三筋北陸・ワインダー(糸捲き機)の専門機料店

繊維産業のウラ話に迫る、メンテナンスのお気楽日記。

メンテお気楽日記 1月5日 タイマーのお年玉

2017-01-05 | メンテナンスお気楽日記
「正月に来てもらうのも、気が張ったから・・」外注工場からの修理依頼です。
暮れにワインダーが止まってしまったが、遠慮して電話しなかったのこと。

なんとか一台だけで、仕事はこなしていたが、時間ばかりかかってしまう。
孫の子供?の面倒もみているので、なにかと、仕事には手が取られてしまうとの話も。

「辞めさせて欲しい」と親方に言ったが「もうちょっとだけ・・」と、そのままで糸が運ばれて来る。
歳は80近いと聞いたことがあるが、年金だけでは、孫たちの小遣いにも事を欠く。

けっして充分とは言えない工賃だが、親方の加工賃じたいも、精一杯との現状もある。
女工さんを雇えば、持ち出しになってしまう。低賃金でなっとく?してくれる外注さんが、命の綱。
もちろん、糸の運搬も親方自身がやっている。けっして楽している訳でもなく、汗を流している。


故障原因は、リボンブレーカーのマグネットスィッチの接点不良でした。
2極になれば、サーマルが働き動作を停止する。中途半端な摩耗ならモーターを焼くこともある。
サーマルアンペアが低かったのが、不幸中の幸い?だったかもしれない。

ところが、問題が2つあります。1つは、ワインダーが外注設備(元撚糸工場)のため、ばあちゃんの
持ち出しになってしまう。「親方に相談したら」と言っても「仕事をもらっているから・」と遠慮ぎみ。
機械が動いてこその作業委託だから、と思っても、むげに口出しをする立場でもない。

もう1つは、マグネットスィッチの新品在庫の持ち合わせが無い。最近は無接点リレー仕様だから
マグネットスィッチのケース付きなんて、何年も買っていない。買うとしても、自作ケース組込み用の
本体のみ、それも、新型変更とかで小型化され、サイズが合わない。


対応は、中古機器での入れ替えです。ツインタイマーを使用していたモノを使えば、中古価格から
差し引くことになります。それで充分、工料はまかなえるとの計算にもなります。が、それがない。

中古在庫は少しでも高く売りたいので、時間タイマー付きに組み替えてあります。5千円か1万円かと
言われれば、やはり1万円の品を売りたい。プラス要素はお客にとっても魅力であり、安ければ買いです

必要な時だけ使う、切り替えスイッチがみそでもある。デジタル表示タイプこそは客注になりますが、
アナログタイプや旧型タイプは中古在庫が豊富です。驚く価格で「時間タイマー組み込み」出来ます。

話が長くなりそうなので、結論はタイマー組み込み中古を「お年玉メンテ」にしました。

今年、初めてのメンテ依頼だったこともあり、笑顔で「ありがとう」をも聞きたかった。
「タイマー組み込み」なら仕事をしながら、子供の面倒も見ることができると、喜んでいた。

帰り際「孫のため仕事をしているのか、仕事があるから元気でいられるのか?わからない」なんて。
仕事のハリが元気の元だとは、断言できるが、孫の小遣い稼ぎにしかならないのもオカシナ話です。


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