散歩の時に見つけた

東京都内を散策しますが、こんな所にこんな物がと再発見します。写真等を添えて記録します。

汎太平洋の鐘 (小石川2丁目)

2010-06-20 07:11:34 | Weblog
      

              

 文京区小石川の源覚寺の境内にある「鐘」は、元禄3年(1690)粉河丹後守の鋳造によ

り源覚寺に奉納されました。昭和12年(1937)、サイパン島の南洋寺に転出し南洋群島

で響きわたりました。しかし昭和19年(1944)にサイパン島民玉砕して、その後は全く

消息不明になっていました。  

 ところが昭和40年(1965)米国テキサス州オデッサ市において発見されました。発見

者はミツエ・ヘスターさんです。昭和49年(1974)に、アメリカのカリフォルニア州オ

ークランド市在住のD.Ⅴフレヤー氏によって、サンフランシスコさくら祭りに展示され、

その後源覚寺に寄贈されたものです。数奇な運命をたどった「鐘」です。現在では年の暮れ

に除夜の鐘として皆さんの煩悩を消し去ってくれています。



最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
素晴らしい話ですね (幸せなさち)
2010-06-20 17:18:14
こんにちは

一度は行方不明になった鐘が
遠い海を渡り
そして人々の優しさによって
また帰って来たのですね
素晴らしいお話です

ありがとうございました
返信する
幸せなさちさん (sanpo63)
2010-06-21 16:32:19
 元禄時代に造られた 鐘 ですが、戦時中の
供出でサイパンへ。玉砕でアメリカへ。
 
 それが関係各位の好意で、元のお寺に帰ってきたわけで、なんだか因縁を感じますね。

 今も除夜の鐘の音が聞こえるといいますから
ますます運命を感じますよ。
返信する

コメントを投稿