のんびり娘の謎

10円が2個で、、、12円?今日の前の日は、、、前の日?のんびり娘のお答えは、理解できない謎ばかり。さぁ、どうする?

歯医者さんまでの道程

2009-03-21 21:37:25 | 娘の事・謎
以前も書きましたが、のんびり娘が通っている矯正の歯医者さんは
都内の中心部<オシャレなM区)にあります。
自宅最寄の駅から1度乗り換えて一駅。そこから7,8分は歩きます。

今かかっている矯正の先生は都心の医院が本拠地なんだけれど、
実家(やっぱり歯医者さんで、今は弟さんがやっているの)の方で、
週に2回程患者さんを見ていらしたの。
のんびり娘のママ友に紹介されて行き始めたのが4年生の時だったかな。
しばらくは実家の歯医者さんのほうで見てもらっていたのですが、
そちらがだんだん混んできたので、中心部の方で見てもらうようになったんです。
たまたま、この歯医者さんと、私の土日の仕事先(不定期ですが頼まれると仕事するんです)が近いので、私の仕事と予約日を合わせて効率良く通う事もできたんです。

矯正は、3週間置きぐらいの通院、調整が普通のようですが、
我が家は「お勉強」と「部活」とフルで出る事になる「補習」とのからみもあって
予約していてもいけなかったりという事も多いです。
今回も、1ヶ月以上開いてしまって、
「ねぇ、私虫歯が出来たかなぁ・・」
と、のんびり娘が心配するほどになっていました。
そろそろ見ていただかなくてはなりません。

今日は、私が仕事です。午後3時間での予定ですので、後処理含めても
4時以降の予約なら一緒に行けます。
でも、のんびり娘は午前中部活で学校。
電話とメールのやり取りだけで、ちゃんと落ち合えるのかどうか
少々心配でしたが、チャレンジしてみる事にしました。

「予約が取れるかどうか歯医者さんに電話で聞いてみるから、
部活が終わったら電話して。
仕事中ででられそうにないときは、メール入れるか、メッセージで残すから
必ず、携帯をチェックしてね。」
と、出がけに確認。

4時半からの予約が取れたのが10時。
10時半から12時半までは
電話をかけたり取ったりする事が出来ませんので、
この時点で、
「歯医者さんの予約が取れました。テニス部が終わったら、
どこかでお昼を食べて(○駅のマックでもいいね)、
△駅に、3時半から4時頃にくればいいからね。
3時頃電車に乗ればいいと思います。」
とメールをし、

メッセージには、
「予約取れたから歯医者に行きます。メール入れたけど
電話もしてね。」
と入れておきました。

12時12分から1,2分おきに3回。公衆電話から着信がありました。
「公衆電話」ということは、携帯を使えない学校から。
きっと、「部活終わった。」の報告でしょう。

12時26分には着信が「携帯」からに変りました。
学校をでて、学校近くのバス停に着いたのでしょう。
バスに乗って○駅まで向かうのだと思います。
それが帰りのルートでもありますし、△駅にくるのにも
同じ地下鉄を使いますから。

メール読んでくれたかな。意味わかったかな。
こちらもハラハラはしますが、なにせ仕事中です。
でるわけにはいきません。

心配ではありますが、グッと我慢です。

12時35分には珍しくメールが入りました。
(うつのに時間がかかるのでのんびり娘はあまりメールしないのです)
「今、バスの中にいるよ

休憩時間に入ったので、急いで電話をしてみますが、
バスの中だからなのか、気がつかないのか
でてはもらえません。
「メール読んだのか。わかっているのか」
確認したいところですが、「謎」です。

ところが、12時42分にこんなメールがきました。
「○駅で、ホントに買い物して大丈夫かなぁ」

○駅は学校からのバスが着く駅で、我が家の最寄り駅からひとつ隣です。
我が家の最寄り駅では、ちょくちょくマックやミスドによっていますが、
○駅ではそうした事がありません。
真面目で慎重なのんびり娘のことですから、
「先生とか、他のお友達に見られたら・・・」
なんていうことも心配しているのでしょう。
電話は相変わらず通じないので、こうメールしました。


「いいよ。でも、まだ時間あるから□駅(我が家の最寄り駅)までいって、
そこで時間まで買い物しててもいいよ。」

とりあえずは、こちらのうった内容が伝わっていると安心しました。

そして1時から午後のお仕事。3時までの予定でしたが、2時頃5分ほど時間が出来たので
携帯チェックするとメールが入ってました。
「マックで持ち帰りにしてしまいました。今バスの中にいるよ。」

えっ!バスって・・・。
文面からすると、どうやら家に向かっているらしいです。
慌てて自宅に電話しますが誰も出ません。
そこへタイミングよくのんびり娘からの着信。
「今、家を出たとこ。」
「帰ったの?」
「うん。着替えてきた。」
「じゃぁ、△駅まできてね。ママ3時まで電話に出られないけど、
△駅に着いたら電話してね。」
で、仕事に戻ります。

3時20分、のんびり娘から着信。
「ついたんだけど・・」
「じゃぁ・・・どうしようかな。ママあと少し仕事があるからどこかでまっていて欲しいんだけど・・・」
「ついたんだけど、ここでいいのかな?」
「え、△駅じゃないの?」
「それって、こういう字?」
「そうそう。で、1aの出口だけど、みえる?」
「ううん、3,4って書いてある。違う方かな。」
〈△駅には改札が2箇所あるのですが、いつもと違う方にでてしまったらしいです)
「じゃぁ、駅員さんに1aはどこですかってきいてみて」
「ううん。自分でわかるよ。」

7分後、自信満々な声で
「でたよ!」と電話。
ちょうど仕事も終わったところだったので合流いたしました。
待ち合わせの、地下鉄出口付近に立っていたのんびり娘は、
服装も、持ち物も真っ当。
顔がかなり小さくて細身。足も長いので、
オシャレなその街にもそれなりに溶け込んでおりました。


こまごまと書いちゃいましたが、
こちらの意図を正確にとることや、
メールを打つ事でさえとても難しかったのんびり娘が、
これだけの事ができるようになった事を記録しておきたいと思いました。

1鬼母からの指示メールを読んで、
お昼を買い、バスで家に戻り、バスの中からママにメールで状況を伝え、
誰もいない家の鍵を自分であけて帰宅。
お昼を食べて、着替えをし、
学校の鞄から、私服用のバッグに定期券、お財布、鍵、
ミュージックプレーヤーなどを移し(しかも1時間程度で)、
鍵を掛けて家をでて、ママに電話し、
またバスに乗って最寄り駅へ。
それから30分地下鉄に乗って、比較的大きな駅で乗り換え。
一駅先の目的駅でおりて、
「いつもと違う」と感じたら、改札をでる前にママに電話して、
駅名を確かめてから、もうひとつの改札にむかい
正しい出口で待ち合わせ。

かなりのスキルですよね。

もちろん、何度もかよった駅です。
これまでも一人で通院させてもいます。
その他の事も、バラバラでなら何度も体験している事です。
だけど、こうしてまとまって力になっているのを感じられた事に
なんだか感動してしまう鬼母なのでした。



















最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
素晴らしいです! (しずく)
2009-03-22 11:55:37
こういうスキルを身につけるのがどれだけ難しいことかわかっているので(能力的にもですが、あとうちの息子の場合、それ以前に精神的プレッシャーが大きくて・・)
感動しました。
我が家も頑張ります。
seiさん、記事にして下さってありがとうございます。
しずくさん。 (sei)
2009-03-25 00:16:24
そんな風にいっていただけて嬉しいです。
これはもう、わからない方には
「そんな当たり前の事、何くちゃくちゃ書いているの?」
というお話だと思うんですけど、
「メールを打つ」どころか、「メールを読む」のでさえ大変だったんですから・・。

私が特に嬉しかったのは、
 電話が通じなかった時、メールで“意味のわかるように”自分の行動を伝えてきた事。
 出口を間違えた時に、自分の視覚記憶を頼ってすぐにウロウロするのではなく、まず電話で
“そこが目的駅で間違いないか”を確認してきた事。

のふたつなんです。
どちらも彼女の苦手な「言語コミニュケーション」に関わることです。
今回の事で、弱くて弱くてとても使い物(彼女の行動を助けるという意味でです)にならない位だったその部分が、つたないながらもこうして、行動を補助するレベルに上がってきているという事がわかって、それが嬉しかったんですよね。

「人生は総合力ばい!」(がばいばあちゃんより)
弱い「言語」も、彼女の得意な「ルートや道の覚え」とか、「繰り返し刷り込んでいる体験」などと組み合わせることで、使えるレベルまでもっていけるんじゃないかな。
そんなことを思っています。







コメントを投稿