のんびり娘の謎

10円が2個で、、、12円?今日の前の日は、、、前の日?のんびり娘のお答えは、理解できない謎ばかり。さぁ、どうする?

妹ちゃんの絵

2007-02-17 03:18:46 | 家族のこと(主に妹ちゃん)
妹ちゃんは絵が好きだ。
といって、「画伯」というような絵を書くわけではない。
一年生の女の子が書くような、「女の子、人魚、妖精、お姫様(顔はみんな同じ)」や
「ウサギ、猫.犬、亀、狸。象・・・」といった動物、
背景としての植物など、ごく普通のものを自由帳に書くのだけれど、
その絵がどんどん進化していくのが私の目には新鮮にうつる。

長い耳が2本の首だけだったウサギがお座りをするようになり、とびはね、
そのうちに横を向いたウサギらしい後ろ足立ちになっていく。
その変化の具合が、実に面白い。

のんびりねーちゃんは、こんなに短期間に絵のバリエーションが増えていかなかったし、
女の子の首が書けるようになるまでに数年かかっていたから、
「ほー!」っていう想いをしたことがほとんどなかったのだと思う。

今日は、この妹ちゃんにお題を与えてみた。
のんびり娘の勉強中、ちょっかい出してくるのを避けるために、少し時間のかかるものを書いてもらおうという作戦。

「青い空に白い船が3隻、ぷかぷかと浮かんでいます。
船の上にはカモメが2匹ずつ、船の底にはタコが1匹ずつついています。
カモメとタコの足は全部で何本でしょう。」

これ、ここに来る方も何人かやっていらっしゃる「
「どんぐり倶楽部」の「お絵かき算数」のアイディアをいただいたものです。
中身は私の思い付きですけど。

妹ちゃん、「隻」だけは読めませんでしたが後の漢字は楽々クリア。
本好きは、こういうところでいきます。
私が単位を間違えたカモメ「2匹」を「2羽」に直してから(揚げ足取りの名人ですので、こういうところは決して見落としません)、お絵かきスタートです。

妹ちゃんがまず書いたのは、カモメの足だけ4本と、吸盤のついたタコの足8本。
「これが3つあるんでしょ。」
(ったく、誰に似たのか労力を極端に省こうとする奴です。)
あえて足の数を書かなかったのですが、それぞれの足の数は知識として入っていたようです。ほったらかしでも入る子は入るんですね。

このままではあっという間に終わってしまい、当初の役割(妹ちゃんよけ)が果たせないので、「船も書け!カモメもタコも足だけじゃなく全部描け。」としつこく勧めました。

描き出した船には、へさきにカモメが2羽。進行方向(つまり風に向かって)とまっています。船底にはタコが8本の足でへばりつき、こちらを見ています。

長いことのんびりちゃんを育てていますと、こういう事が実に不思議。

(どうして、文章どおりのこんな絵が描けるの?)
(船もカモメもタコも、それらしく見えるけれど、
いったいどこで、こんな絵の描き方を身につけたの?)
(何で、足の数を間違えないわけ?)

他の人が見たら「当たり前の一年生の絵」なんでしょうけど、
そんな事を思っちゃうんです。

足の数を出す計算も、
「タコは8本が3あるから8かける3」といいながら式を書いてます。
掛け算は、のんびり娘に私が教えているのを聞いて覚えたのでしょうね。
ちゃんと「ずつ」がさきになってます。
九九はまだちゃんと入っていないから、答えは足し算で出してましたけど、
8ずつたしていけばいいという理屈も、ちゃんとわかっていました。

カモメの足は、なぜか掛け算ではなく2とびで数えていました。
10まではすんなりいって、そのあとちょっと溜めがあって、12。
きっと10以上は学校でも聞く機会がないんでしょうね。
でも、それまでのつながりから12がだせる。

2とびそのものも、のんびり娘はずっと出来なかったし、
それまでの変化の具合から次を類推するなんていうのは、
今だってかなり苦手としているところだから、
これも、どうしてそんなにすんなりできるのか、とても不思議に感じるのです。


最後にたこちゃんの足24本とカモメの足12本をたす事も忘れない。
しかも時間は10分ほどしかかかっていない妹ちゃん。

その間、のんびり娘はなぞるだけの漢字ドリルが1ページ(3回ずつなぞるのが6文字あるだけよ)終わらないのです。


やっぱりなぁ、のんびりちゃんには1日が36時間になる魔法が欲しいねぇ。
そしたら、お風呂に2時間入っていてもママは文句を言わないよ。
ちなみに昨夜は脅しが効いて、45分で上がってきてくれました。
一緒に入っていた妹ちゃんはとっくの昔にベッドの中で寝息を立ててます。