三筋北陸・ワインダー(糸捲き機)の専門機料店

繊維産業のウラ話に迫る、メンテナンスのお気楽日記。

メンテお気楽日記 12月23日 その差は何なんだろう?

2016-12-23 | メンテナンスお気楽日記
                        まだ、売れ残っています。中国製・・・

日本産も絹糸。日本産の漆。日本産の〇〇。こだわっている人は多いです。

なぜ何だろう?産地の特徴こそあれ、お蚕さんの糸、漆の木の特性なんて、そう変わりはない。
でも、ものづくりにこだわる?人からは「日本製の材料でなけりゃ」の言葉を聞く。

糸偏のお世話をしていても、海外製部品だと言うと一応に躊躇される。アルミナガイドにカマの刃。
確かに、カマの刃はひどかった、4~5回で糸が切れない。韓国製と台湾製とも聞いた。

でも、日本で作る人はいなくなった。後継者も当然いない。需要が少なければ生活が成り立たない。
でも、必要とする人もいるから、海外製を輸入。アルミナガイドも種類が極端に少なくなっている。


海外コピー?製品との差は何なんだろう。解りきってはいることだが、今一度、確認したい。

それは「加工技術のこだわり」です。形として作れば、売れるという甘い認識です。日本人が
そうさせた責任の一端もあります。同じようなモノを安く作る方法として、技術委託。
そこには、なぜ?その品が必要か?の意識が伝わっていない。こだわりのないモノづくり。

インド製のドラムを扱って欲しいとの商社もありました。アルミナピッチも入っていて安かったので
試しに?客先へお世話。ところが、オニ綾は消えないどころか、ワインダー全体がブレ出した。
原因は、ドラムバランスの不備。タイヤホイールの格安品もあると聞くが、怖い話です。

紙管でも失敗しました。巻き糸の端が汚れると言うので、ベアリング交換したり、アジャストアームを
交換したり、けっこう経費を使って頂きました。ところが、原因は中国製の紙管でした。

分厚くて丈夫そうに見えたが、パルプ含有量が少ない言わば「灰色の紙管」でした。糊が変色したり
巻き紙がめくれ上がる事故も見てきました。一本15円が常識のところ5~7円と言われれば・・・


今日は、こんな海外製品の悪口を並び立てる気持ちはサラサラなかったが、つい、横道へ。

「こだわりのある、ものづくり」その為に必要なものは「手間」です。使う人のことを想って作る
ひと手間、これが品質に限らず、日本製品の魅力でもあった。着物一幅に仕上がるまで、どれだけ多くの
職人さんたちの「思い入れ」が重なっているか計り知れない。一人ひとりの「こだわり」と「手間」

糸を紡ぐ人、撚る人、織る人、染める人、仕立てる人。一人ひとりが「職人」としてのプライド。

ところが、心配なことは、この「手間」が掛けられない現状もある。はっきり言って儲からない。
経費・維持費・人件費を精算すれば、残らないって現状。儲からなければ「余裕」なんて無理。

さんざん、海外製品のグチを言ったが、この現状では、同じ方向へ向いてしまう。
こだわりを忘れた日本製品には何が残るのだろう。こだわりこそが日本製品の魅力でもある。

ところで、貴方の工場のこだわりはありますか?胸を張って言えてこそ「お仕事」です。

まだ書き足りない事が悶々としてるが、乱文気味なので、今日はおしまい。


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