SS1-16 居飛車穴熊に66銀型四間飛車(16)

後手の四手角は終わって

次は引き角です。ねらいは6筋ですね。28玉94歩96歩73桂

26歩81飛のところで先手から動きます。75歩84飛55歩

次に後手が攻めるよという前に動くのです。55同歩は45歩同歩55銀～44歩の攻め筋です。64歩同歩同銀54歩

86歩同歩54金58飛55歩

石井先生は63歩を選び、65桂ならば59角75銀

銀交換は角をさばかれます。55銀は57歩があるから、65銀が正しくて、同金77桂

64金62歩成

銀桂交換でも と金を作ればまあまあに見えます。66歩52と31角68歩86飛45歩

石井先生は良い勝負だとしていますが、評価値は+208で先手良しです。これは先手がうまくやったようです。

石井先生も触れていますが、

ここで66歩ではなくて82飛があります。と金を使いにくくなるのですね。85桂62飛73桂成

と金を捨てて桂をさばきます。ここで石井先生の本にある52飛65歩同金53成桂の時に、54飛ではなくて92飛のほうが良いみたいです。

これでも53歩からと金を作るわけですが、24角52歩成66歩

先手は歩切れです。57飛に14歩

端を攻められて思わしくないようです。石井説の54飛は53と と引いて飛を取れる形でした。この図の評価値は-360の後手有利。

つまり

ここで63歩は最善ではないのでした。AIに聞いてみると、14歩同歩13歩同香25桂

持ち歩が多いから端に手をつけろと。75歩に53歩

53同角に55銀同銀同飛

強くさばきます。55同金同角に86飛くらいでしょうか。

先手は駒損ですが、54銀62角43金

穴熊の攻略に向かいます。31金13桂成同銀33香

22金32香成89飛成22成香同銀32金

この図の評価値は+81で、何とか先手ペースというところでしょう。端攻めのある穴熊は堅くはないのです。(私が居飛車側を持つとよく出現します。)