☆ 昨日の復習
先手番大山先生の次の手は?
☆ 今日の棋譜
昭和54年6月、加藤一二三先生と第34期棋聖戦です。この前は棋王でしたが、今度は王将のタイトルをもっています。充実期ですね。
大山先生の四間飛車に加藤先生はもちろん急戦。
なんですが、引き角です。少し流行おくれではありますが、実は大山先生はこれを苦手にしているのです。
加藤先生はもちろん棒銀。矢倉よりは銀冠のほうが横には堅いだろうと思ってしまうのですが、加藤先生の好みは矢倉の方なんです。
大山先生はまだうまい対策を出せていないです。73角46歩の交換は振り飛車の得。
54銀で35歩を誘い
飛車をさばいて十分、と言いたいのですが、加藤先生は気にせず銀の立て直しを図ります。
45歩にも銀を出て
飛車先を抑えます。
さらに44歩と抑えてしまえば、大山先生は角銀だけで何とかしないといけません。
37歩から65歩
36銀から47銀成。調子の良さそうな攻めで
角交換から馬を作りに行きます。
加藤先生も反撃。ここでは普通に51飛のほうが良かったのかも。
51金だったので、加藤先生は と金で攻めていく準備です。大山先生は右桂を攻めに使うのですが、64歩の支えや
37歩まで必要なので、かなり足が遅いです。と金の攻めが速くて
金銀で迫っていくのは重いです。
さて、ここで先手玉は詰まないので(渡す駒を考えて)後手玉に詰めろ以上で迫れば勝ち。
質駒を取った、ということは詰み筋ありです。読めますか?
投了図。
大山先生は引き角棒銀を苦手にしていますね。久しぶりに負けました。
54銀~45銀~36銀~47銀成と使っていったのですが、角銀だけでは攻め駒が足りません。飛は角と交換になったとはいえ、左桂がさばけないというのが力を出しにくいのです。この戦型はさばき合いを目指さずに、じっくり手を封じる、無理に動いてもらう、という指し方しかなさそうです。
#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.30 棋譜ファイル ----
手合割:平手
先手:加藤一二三王将
後手:大山十五世名人
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 2六歩(27)
4 4四歩(43)
5 2五歩(26)
6 3三角(22)
7 4八銀(39)
8 3二銀(31)
9 6八玉(59)
10 4二飛(82)
11 7八玉(68)
12 6二玉(51)
13 5六歩(57)
14 7二玉(62)
15 5八金(49)
16 8二玉(72)
17 3六歩(37)
18 7二銀(71)
19 6八銀(79)
20 4三銀(32)
21 7七銀(68)
22 6四歩(63)
23 7九角(88)
24 2二飛(42)
25 3七銀(48)
26 5一角(33)
27 6六歩(67)
28 5二金(41)
29 8八玉(78)
30 6三金(52)
31 7八金(69)
32 7四歩(73)
33 6七金(58)
34 9四歩(93)
35 9六歩(97)
36 8四歩(83)
37 2六銀(37)
38 7三角(51)
39 4六歩(47)
40 1四歩(13)
41 1六歩(17)
42 5四銀(43)
43 3五歩(36)
44 3二飛(22)
45 3七銀(26)
46 5一角(73)
47 3四歩(35)
48 同 飛(32)
49 3八飛(28)
50 4五歩(44)
51 3六銀(37)
52 4六歩(45)
53 同 角(79)
54 7三角(51)
55 3五銀(36)
56 3一飛(34)
57 3四歩打
58 4一飛(31)
59 4四歩打
60 4五銀(54)
61 2八角(46)
62 3七歩打
63 同 飛(38)
64 6五歩(64)
65 同 歩(66)
66 3六銀(45)
67 3八飛(37)
68 4七銀成(36)
69 7三角成(28)
70 同 桂(81)
71 2八飛(38)
72 3九角打
73 2七飛(28)
74 4八角成(39)
75 3二角打
76 5一金(61)
77 4三歩成(44)
78 6五桂(73)
79 6六銀(77)
80 6四歩打
81 4四銀(35)
82 3七歩打
83 4一角成(32)
84 同 金(51)
85 5三と(43)
86 7三金(63)
87 6三歩打
88 5七桂成(65)
89 同 銀(66)
90 同 成銀(47)
91 7七金(67)
92 6八銀打
93 6二歩成(63)
94 7七銀成(68)
95 同 桂(89)
96 6七金打
97 7一銀打
98 9三玉(82)
99 7二と(62)
100 同 金(73)
101 6七金(78)
102 同 成銀(57)
103 8二銀打
104 同 金(72)
105 同 銀(71)
106 同 玉(93)
107 7三金打
108 投了
まで107手で先手の勝ち
先手番大山先生の次の手は?
☆ 今日の棋譜
昭和54年6月、加藤一二三先生と第34期棋聖戦です。この前は棋王でしたが、今度は王将のタイトルをもっています。充実期ですね。
大山先生の四間飛車に加藤先生はもちろん急戦。
なんですが、引き角です。少し流行おくれではありますが、実は大山先生はこれを苦手にしているのです。
加藤先生はもちろん棒銀。矢倉よりは銀冠のほうが横には堅いだろうと思ってしまうのですが、加藤先生の好みは矢倉の方なんです。
大山先生はまだうまい対策を出せていないです。73角46歩の交換は振り飛車の得。
54銀で35歩を誘い
飛車をさばいて十分、と言いたいのですが、加藤先生は気にせず銀の立て直しを図ります。
45歩にも銀を出て
飛車先を抑えます。
さらに44歩と抑えてしまえば、大山先生は角銀だけで何とかしないといけません。
37歩から65歩
36銀から47銀成。調子の良さそうな攻めで
角交換から馬を作りに行きます。
加藤先生も反撃。ここでは普通に51飛のほうが良かったのかも。
51金だったので、加藤先生は と金で攻めていく準備です。大山先生は右桂を攻めに使うのですが、64歩の支えや
37歩まで必要なので、かなり足が遅いです。と金の攻めが速くて
金銀で迫っていくのは重いです。
さて、ここで先手玉は詰まないので(渡す駒を考えて)後手玉に詰めろ以上で迫れば勝ち。
質駒を取った、ということは詰み筋ありです。読めますか?
投了図。
大山先生は引き角棒銀を苦手にしていますね。久しぶりに負けました。
54銀~45銀~36銀~47銀成と使っていったのですが、角銀だけでは攻め駒が足りません。飛は角と交換になったとはいえ、左桂がさばけないというのが力を出しにくいのです。この戦型はさばき合いを目指さずに、じっくり手を封じる、無理に動いてもらう、という指し方しかなさそうです。
#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.30 棋譜ファイル ----
手合割:平手
先手:加藤一二三王将
後手:大山十五世名人
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 2六歩(27)
4 4四歩(43)
5 2五歩(26)
6 3三角(22)
7 4八銀(39)
8 3二銀(31)
9 6八玉(59)
10 4二飛(82)
11 7八玉(68)
12 6二玉(51)
13 5六歩(57)
14 7二玉(62)
15 5八金(49)
16 8二玉(72)
17 3六歩(37)
18 7二銀(71)
19 6八銀(79)
20 4三銀(32)
21 7七銀(68)
22 6四歩(63)
23 7九角(88)
24 2二飛(42)
25 3七銀(48)
26 5一角(33)
27 6六歩(67)
28 5二金(41)
29 8八玉(78)
30 6三金(52)
31 7八金(69)
32 7四歩(73)
33 6七金(58)
34 9四歩(93)
35 9六歩(97)
36 8四歩(83)
37 2六銀(37)
38 7三角(51)
39 4六歩(47)
40 1四歩(13)
41 1六歩(17)
42 5四銀(43)
43 3五歩(36)
44 3二飛(22)
45 3七銀(26)
46 5一角(73)
47 3四歩(35)
48 同 飛(32)
49 3八飛(28)
50 4五歩(44)
51 3六銀(37)
52 4六歩(45)
53 同 角(79)
54 7三角(51)
55 3五銀(36)
56 3一飛(34)
57 3四歩打
58 4一飛(31)
59 4四歩打
60 4五銀(54)
61 2八角(46)
62 3七歩打
63 同 飛(38)
64 6五歩(64)
65 同 歩(66)
66 3六銀(45)
67 3八飛(37)
68 4七銀成(36)
69 7三角成(28)
70 同 桂(81)
71 2八飛(38)
72 3九角打
73 2七飛(28)
74 4八角成(39)
75 3二角打
76 5一金(61)
77 4三歩成(44)
78 6五桂(73)
79 6六銀(77)
80 6四歩打
81 4四銀(35)
82 3七歩打
83 4一角成(32)
84 同 金(51)
85 5三と(43)
86 7三金(63)
87 6三歩打
88 5七桂成(65)
89 同 銀(66)
90 同 成銀(47)
91 7七金(67)
92 6八銀打
93 6二歩成(63)
94 7七銀成(68)
95 同 桂(89)
96 6七金打
97 7一銀打
98 9三玉(82)
99 7二と(62)
100 同 金(73)
101 6七金(78)
102 同 成銀(57)
103 8二銀打
104 同 金(72)
105 同 銀(71)
106 同 玉(93)
107 7三金打
108 投了
まで107手で先手の勝ち
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