多動ちゃんのトレーニング？

今年のもう一人の若手先生は、社会人経験のある方です。
「怒る先生」よりも教職経験はちょっとだけ少ないのですが、
年齢はうえ。
そして、子供のことを面白がれる先生です。

どういうわけか、そういう先生のクラスには
動きの激しいやんちゃ君が誘われるように入ってきます。
アネゴ肌の女の子もいます。

生き生きして、楽しいクラスになっていますが、
姿勢が悪かったり、じっとしていることが苦手だったりするお子さんが多いのが
このクラスの特徴です。

ある日、「怒る先生」のクラスから、この先生の教室に移動してくると、
先生が○つけをしている教卓の後ろや横に、
丸まったり、しゃがんだりしてじっとしている子が何人も・・・。
不思議そうな顔をしてみる私に、
「あっ、今かくれんぼしてるんです。じっとしていたら見えないけど、動いたら見えちゃうかくれんぼ。」
授業の息抜きのレクレーションタイムだったらしいのですが、
これが面白い。


普段よく動く子が、じっと我慢で座ってる。
お地蔵さんのように、表情さえ動かさないようにしてる子が二人並んでいるところなんて
まるで2体のお地蔵さんみたい。
鬼は、少しでも動きのあった子を、
「見つけた！動いた！！」
って指さしていくので、みんな真剣です。

このクラス一番の多動ちゃんは・・・

もう既に見つかって、教卓に寄りかかっていますね。
でも、
「おれ、これ好き。もう一度やる！！」
って意欲満々。

先生の目には「してやったり」という笑みが浮かんでいます。

「じっとする。」

が苦手な子に、

「じっとする」

時間を楽しませる。


こういうのがね、「目的」を考えた指導だと思うんです。