できそうなもの」と「出来るもの」の見極めが
やはり出来てはいませんでした。
「その問題をするのに自分はどのくらいの時間がかかるのか」
これもわかっていませんでした。
こうした「見極め」の部分は、本人にはまだ難しいと思いましたので、
こちらで「こうしなさい!」と強制しました。
本人には本人なりの「考え」っていうのがありますから、
当然バトルになりますが、力関係で押し切りました。
(この辺が鬼母よ)