美山たそがれメール

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通夜

2020年05月31日 | 日記
朝の10時前に実家に行った。納棺をするためである
その前に美容院でカットをしてもらった。
母は着物を着せられて横たわっていた。それから棺桶の
中に運んだ。痩せているので軽いと弟たちはいっていた。
葬儀場に行くために家を出る。多くの村人が見送って
くださった。70年以上住み慣れた家から母は出て行った。
行く前にわらを少し焚いて愛用の茶碗を割った。この地域に
昔から伝わる出棺の儀式である。私達は1時間後葬儀場に向かった。
コロナ対策で座席は離れて作られていた。7時から8時半まで枕経、通夜次第が
行われ住職の説教もあった。そのあと会食が普通なのだが、今の時節柄
寿司弁当を持ち帰ることになっていた。
往復3時間の距離はやはり遠い。葬儀行うのにも大変である。
家に着いたのが9時、長い一日が終わった。一人の人を見送るには
なんと大勢の人達との関わり合いが必要なのか。他人の葬儀や通夜
に行くのはその時間だけであるが、肉親の場合3日間は関わらなければならない。
花に囲まれ遺影の母は笑っている。明日の葬儀で母の肉体はなくなる。
小さな骨壺の骨だけになる。ああ、なんと残酷なことか?

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