美山たそがれメール

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たそがれ世代のおばちゃんのブログです。

初秋の定期便

2019年08月22日 | 日記
昨日友人からぶどうの詰め合わせが届いた。彼女と知り合ったのは
40年前だ。私が31歳で彼女が41歳の時だった。京都府立病院に
入院ていた時だ。私は甲状腺癌、彼女はリンパ腫だったと思う。
彼女の方が重症で、福知山から来ていたので田舎者同士でよく話して
いた。私は88日間で退院した。そのご数年は交流があったが、
いつのまにか連絡もしなくなった。
5年前たまたま出演していたテレビ番組を見てすぐに彼女が我が家まで来てくれた。
二人のお互いの会話は「よくここまでいきてこれたなあ」の言葉だった。
彼女は家族に支えられて生きてきたと話した。彼女のそばにはご主人が
いつもいられたようだ。今も二人とも元気である。

その時以来、毎年8月の終わりにぶどう園からぶどうの詰め合わせが
届く。すぐに返事の電話でお互いの無事を確認する。その彼女も
81歳、私が71歳で随分生き延びてきたと思う。残された人生悔いなく
過ごしたいものだ。大きな病気を経験しても生きることはできるのだ。
私はいつも「長く生きることより如何に生きるのが重要」と言う。
癌術後の40年間、色々あったが、それもまた楽しの40年だった。

今日急にやって来た従妹や友人たちにも随分迷惑もかけている。
そんな私をいつも支えてくれている。人は一人では生きていけない
住職をしている友人は「ご縁です」とにこやかにほほ笑む。