三筋北陸・ワインダー(糸捲き機)の専門機料店

繊維産業のウラ話に迫る、メンテナンスのお気楽日記。

メンテお気楽日記 1月21日 維持部品が作れない?

2017-01-22 | メンテナンスお気楽日記
写真は、そうとう昔のカセ繰りの芯棒を乗せる(掛ける)ためのハンクメタルです。

三筋ワインダーには、鉄板製のハンクアームの上にプラスチック製の同じようなメタルが付いています。
「利用できないかナ」なんて持ち込まれましたが、サイズ自体が大きく違いムリでした。

まだヤマダ製のH繰り機のメタル方が、よく似ているのでアドバイスしましたが、すでに試験済との事。
メーカー部品というのは、設計製作が一貫している為、同じ仕様でもメーカー別サイズが異なる。

30~50年前の繊維機械全盛期?には、各社の部品製作工場もたくさん有り、小さな部品でも、
ロット1000個2000個の注文で、仕事のカテとして維持して来た。それが交換部品としての需要も。


それが、もう感じている人も多いと思うが、交換部品の入手がとても困難な状況にある。
無理もないことかも知れないが、まずメーカー自体がない。メーカーからの注文が少なく?なれば
部品工場も製作出来ない。仮にロットが100となれば、手間単価も大きく変わって来る。

なにより困るのは、その部品の意味(使用目的)も理解しないでつくる二次工場しか無いことです。

確かにこの時節、同じような?モノは簡単に?作ることは出来る。しかし、バネ鋼の太さが一番違う、
樹脂材料が違うなど、メーカー指定とは微妙な差が出て来ます。それが、使い勝手に影響を及ぼす。

言葉は悪いかも知れないが「中国製品と同じと考えて下さい」も過言ではない。
形だけ似せても、材質や強度によって、部品の存在価値自体が失われてしまう。


今回のハンクメタルは木製です。材料は木工所が選んだ硬い材料と考えられます。形は箱型ではなく、
ハンクアームに横からはめ込み固定する、台形加工です。芯棒のあたり部分はR加工されている。

もちろん当時の単価は知りません。でも、木工所を拝み倒して作ってもらえるとしても、10個20個の
ロットでは、手間単価は部品価値と大きくかけ離れてしまう事は想像できる。

けっして作れない訳でもないが、量産だから作れた品、単価の存在が立ちはだかる。

以前なら300円の部品が、新規製作で1000円と言われても、当然と考えるのか・・・疑問です。

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_

ブログランキングに参加しています!1日1回クリックをお願いします!!
↓↓↓↓↓↓↓↓
人気ブログランキングへ


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。