美山たそがれメール

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広河原の松上げ

2019年08月24日 | 日記
今日は盂蘭盆である。家のお寺でもお参りがある。
寺当番の夫と10時からお寺に行く。無住寺であるので
まず寺を開け放しご仏壇の仏具のお磨きをする。他の人たちと
お昼前までかかった。磨いた大きな花入れに生けていく。
6対あるので二人で生けた。花は京都の友人に頼んだ。
彼女は寺の住職で浄土真宗本願寺派の西本願寺派に属する。
私たちの村は浄土真宗本願寺派の東本願寺に属する。
少しお経の唱え方に違いはあるが、本質的には変わらない。
盂蘭盆法要の花にして持ってきてくれた。それで簡単に
生けることができたのだ。法要のあと住職が3対分持ち帰られた。
私たちも少しずつ分けてもらった。お墓と仏壇に供える。

夜はお客さんを連れて雨模様のなか広河原の松上げに行った。
千本近い竹の先に松明が点けられるとあたり一面火の海になる。
幻想的で幽玄の世界に変わった。まるで時代劇のワンシーンだ。
そのご松上げが始まった。30メートル先の竹ずつに松明を掘り上げ
中に入れるのであるが、なかなか入らない。1時間近くかかり
やっと1個入ったがそれでは燃えない。4個入って燃えてきた。
半分ぐらい燃えるとその竹を倒す。火が一斉に燃える。
まるで玉入れの様な行事で、素朴で、単純である。
山火事を恐れ火伏(防火)に後利益がある愛宕神社を崇拝する
愛宕信仰からきているそうだ。
今年も火が点いてよかった。帰り道と行きで佐々里峠付近で数10頭の
鹿に出会った。やっぱり夜は鹿がたくさん行動している。