三筋北陸・ワインダー(糸捲き機)の専門機料店

繊維産業のウラ話に迫る、メンテナンスのお気楽日記。

メンテお気楽日記 11月11日 試作糸・試験機

2016-11-12 | メンテナンスお気楽日記
「機能性特殊糸の試作中」との事でした。見本糸はもちろん、話題にすることも禁じられました。

一応、どういう状態(給糸)から、どういう形(紙管)に巻きたいのかは確認しましたが、
糸の特性や、クセ、加工注意点は、外観から想像するしかありません。ちょっと疑問も残ります。


機料店は三筋ワインダーでの試験機なら、経費が抑えられると思ったかも知れないが、糸質によって
最初から、コニカルトラバース(カム機構)を勧めたい仕事もある。今回も出来れば、カム機構・・

ところが、機構が複雑な分、大型化になり試験室?に収まらない。経費もドラムワインダーの様に
小型化するには問題点が多く、改造している時間もないと言う。

「ドラムワインダーでの欠点や対応策が分かれば、生産時のプランになる」との事で、話は一歩前に。

でも、糸質による問題点は解決した訳でもありません。接触摩耗を少なくしたいとの事で、糸口トラバースを
お勧めしたのに「撚り変化にも注意が必要」との事。これじゃ、ドラムトラバースの欠点を確認する為の仕事?

当然?給糸は「ころがし給糸」です。スピードコントロールが必要なので、インバーター装置も要ります。
100V用のインバーターセットはオリエンタルにあるが、120Wまでで新規購入となる。200Vの
中古モーター使い、尚且つ100V電源となると、三菱の100V入力200V出力の装置が必要。


希望された仕様に「定長装置」もあります。「高価な糸だから、1000m巻きで納品したい!」

タイマー停止なら、簡単に組み込むことが出来るが、スピードも決まらない段階で、何秒で何メートル巻ける
かの計算もできない。リールカウンターの実測方式が必要となる。

接触摩擦テンションを考えれば、無接触方式にしたいが、装置とワインダーが同額?になってしまう。
ここでも、張力負荷の少ない?プーリーを使い自作カウンターを作ることとなる。中古の三英測器を分解し
プーリーのみ回転(一周25㎝)をセンサーでカウントし、モーターを停止させることとする。


「世の中にないモノを考える・作る」って事は、開発・製作費用が当然?とも考えるが、
自分の場合は、中古ワインダーを分解して小型化、中古部品を寄せ集めて、装置を作る。

「考え賃?」も請求できないが、中古機械・中古機器のため、それなり?の価格にもなってしまう。
機料店は「それが、三筋しか出来ない処」っても言うが、じゃ、自分はいつ儲けたらいいんダ?


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