三筋北陸・ワインダー(糸捲き機)の専門機料店

繊維産業のウラ話に迫る、メンテナンスのお気楽日記。

メンテお気楽日記 3月16日 海外製ワインダー

2017-03-17 | メンテナンスお気楽日記
海外製ワインダーの代理店をしているという、商社からの連絡でした。
インドネシヤ製と中国製のワインダーを取り扱っているとの事でした。

客先の心情としては、東南アジア製繊維機械には、まだまだ品質保証に不安があり、いくら低価格でも
コピー製品意識で、二の足を踏むのが現状なので、販売につなげるのは難しいと答えました。

ところが、商社もその点は充分把握していて、後々のメンテナンスや技術対応には、国内技術者の協力を
得ているとの事でした。知っている名前も何人かいました。もう、輸入実績もあるとのことでした。


これまでも、輸入機台の話はチラチラ聞いてはいるが、良かったという話は聞こえてこない。
西欧製は、取り扱いが複雑過ぎたり、東南アジア製は、品質に問題があったりとの話です。

何より、維持管理のフォロー体制がなく、部品ひとつ手に入れるのが難しいのも現状です。
周辺機器(回転計・ノッター等)のアジア製品は、時々目にします。価格は国産品の半額?です。
ところが、販売店の言い訳?は「使い捨て機器と考えて欲しい」ってことです。


カタログも頂きました。国産某メーカーの機台とそっくりです。メーカー自体は海外生産から撤退しましたが
製造技術や生産ラインは、海外に残りました。その後、アジア圏内での販売実績は、知る由もないが、
中古機台?として、国内工場に輸入されている事も知っています。

これも問題があります。同じ?機種でありながら、国内メーカーからの部品供給が一切出来ません。
「メーカー責任として、他社製品のためのメンテナンは出来ない」という事です。
部品注文の際には、機台の製造番号を連絡しなければ、取り合ってもらえません。

東南アジア製機台の魅力?は価格でもあります。新台価格が半額で手に入るならば、多少のリスクも・・

そりゃ、振興経済の量産化体制を取るアジア諸国と、受注生産体制を余儀なく?される国産メーカーとでは
製造コスト等に差が出るのは、当然のこと。部品ロットの差や外注工場が大きくのしかかって来る。


国産の技術の差、品質の差。これには誰もがジフしているのは解るが、作ってこそ、使ってこその技術です。
「うちの糸はいいョー」なんていつも言っているオヤジだが、他方からは、納期遅れの話をしょつ中聞く。

技術・品質にあぐらをかいているとは言わないが、もうブランド自体が昔話「昔は良かった・・」です。
新進ブランドも次々と表れています。それはすべて「今、何が必要とされているか?」への対応です。

材料にこだわる、品質にこだわる。安全にこだわる、見た目にこだわる。そして価格にこだわる。
「こだわり」こそがブランドとして生まれ、生き残って行く為の手段でもある。

よく、自分は「この工場のウリは何ですか?得意加工は何ですか?」なんて質問をする。
すぐに「○○かな」と出てくれば、まずは安心。で、なければ、単なる請負工場と見てしまう。

・・・・ン、又、話が横道に行っている。海外ワインダーに戻さなければ。

ン・・・・。ワインダー各種の「得意分野」の話は次の機会にします。長くなるとマニアックと言われたので。


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