中央区明石町のあかつき公園にあります。正式にはフィリップ・フランツ・フォン・シーボ
ルトといいます。オランダの商館医員として文政6年(1823)長崎に到着し、診療の傍ら
長崎の鳴滝に塾を開くなどして活躍しました。文政9年に江戸に来て、江戸の蘭学者に面接指
導し大きな影響を与えました。しかし同11年のシーボルト事件が発生し追放されましたが、
安政6年(1859)幕府顧問として再来日しています。
彼の指導は江戸蘭学発展に貢献すること大でありました。この地が江戸蘭学発祥の地である
こと、彼が長崎でもうけた娘「いね」が築地で産院を開業したこともあり、この地一帯が外国
人居留地が設けられていたことから、ここに彼の胸像を建て、日蘭の橋渡し役としての功績に
報いるものであるとしています。(中央区教育委員会)