名南将棋大会ブログ 名古屋

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SS2-10 先手石田流持久戦(16)

2024-02-01 | 基本定跡の研究

次は居飛車穴熊です。戸辺先生の「石田流の基本」からなぞってみます。

初手から76歩34歩75歩84歩78飛62銀66歩85歩76飛

85歩に76飛とする形から、42玉48玉64歩38玉63銀

後手は先手からの動きを警戒して駒組をしています。58金左52金右28玉32玉38銀33角96歩22玉77桂12香

先手が美濃囲いに囲った後で穴熊を明示するので、後手の手が遅れている感じです。97角11玉68銀22銀67銀84飛56銀54銀

先手が石田流本組を完成し、後手は受けるために84飛~54銀としました。穴熊は完成していませんね。先手から動くとどうなるでしょうか。86歩同歩同角は

後手の55銀には67銀と引いて、56歩44銀と追い返すことになるでしょう。善悪は不明です。無難なのは63金85歩82飛97角31金86飛83歩

この図の評価値は0付近の互角です。

戻って

戸辺先生は74歩同歩86歩同歩同飛

飛交換を勧めています。86同飛同角89飛64角66角78歩

この図の評価値は+398の先手有利。穴熊が未完成なので、見た目にも先手が勝ちやすそうです。左桂が使えそうというのもあるでしょう。

AIに聞いてみると、途中の飛交換の後の89飛では75歩が最善だと。

76歩~77歩成を見ています。先手は71飛42金寄75飛成と粘って、89飛のところで

この図の評価値は-183の後手ペースです。もう少し追いかけてみると、82歩73桂

取れば86角が浮いてしまいます。74歩65桂同歩55銀

67銀99飛成56歩

56同銀同銀54香

67銀58香成同銀87金

46桂86金同竜97角

こんな攻防ですが、評価値は-58で、まだまだ形勢は難しいです。先手の飛交換はちょっと無理な感じですが、やってみれば大変なのでした。後手から見ると、居飛車穴熊は人気のある戦法ですが、AIの評価値ではそれほど優秀な戦法ではないようです。

 


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