名主の高梨信平は、地域の子供達に読み書きを教えていたが、高齢のため正木昌房に信奉
する菅原道真像を譲り、子弟教育を託しました。正木氏は昌房以来代々寺子屋「群雀堂」の
経営にあたり、来塾する者が毎日百人もいるほど発展しました。
三代目の正木健は、菅原道真像を個人で祀るより氏神社内に祀ることを思い立ち、高梨氏
と正木氏に関わるこの神を高正天満宮(こうしょうてんまんぐう)としました。この碑は正
木健の撰文により元治元年(1864)に建立されましたが、天満宮の由来や寺子屋開塾に
至る経緯が伺われる貴重な資料であり、足立区有形文化財に登録されています。わが国の先
人は、幼児の頃から読み書きなど教育に力を入れたのですね。
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