駅からハイキング1
とまりぎ
久しぶりにJR東日本の駅からハイキング「秋を満喫!渋谷駅からの文化、自然、歴史めぐり」へ参加した。
歩行距離10kmというコースは比較的短い方なのだが、先日の富岡製糸場が6kmとさらに短距離であったから、久しぶりの足慣らしのつもりで歩いた。
まず金王(こんのう)八幡宮へ入る。
宮司の説明によると、鎌倉幕府より100年前の1092年に創建されたというから、かなり古い。
渋谷城内に造られたそうだが、今や城の面影は全くない。
わずかに当時の石が残っている。
城というのか砦というのか、縮尺模型が展示されている。
北から南へ流れる渋谷川が天然の堀の役目をしていて、守りにしていたのだろう。
渋谷川の源流は新宿御苑あたりだから、合流があったとしてもそう大きな流れではない。
その流れが削った土地で、渋谷駅のあたりは谷になっている。
地下鉄銀座線が高架になって谷を越え渋谷駅へ入るところは、見慣れてはいるが不思議な光景だ。
通り道に新しそうな六地蔵が道路を向いている。
奥に墓地がある。
明治通りを恵比寿まで行かずに曲る。
渋谷区立常磐松小学校も歴史がありそうだ。
すると国学院大学の手前に氷川神社がある。
渋谷区最古の神社で、江戸郊外三大相撲のひとつ、「金王相撲」が行われていたところだ。
コース道路脇に白松がある。たしかに幹の肌が白い。
日本ではめずらしいとのことだ。
白根記念渋谷区郷土博物館・文学館、常陸宮邸、根津美術館を通り過ぎると、青山霊園の真ん中へ入る。
根津美術館へは過去に入って、庭までも見ている。
青山墓地中央から六本木ヒルズが、霧に霞んで見える。
ここまでなかなかいい雰囲気のところを歩いた。
まだ全行程の半分も歩いていないが、ここから先はよく知った土地だ。
気楽に歩ける。
(つづく)