昨年度の後半、5年生のある生徒が先生に反発して
色々と悪さをしました。
最後の1カ月、担任の先生は学校を休みました。
4年生は、それより前の学芸会直前に、担任が休職し、
講師の先生がかわりにクラスを任されました。
年度替わりの異動では、例年になくたくさんの先生が異動や退職をされ
新しい先生方が入ってくることになりました。
そんなこんなで、今年度は持ちあがりクラスが殆どないほどの
担任シャッフルとなったのです。
前の校長先生(やはり異動しました)は、
「色々考えて、最善の布陣を敷いたつもりです。
新しくやってこられる先生も、経験が豊富で
生徒指導に力のある先生ですので、よろしく。」
と、いい置いて行かれたのですが、あにはからんや。
新しくいらしたそれなりにベテランの先生のクラスで
あちこち問題噴出です。
4月の段階で、私の気持ちに引っかかっていたことが二つありました。
一つは、中学年の女性の主任先生が私に、
「そのお仕事ってどう?いくらぐらいもらえるの?」
と聞いてきたこと。
なんでも、お知り合いの先生が退職して、別の区で同じような講師をしているけれど
かなりいい時給なのだそうで、『条件が良ければそういう仕事にしたい』
というニュアンスで聞いてきました。
4月です。
新しい学校で、これから1年子供たちを育てていこうとする時期に、
『そっちの方が楽そう』という趣旨で話される先生に違和感を持ちました。
そして間もなく、あちこちに綻びが・・。
クラスはいつもざわついていて、この2カ月ほどは女子数名の
陰湿な行動に振り回されています。
いじめられる方の子も、いじめる方の子も、
『先生は最後まで話を聞いてくれない』
という点では同じようで、夏休み明けからは、
副校長先生が直接、その子たちの訴えを根気よく聞いています。
でも、問題行動は収まらず・・
金曜日には、緊急の学年保護者会が開かれることになりました。
高学年の主任先生は男性。やはり4月にやってこられました。
職員室で、同じ学年の3人の担任が初打ち合わせをしているとき、
この先生は、
「僕はね、問題を起こす子に関わり過ぎないんだ。
ちゃんとやらない一人の子に関わって、ちゃんとやっている他の
30人を放りだすのはおかしいと思うんだよね。
その子たちの学習する権利を奪うことになっちゃうから。
僕は、ちゃんとやっている30人を大事にするよ。
振り回されちゃ駄目なんだよ。」
と、若い先生に話してました。
5月。熱の入るはずの運動会の練習に
参加していない男子が数名。
見つけると、牧羊犬よろしく、私は群れに追い込むのですが、
肝心の担任の先生は、迎えるでもなく、振り向くでもなく、
淡々と授業を進めるだけなので、またすぐにフラフラと
「勝手に見学」を始めてしまいます。
家庭の事情も絡んで、少々自暴自棄になっている男の子は、
「構って欲しい」サインなのか、
授業中に教室を抜け出して徘徊し、トイレにこもったり
会議室などに隠れたりするようになりました。
気がつけば、私も他の手の空いている先生も、
捕まえて教室に戻していたのですけれど、
繰り返すにつれて、やることが少しずつエスカレートしていき、
学校の備品を壊したり、トイレのドアを内側から施錠したまま
窓から出ていったり・・・・。
他のクラスの同じような傾向の子を誘って、二人で
行動するので、余計大変になりました。
以前4年生で同じようなことが起きましたが、
その時は、子供が抜けだしたらすぐに職員室に電話があり、
私や、手の空いている先生たちが、その都度探して
連れ帰ったり、別室で話を聞いたりしていました。
教室横の廊下を通れば、授業中の先生たちも
すぐに呼びとめて身柄を確保したものです。
でも。今回の学年の先生方は、
慣れっこになってしまったのか、
抜け出したことを騒いでくれないのです。
高学年ですから、頭も回り、体も大きく、
上述のように、トイレの窓から裏庭に出て
外を移動するので、教室にいる私たちが
気がつかないことも多いです。
もしも、危険な行動をしても誰も気がつかないような
今の状況は、学校としてとてもおかしいし
リスクの高いことだと思うのに・・。
「構って欲しい」サインを出す子たちは、めんどくさいです。
いくら関わっても、注意しても、問題行動が
すぐに収まるわけでもありません。
でも、そのめんどくささに、大人が正面切って向かい合ってくれることで、
救われる部分もある。
今、素直になれなくても、そんな自分にちゃんとか関わろうとしている
というメッセージを伝えることは、意味のあることだと私は思います。
一見、正論のように見える
「ちゃんとやらない一人の子に関わって、ちゃんとやっている他の
30人を放りだすのはおかしいと思うんだよね。
その子たちの学習する権利を奪うことになっちゃうから」は、
メンドクサイ子供に関わらなくてよいとする「言い訳」のように私には聞こえます。
30人の他の子たちにちゃんと学習させながら、
問題行動を起こす一人と向き合っていくことだってできるのです。
これまでいらした先生方の多くがそうしてこられました。
その工夫をせず、簡単に一人を切り捨てるやり方は、
クラスの子供たち全体に、自分勝手な空気を蔓延させます。
そして、結局はクラス運営も難しくなるのです。
色々と悪さをしました。
最後の1カ月、担任の先生は学校を休みました。
4年生は、それより前の学芸会直前に、担任が休職し、
講師の先生がかわりにクラスを任されました。
年度替わりの異動では、例年になくたくさんの先生が異動や退職をされ
新しい先生方が入ってくることになりました。
そんなこんなで、今年度は持ちあがりクラスが殆どないほどの
担任シャッフルとなったのです。
前の校長先生(やはり異動しました)は、
「色々考えて、最善の布陣を敷いたつもりです。
新しくやってこられる先生も、経験が豊富で
生徒指導に力のある先生ですので、よろしく。」
と、いい置いて行かれたのですが、あにはからんや。
新しくいらしたそれなりにベテランの先生のクラスで
あちこち問題噴出です。
4月の段階で、私の気持ちに引っかかっていたことが二つありました。
一つは、中学年の女性の主任先生が私に、
「そのお仕事ってどう?いくらぐらいもらえるの?」
と聞いてきたこと。
なんでも、お知り合いの先生が退職して、別の区で同じような講師をしているけれど
かなりいい時給なのだそうで、『条件が良ければそういう仕事にしたい』
というニュアンスで聞いてきました。
4月です。
新しい学校で、これから1年子供たちを育てていこうとする時期に、
『そっちの方が楽そう』という趣旨で話される先生に違和感を持ちました。
そして間もなく、あちこちに綻びが・・。
クラスはいつもざわついていて、この2カ月ほどは女子数名の
陰湿な行動に振り回されています。
いじめられる方の子も、いじめる方の子も、
『先生は最後まで話を聞いてくれない』
という点では同じようで、夏休み明けからは、
副校長先生が直接、その子たちの訴えを根気よく聞いています。
でも、問題行動は収まらず・・
金曜日には、緊急の学年保護者会が開かれることになりました。
高学年の主任先生は男性。やはり4月にやってこられました。
職員室で、同じ学年の3人の担任が初打ち合わせをしているとき、
この先生は、
「僕はね、問題を起こす子に関わり過ぎないんだ。
ちゃんとやらない一人の子に関わって、ちゃんとやっている他の
30人を放りだすのはおかしいと思うんだよね。
その子たちの学習する権利を奪うことになっちゃうから。
僕は、ちゃんとやっている30人を大事にするよ。
振り回されちゃ駄目なんだよ。」
と、若い先生に話してました。
5月。熱の入るはずの運動会の練習に
参加していない男子が数名。
見つけると、牧羊犬よろしく、私は群れに追い込むのですが、
肝心の担任の先生は、迎えるでもなく、振り向くでもなく、
淡々と授業を進めるだけなので、またすぐにフラフラと
「勝手に見学」を始めてしまいます。
家庭の事情も絡んで、少々自暴自棄になっている男の子は、
「構って欲しい」サインなのか、
授業中に教室を抜け出して徘徊し、トイレにこもったり
会議室などに隠れたりするようになりました。
気がつけば、私も他の手の空いている先生も、
捕まえて教室に戻していたのですけれど、
繰り返すにつれて、やることが少しずつエスカレートしていき、
学校の備品を壊したり、トイレのドアを内側から施錠したまま
窓から出ていったり・・・・。
他のクラスの同じような傾向の子を誘って、二人で
行動するので、余計大変になりました。
以前4年生で同じようなことが起きましたが、
その時は、子供が抜けだしたらすぐに職員室に電話があり、
私や、手の空いている先生たちが、その都度探して
連れ帰ったり、別室で話を聞いたりしていました。
教室横の廊下を通れば、授業中の先生たちも
すぐに呼びとめて身柄を確保したものです。
でも。今回の学年の先生方は、
慣れっこになってしまったのか、
抜け出したことを騒いでくれないのです。
高学年ですから、頭も回り、体も大きく、
上述のように、トイレの窓から裏庭に出て
外を移動するので、教室にいる私たちが
気がつかないことも多いです。
もしも、危険な行動をしても誰も気がつかないような
今の状況は、学校としてとてもおかしいし
リスクの高いことだと思うのに・・。
「構って欲しい」サインを出す子たちは、めんどくさいです。
いくら関わっても、注意しても、問題行動が
すぐに収まるわけでもありません。
でも、そのめんどくささに、大人が正面切って向かい合ってくれることで、
救われる部分もある。
今、素直になれなくても、そんな自分にちゃんとか関わろうとしている
というメッセージを伝えることは、意味のあることだと私は思います。
一見、正論のように見える
「ちゃんとやらない一人の子に関わって、ちゃんとやっている他の
30人を放りだすのはおかしいと思うんだよね。
その子たちの学習する権利を奪うことになっちゃうから」は、
メンドクサイ子供に関わらなくてよいとする「言い訳」のように私には聞こえます。
30人の他の子たちにちゃんと学習させながら、
問題行動を起こす一人と向き合っていくことだってできるのです。
これまでいらした先生方の多くがそうしてこられました。
その工夫をせず、簡単に一人を切り捨てるやり方は、
クラスの子供たち全体に、自分勝手な空気を蔓延させます。
そして、結局はクラス運営も難しくなるのです。
一人を大切にしないと、その雰囲気というか、心根は、子供たちにも、伝染しますしね。
というか。。
今の学校って、みんな、こんななんですか?
実は、わが子の通う学校(私の母校でもあります)は、マンモス校ですが、そんなこと、ないんですよ。小学校も、中学校も。
おとなしい、といえば、おとなしい・・のかな?それでも、中学校のほうは、先生方、「キレギミ?」の方もいましたが。。(正直いって、私の目からは、先生のほうがおかしい、と思いましたが。)
とにかく、そういう中でのお仕事、大変ですね。
なくなって、自分を守る事に必死な人が
増えた気がします。
大事な子供を預ける学校が、そういう雰囲気
が強くなるのは辛いですね。
特に子供時代は余白が必要なのに、
今の子供には余白がなくはみ出す事が許され
ないような息苦しさを時々感じてしまいます。
妹ちゃんの学校は平和みたいですし、
勤務先の地区を回っているスクールカウンセラーさんは、「ここは対応が遅い・・・」と仰って悩んでましたから。
たまたまなのか、東京都の教員の構成がそうなっているのかははっきりしませんけれど、
今、勤務校の先生の構成ってかなり若い先生に偏ってるんですね。
主任先生たちも、40代前半とか30代とお若い方が多いです。
もちろん年齢を重ねればいいってもんじゃありませんけど、子供たちへの対応や先生同士のやり取りの中で、悪い意味での「若さ」を感じることも正直あります。
人間の見方に、幅とか深さとが少し足りないのかなって思ったりしますよ。
どこの学校でもあるのでしょうか。
妹ちゃんの学校の運動会があったんですけど
PTA本部さんから出される「規則」のようなものがさらに細かくなっていて閉口しました。
「お互様」で譲り合えば済むことが、
今は、「決まり」として明文化されないと
いけないようになってしまっているんですね。
そんな中、『余白』に気がつかない親御さんや先生たちも増えているようにも感じます。
小学校の今、人として完成していなくったってちっとも困らないはずなのに。
子供たちが『余白』の部分で体験を積んでいく、その「変化をみる」ということを大切にして欲しいなって思います。
親になってみると、「構ってほしいサインをだしているこども」、「自分が何で困っているか自身でわからないこども」を見抜き、導いてくれる大人がどれだけありがたいことか。
直観力がある人=真実の愛情を持っている人なんですね。