去年、私がとても心配していた1年三組の事をご存知の方もいらっしゃるでしょう。
今年度は殆ど触れなかったように思いますが、実はとってもいい状態で1年間を過ごしています。
2年の担任は、昨年度私と同じ仕事をしていた(その時点ではまだ採用試験に受かっていなかった)講師の先生。大卒2年目担任はじめてのその先生を、このとんでもないクラスにあてたという事で、私も含め周囲の先生(本人ふくむ)も
「管理職は何考えてるんだ???」
となったのですが、これが大当たりでした。
5月の連休後は、本人
「このまま車に引かれて学校休みたいって思った事も・・・」
と言うほど、大変は大変だったようなんですけど、
子ども達を上手に引っ張ってきました。
今は、ごくごく普通のクラスです。
子ども達が好き勝手に動いていた時期、この先生が始めたのは
教室の前に椅子を置いて、先生も座って子ども達を待つという事でした。
授業の挨拶が始まるまで、ベルから10分以上も待つ日々が続いたんですけど、
「適当に始めない。全員揃うのを待つ。」
「大声を出さない。感情的にならない。」
方針を貫いているのがわかりました。
何ヶ月かかけて、待つ時間が自然に短くなって、
揃うのが当たり前になってきた頃、それまでは先生が欠けていた挨拶の号令を
日直さんに任せ、更に何ヶ月かたってから、
日直さんが前に立つスタイルにし、
と、日常生活のあれこれもスモールステップで積み上げてきました。
朝のスピーチも、初会うまく出来なかったのを見てすぐに、
「ごめん。ちょっとやり方かえるから少し時間ください。」
といって、スピーチ用のメモ用紙を作って話させるようにしました。
先生が一言はなせば、それに反応してあちこちで、先生に向けたり隣の子に向けたりのおしゃべりが始まっていたクラスでしたが、
「先生のお話」を聞いた後なら、手をあげれば何人でも(例え前の子と質問がダブっても)質問が出来、全てに答えてくれるという事が浸透するうちに、先生の話しをさえぎるようなお喋りは殆どなくなりました。
昨年度1年間、フォローに入る立場でクラスの実態を見ていますから、
こどもたちの能力以上(知的能力というよりむしろ根気とかそちらの面ですね)の事は求めず、常に「何をしたらいいか」わかりやすく、する事のある授業をしているのがわかりました。
例えば定期的に行なわれる漢字のテスト。
他のクラスは20問30問入ったプリントなどを使ったりもしますが、
このクラスはいつも5問だけ。
前日、テストに出す5問をプリントした物を配り、
ノートに書いて覚えてくるのが宿題。
この宿題も、事細かに赤ペン入れないで、
「やってきたこと」に対して赤丸をあげてます。
テストの採点も、あまり細かくないので
弱い子でも、ちょっと頑張れば100点になります。
書写なども、口を利かず丁寧に集中して書いたものなら、
例え字形が間違っていても、ページいっぱいの赤丸をして終わります。
「ヌ」が「ス」になっていてもです。
国語のワークシートなども、
「目的がはっきりして、やる事がわかりやすい」
ように気をつけて提示していますし、
夫々の意見を書くところでも、
「わからない人は黒板のを写して良いよ。」
と、割合早めに「正答例」を板書します。
このことで、「わからない。できない。」→「いやだ。」→「他の事しよう。」
という子達を授業につなぎとめているんですね。
スーパー先生の授業展開のような
劇的な感動はありませんけれど、
好き勝手ちゃん達が、学校生活に必要なスキルを身につけるのに
このやり方はとても有効だったと思います。
中休みが終わっても最後までグラウンドにい続けた子供達が、
今は時間ピッタリに全員教室にいます。
がやがやとざわついていても、1分程で誰かが気がつき、
先生が(私も)何もいわなくても、日直さんが号令をかけるようになっています。
教室もきれいです。
教科書忘れが毎時間6,7人もいるようなクラスだったのに、最近は一人か二人。けが人もめっきり減りました。
長くなってしまいました。続きはまたそのうちに書きます。
今年度は殆ど触れなかったように思いますが、実はとってもいい状態で1年間を過ごしています。
2年の担任は、昨年度私と同じ仕事をしていた(その時点ではまだ採用試験に受かっていなかった)講師の先生。大卒2年目担任はじめてのその先生を、このとんでもないクラスにあてたという事で、私も含め周囲の先生(本人ふくむ)も
「管理職は何考えてるんだ???」
となったのですが、これが大当たりでした。
5月の連休後は、本人
「このまま車に引かれて学校休みたいって思った事も・・・」
と言うほど、大変は大変だったようなんですけど、
子ども達を上手に引っ張ってきました。
今は、ごくごく普通のクラスです。
子ども達が好き勝手に動いていた時期、この先生が始めたのは
教室の前に椅子を置いて、先生も座って子ども達を待つという事でした。
授業の挨拶が始まるまで、ベルから10分以上も待つ日々が続いたんですけど、
「適当に始めない。全員揃うのを待つ。」
「大声を出さない。感情的にならない。」
方針を貫いているのがわかりました。
何ヶ月かかけて、待つ時間が自然に短くなって、
揃うのが当たり前になってきた頃、それまでは先生が欠けていた挨拶の号令を
日直さんに任せ、更に何ヶ月かたってから、
日直さんが前に立つスタイルにし、
と、日常生活のあれこれもスモールステップで積み上げてきました。
朝のスピーチも、初会うまく出来なかったのを見てすぐに、
「ごめん。ちょっとやり方かえるから少し時間ください。」
といって、スピーチ用のメモ用紙を作って話させるようにしました。
先生が一言はなせば、それに反応してあちこちで、先生に向けたり隣の子に向けたりのおしゃべりが始まっていたクラスでしたが、
「先生のお話」を聞いた後なら、手をあげれば何人でも(例え前の子と質問がダブっても)質問が出来、全てに答えてくれるという事が浸透するうちに、先生の話しをさえぎるようなお喋りは殆どなくなりました。
昨年度1年間、フォローに入る立場でクラスの実態を見ていますから、
こどもたちの能力以上(知的能力というよりむしろ根気とかそちらの面ですね)の事は求めず、常に「何をしたらいいか」わかりやすく、する事のある授業をしているのがわかりました。
例えば定期的に行なわれる漢字のテスト。
他のクラスは20問30問入ったプリントなどを使ったりもしますが、
このクラスはいつも5問だけ。
前日、テストに出す5問をプリントした物を配り、
ノートに書いて覚えてくるのが宿題。
この宿題も、事細かに赤ペン入れないで、
「やってきたこと」に対して赤丸をあげてます。
テストの採点も、あまり細かくないので
弱い子でも、ちょっと頑張れば100点になります。
書写なども、口を利かず丁寧に集中して書いたものなら、
例え字形が間違っていても、ページいっぱいの赤丸をして終わります。
「ヌ」が「ス」になっていてもです。
国語のワークシートなども、
「目的がはっきりして、やる事がわかりやすい」
ように気をつけて提示していますし、
夫々の意見を書くところでも、
「わからない人は黒板のを写して良いよ。」
と、割合早めに「正答例」を板書します。
このことで、「わからない。できない。」→「いやだ。」→「他の事しよう。」
という子達を授業につなぎとめているんですね。
スーパー先生の授業展開のような
劇的な感動はありませんけれど、
好き勝手ちゃん達が、学校生活に必要なスキルを身につけるのに
このやり方はとても有効だったと思います。
中休みが終わっても最後までグラウンドにい続けた子供達が、
今は時間ピッタリに全員教室にいます。
がやがやとざわついていても、1分程で誰かが気がつき、
先生が(私も)何もいわなくても、日直さんが号令をかけるようになっています。
教室もきれいです。
教科書忘れが毎時間6,7人もいるようなクラスだったのに、最近は一人か二人。けが人もめっきり減りました。
長くなってしまいました。続きはまたそのうちに書きます。
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