名南将棋大会ブログ 名古屋

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大山将棋研究(475); 四間飛車に棒銀

2017-03-31 | 大山将棋研究
☆ 昨日の復習

後手番勝浦先生の次の手は?


☆ 今日の棋譜
昭和54年6月、第38期名人挑戦者リーグから、加藤一二三先生(王将)との対局です。


大山先生の四間飛車に加藤先生は急戦です。

58金左を待って、棒銀に出ました。これなら袖飛車がないと。

大山先生はかなりおとなしい受け方です。

本筋は65歩なのですが、55歩同角56金22角67銀という変化。なぜかそれを嫌って、加藤先生は77歩です。

この筋は悪くはないのですが、最善ではないという筋です。ほぼ飛角交換になるのですが、振り飛車としては困らないです。

大山先生から催促ですが、少し損だという気がします。

引いた67の銀が浮いているのです。61角から反撃してカバーできるか。

それに対する加藤先生の指し方が不思議です。銀を取らずに84の銀を捨てました。

銀桂交換でも、先手が歩切れだからよしとみているのです。65桂を防げません。

桂を跳ね

角と馬を追って77桂成の筋。

これで駒損は消えます。

大山先生は銀を剥がして(ここで84飛は金を取って68銀もあるのでやりにくい)

馬を作ります。そこで加藤先生は端攻め。でも待ってください、詰められている方の端ですよ。先手が歩切れとはいえ、これでいいのかなあ?

大山先生は全部挨拶するのですが、どこかで手抜いたほうが安全そうです。

16香から19銀を食らったらまずいでしょう。4筋が壁なんです。

竜を切られ

これは寄っています。

投了図。

大山先生の不可解な負け方です。別の指し方はいくらでもありそうですが。
加藤先生の銀桂交換や端攻めをほめておきましょう。でも本当かなあ?

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.30 棋譜ファイル ----
手合割:平手  
先手:大山十五世名人
後手:加藤一二三王将
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 8四歩(83)
3 7八銀(79)
4 3四歩(33)
5 6六歩(67)
6 6二銀(71)
7 6八飛(28)
8 4二玉(51)
9 4八玉(59)
10 3二玉(42)
11 3八玉(48)
12 5二金(61)
13 2八玉(38)
14 5四歩(53)
15 3八銀(39)
16 4二銀(31)
17 6七銀(78)
18 7四歩(73)
19 4六歩(47)
20 5三銀(42)
21 3六歩(37)
22 4二金(41)
23 5八金(69)
24 8五歩(84)
25 7七角(88)
26 7三銀(62)
27 1六歩(17)
28 8四銀(73)
29 7八飛(68)
30 7五歩(74)
31 4七金(58)
32 7二飛(82)
33 8八角(77)
34 6四歩(63)
35 5六歩(57)
36 7六歩(75)
37 同 銀(67)
38 7七歩打
39 同 飛(78)
40 6六角(22)
41 7五歩打
42 4四歩(43)
43 3七桂(29)
44 4三金(52)
45 1五歩(16)
46 3三桂(21)
47 6七銀(76)
48 7七角成(66)
49 同 角(88)
50 6九飛打
51 6一角打
52 7五飛(72)
53 8三角成(61)
54 8九飛成(69)
55 7六歩打
56 7一飛(75)
57 8四馬(83)
58 7三桂(81)
59 6六馬(84)
60 6五桂(73)
61 9五角(77)
62 9四歩(93)
63 8四角(95)
64 7四桂打
65 4八馬(66)
66 7七桂成(65)
67 5八銀(67)
68 6八成桂(77)
69 5七銀(58)
70 6七成桂(68)
71 6二銀打
72 8一飛(71)
73 5三銀成(62)
74 同 金(42)
75 6二角成(84)
76 9九龍(89)
77 7五歩(76)
78 1四歩(13)
79 同 歩(15)
80 1六歩打
81 同 香(19)
82 1五歩打
83 同 香(16)
84 1六香打
85 7四歩(75)
86 1九銀打
87 3九玉(28)
88 1八香成(16)
89 5九馬(48)
90 2八銀成(19)
91 4八玉(39)
92 5九龍(99)
93 同 玉(48)
94 3八成銀(28)
95 同 金(49)
96 5八銀打
97 4八玉(59)
98 4七銀成(58)
99 同 金(38)
100 5八金打
101 3八玉(48)
102 4九角打
103 3九玉(38)
104 2七角成(49)
105 投了
まで104手で後手の勝ち




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