三筋北陸・ワインダー(糸捲き機)の専門機料店

繊維産業のウラ話に迫る、メンテナンスのお気楽日記。

メンテお気楽日記 11月3日 羽織の紐?が10万円、産業機械が5万円。

2015-11-03 | メンテナンスお気楽日記
                      廃工場の隅に骨董機械として保管したまま・・・です。

以前、富山の工業技術センターでのメンテナンス。見せてもらった「天蚕糸」1kgが40万円と聞いた。
とてもじゃないけど、そんな糸では試験捲きも出来ない。早々に別の糸を用意してもらった。
客先も紹介されたが、羽織の組紐に加工すれば一本10万円以上の商品になると言う。凡人には解らない。

昨日の問い合わせも変わっていた。カセ処理された糸を四つ枠に巻く「骨董機械」を探して欲しいとの依頼。
極力、糸切れを避けるために、機械式の張力管理では対応が難しいと言う。
そこへいくと、四つ枠のスリ輪駆動は、無理が掛かれば、カラ回いして糸を引きちぎる事は無い。

わざわざ骨董機械まで探すか?多分、貴重価値のある難しい糸だと想像して、つい「天蚕糸」の事を思い出した。

情報はある。小松綸子のジャガード工場には布ベルト駆動の100錘以上のガンガンスリ輪機が何台も並んでいる。
それは大き過ぎて手が出せない。能登の機屋さんにもあったガンガン繰りは近じか倉庫に入り4錘に小型化される。
小松の元機屋さんでは、カセから四つ枠巻きの木製機械を見つけて目を付けてある。

ところが、その機械?と言ったら、処分もれでゴミ同然(言い過ぎ?)木枠もガタガタだし手直しする箇所も多い。
ただ、綾振りの機構は二度と作ることが出来ないと思うと、つい「もったいない」と声を掛けてしまった。

だから、譲ってもらう段になっても1~2万が精々、それを商売しようと思っても手間賃と運搬費。
下手をすれば、運搬費のほうが高くつくかもしれない。値段の付け様がないのが正直な処。

只、どんなに古い機械でも、機械として価値が出来る事はうれしい。整備のし甲斐もある。

中古整備ばかりやっていると、機械価値がマヒしてしまう。機械価格より交換部品価格が高く付くことも処中。
仕事をして「お金を生み出す装置」って感覚がまったくない。道具としての存在価値しか見いだせない。

だから、5万円の設備投資で、何十万何百万の仕事をしようが、機械は機械である。


追伸・今日うれしい情報が入りました。いつもの一錘ワインダーではなく、2錘立て卓上?撚糸機の情報です。
   問い合わせには、断り続けてきましたが、何とか今回は、お世話出来そうです。


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