今度は後手から動くタイプの向い飛車を調べてみましょう。( 本来の意味で) 適当な定跡書がないので、どこかで読んだような気がする想定研究です。
先手が持久戦志向の場合に、後手は32金と上がります。これを見たら警戒したほうが良いのですが、居飛車穴熊に組むために77角としてみましょう。24歩同歩同飛
飛交換は後手陣に飛の打ち込みの隙が無いです。25歩22飛88玉45歩
66歩ならば44角36歩26歩
2筋が破られそうなので、46歩同歩同銀 (1歩持つため) 25飛37桂
27歩成25桂28と
飛の取り合いになりました。55銀22角65歩29飛78銀19と
ここで分岐ですが、23歩だと31角64歩52銀
この図の評価値は-195の後手良しです。
ちょっと戻って
64歩を先にすると、64同歩23歩
31角に64歩は先手ペースですが、55角同角65香
この図の評価値は-291の後手良しです。
先手は安易に居飛車穴熊に組もうとしてはいけないわけです。戻って
25歩22飛に88玉がまずい手でした。36歩と突いておきます。
これは後手の35歩~34銀~25銀という攻め筋を防いでもいます。45歩には24歩
24同飛が最善ですが、同飛同角11角成
この図の評価値は+215の先手ペース。玉が堅く、先に香を取っています。すぐに有利になるでしょう。